日本コロムビアのアイドルレーベル・Label The Gardenに所属するShine Fine Movementが12月19日にニューシングル「リフレクト」をリリースする。グループにとって通算3枚目のシングルとなる本作の表題曲は、多田慎也作曲による逆境に立ち向かう人へのエールを歌ったナンバーに仕上がっている。音楽ナタリーではメンバー5人にインタビューを実施。初のワンマンライブを開催したり、大型アイドルフェスに出演したりと彼女たちにとって大きな意味を持った今年の夏の活動を振り返ってもらいつつ、新曲について話を聞いた。
取材・文 / 近藤隼人 撮影 / 中原幸
いろんな気持ちが込み上げてきた1stワンマン
──新曲のお話の前に、今年の夏の活動を振り返っていただこうと思います。まず7月に東京・TSUTAYA O-Crestで初のワンマンライブ「Shine Fine Movement 1stワンマンライブ ~わたしはルミナス~」が行われ、フロアは満員のお客さんで埋め尽くされました(参照:Shine Fine Movement、満員のO-Crestで1stワンマン大成功)。
橘咲希 実は1stワンマンは当日券でソールドアウトしたんですよ。なので、私たちはライブの直前まで「完売できなかった……」という悔しい気持ちだったんです。プロデューサーさんからソールドアウトしたことを聞いてステージに出たら、見たことないくらいたくさんのファンの方がいてビックリしました。
羽深芽生 最後のほうに披露した「Shine on The Road」の曲中に改めてフロアを眺めたらウルウルしてきちゃって。これだけの人が自分たちのことだけを観に来てくれるようになったんだなと感動して、感謝とかいろんな気持ちが込み上げてきました。
──多くのお客さんを前にして緊張はしなかったんですか?
橘莉子 緊張はあまりなかったよね。
橘南桜 いや、私緊張した。ちょっと足震えた(笑)。
朝比奈るう 最初に「Overture」が流れたときに緊張したよね。
南桜 そう! それまでは「あー、緊張するねー」って少し余裕な感じで話してたんですけど、「Overture」が流れた瞬間に実感が湧いてきました。
莉子 このライブで今年の夏の活動が決まってくるというプレッシャーがメンバーにも運営にもあったと思います。その後「アイドル横丁夏まつり!!」「TOKYO IDOL FESTIVAL」「@JAM EXPO」の3つのアイドルフェスでいいパフォーマンスができたし、南桜が「サキドルエース」(週刊ヤングジャンプ主催の女性アイドルオーディション「サキドル エース SURVIVAL」)に参加するなど夏を通して個人での活躍もけっこうありました。
いい波に乗れた夏のアイドルフェス
──Shine Fine Movementとして「TIF」に出演したのは今年が初めてですよね。
南桜 はい。私はLabel The Gardenに入って3年経ちますが、所属メンバーの中で一番多く「TIF」に出てるんです! イエーイ!(笑) 去年までは研究生グループのseeDreamとして出演してたんですけど、あまり人を惹き付けることができず、新規のファンを獲得できずに夏が終わっていって。でもShine Fine Movementとして出演した今年はいつまでも研究生のときと同じ気持ちでいたらいけないと思ってパフォーマンスやMCについてより意識したり、メンバーと話し合ったりしたんですよ。そしたら私のファンが2、3人増えて。
咲希 いや、もっと増えたでしょ(笑)。
南桜 今までファンの方が一気に増えることがなかったので、もっとがんばらないといけない、もっと上に行きたいという気持ちになりました。
朝比奈 私たちは「TIF」に3日間連続で出演できたんですよ。すごくうれしくて、1日目の前日の夜はワクワクしすぎて眠れなかったです。あと私は「TIF」の腕相撲大会(「アームレスリング大会 powered by TOWER RECORDS ザ・感謝祭」)に出させていただいたんですけど(参照:アイドル腕相撲に大番狂わせ!ハコムス我妻桃実が絶対王者を倒して頂点に)、1人でイベントに参加するのが初めてだったのですごく緊張しました。決勝まで行けなかったのは残念でしたが楽しかったです。
──咲希さんと羽深さんは「TIF」初出演だったそうですが、いかがでしたか?
咲希 私はお客さんとして「TIF」に行ったことはあったんですけど、出演する側になって改めて人の多さに圧倒されました。ドリームステージでは出演順がすごくよくて。アキシブprojectさん、Shine、まねきケチャさんっていう順番だったんです。実際にそこのステージで私たちのライブを観てファンになってくださった方も多いんですよ。
南桜 次に「TIF」に出演できたときは、ステージから見えるお客さんが全員私たちのファンだったらいいね。
羽深 私はShineで活動を始めるまで「TIF」の存在を知らなくて。咲希が「『TIF』はヤバい! マジで出たい!」と言っているのを聞いて、「マジでヤバいんだろうなあ」となんとなく思ってました(笑)。真夏なので体調管理が一番心配だったんですけど、実際にステージに立ったらめっちゃ楽しくて、メンバーの誰もくたばることはなかったです。
莉子 言い方!(笑)
羽深 体調が悪くなることはなかったです(笑)。
──「TIF」前の「アイドル横丁夏まつり!!」、または「TIF」後に行われた「@JAM EXPO」での思い出はありますか?
莉子 「アイドル横丁夏まつり!!」では3番地と5番地のステージでライブをやらせていただいたんですけど、3番地での盛り上がりがすごくて、これで今年の夏はいい波に乗れるんじゃないかという期待を感じました。案の定そこでShineを気に入ってくれたお客さんが多くて、その勢いのまま「TIF」につなげられたのがよかったです。あと、私と咲希が「グラドル横丁」というグラビア企画に参加させていただいたのも大きかったですね。「@JAM EXPO」ではブルーベリーステージに出たんですけど、ShineではなくseeDreamの曲が流れてしまうというまさかの音源トラブルがありまして(笑)。以前だったら絶対にあたふたしていたでしょうけど、戸惑いながらもちゃんとステージ上で対応することができて、お客さんに成長を見せつけることができたんじゃないかと思います。
──個人での仕事が増えたこともグループとしての成長につながっているんでしょうか。
莉子 そうですね。メンバーそれぞれが経験したことをShineでの活動にフィードバックできていると思います。芽生は「TIF」で「アイドルカラオケバトル2018」に出場して結果を出しましたし。結果、何位だったんだっけ?
羽深 公式サイトに5位まで名前が載るんですけど、滑り込みの5位でした(笑)。
莉子 (笑)。うちの自慢の歌姫ですからね。個人の仕事を通してShineの名前をいろんな人に知ってもらえてよかったと思います。
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誰かが欠けてもパフォーマンスを保てるようになった