桜エビ~ず「octave」 PR

桜エビ~ず|12カ月連続リリースで確立したアイデンティティ

こんなにがんばってるのになんでだろう

──12カ月連続リリース企画でグループの路線が固まるまで、焦りなどを感じることはありましたか?

水春 ありましたね。そもそもエビ中の研究生ユニットとしてスタートしたけど、別にエビ中のメンバーになるわけではないし、その肩書きでどう活動していけばいいんだろうという思いがあって。自立し始めたら、それはそれで単体のグループとして道を切り開いてくのが大変だし、メンバーもどんどん大人になってそれぞれの意思が明確になっていくので、グループをどう1つにしていけばいいのか考えてます。正直、今もだいぶ迷ってます。

 私たちは2015年の「TIF」(「TOKYO IDOL FESTIVAL」)でお披露目されたんですけど、同じスターダストのときめき♡宣伝部さんとばってん少女隊さんもその年に初めて「TIF」に出たグループなんですよ。その2組が大きなステージに立ったり、フリーライブをしていたりするのを見てすごくうらやましかったです。当時、私たちはまだフリーライブをやったことがなかったし、300人くらいのキャパの会場を埋めるのに必死だったので。レベルの違いに対して悔しい気持ちがありました。

桜井美里

桜井 「こんなにがんばってるのになんでだろう……?」と不思議でした。3年くらい同じキャパの会場でワンマンライブをやっていたんですけど、それも埋まらなくて。ほかのグループはどんどん上に上がっていっているのに、桜エビ~ずだけはずっと一定という感じで、伸び悩んでました。

水春 「どうして自分たちでCDジャケットの絵柄を描いてるんだろう……」って(笑)。

──初期の頃はライブ会場で販売していたCD-Rのジャケットに、メンバーの手描きイラストが描かれてましたね。

 今じゃレアですよ! メルカリに出されちゃうんじゃないかって不安になるくらい(笑)。

村星 300人キャパの会場が埋まらない時期が長引いたときは、スタッフさんから「この1年が勝負だよ」と言われて、すごく焦ってました。

──今はお客さんが増えている手応えがあります?

水春 「リンドバーグ」とか代表曲な曲を知ってくれている方が多くなったので、フェスでそういった曲が流れ出すとみんな僕たちのステージを観に来てくれるんです。今後はその状況からもう一歩突破して、観に来てくれたお客さんをファンにしていくことが課題だと思います。

水春が丸くなったことで変わった空気

──桜エビ~ずは昨年11月にHave a Nice Day!の自主企画に出演したほか、7月にスタートさせたツーマンライブ企画「Songs connect people ~目指せ、世界平和~」の第1弾ではONIGAWARAと対バンしました。自分たちに楽曲提供しているアイドル以外のアーティストと競演して、何か気付くことはありますか?

川瀬 アーティストさんとアイドルでは盛り上げ方が違うんですよね。アーティストさんの煽りのほうがよりお客さんが付いてくる印象があって。この間のONIGAWARAさんとのツーマンではすごく勉強になりました。

 私たちはグループなのでMCでは6人で話している内容を皆さんと共有していような感じになるんですけど、ONIGAWARAさんやハバナイ(Have a Nice Day!)さんはお客さんとのかけ合いでMCを成立させていて、アーティストのライブだなという印象を受けました。

──桜エビ~ずはSHOWROOMでレギュラー番組をやっていますが、MCの雰囲気も昔と変わりましたよね。

芹澤 ワンマンライブではおおまかな台本があるんですけど、対バンライブではMCで何を話すかを自分たちで話し合って内容を考えてます。

水春 単純に僕たちが仲よくなったんですよね(笑)。最初の頃は「僕が話したあとはあなたね」とメンバーに確認したり、「この子が話すことを忘れたらどうしよう」と考えたりして1人ひとりトークの時間を楽しめなかったんです。お客さんも発言するメンバーが決まってるカッチリしたMCより、伝えることは伝えつつもアットホームにしゃべっているほうが見ていて楽しいと思うので、今はある程言うことが決まってはいるけど、ステージ上で普通に話していて。言わなきゃいけないことを忘れてるメンバーがいたら、「ちょっと、あんただよ!」とツッコめるくらいです。

 むしろ私たちが真面目になると、ファンの方がみんな「どうしたの?」って顔をします(笑)。

──ステージ上の空気感が変わったきっかけはなんだったんですか?

川瀬 水春が丸くなったからだと思う(笑)。

水春

水春 あはははは!(笑) 確かにそれは僕も思います。最年長なのもあって以前は勝手に責任を感じちゃって、一時期ワンマンの台本を丸暗記してたんですよ。絶対にミスしないようにして、まるでロボットみたいだったんですけど、みんなが大人になったからいろいろと委ねられるようになりました。ごめんなさい。

川瀬桜井芹澤村星 (笑)。

川瀬 みんなが水春に合わせられるようになったというか、それまでは大人と子供みたいな関係だったんです。心身共に成長して、いい意味で楽屋の延長線みたいな雰囲気でMCをできるようになったんだと思います。

村星 みんな学年が上がっていくに連れ、心も成長しました(笑)。

水春 昔は子供の発表会みたいな感じで、ファンの方が「大丈夫かな」と硬い表情で見守っているのがステージ上からわかったんですよ(笑)。今となっては皆さんも安心して観てくれて、ファンの方とアットホームな関係ができています。ステージ上で素を見せても成り立つ雰囲気は、ほかのスターダストのアイドルと違うところだと思います。

──水春さんは去年の「TIF」で「しゃべれる女王決定戦」という企画に出演していましたね。もともとしゃべることが好きなんですか?

水春 そうですね。自分でしゃべりがうまいとは思っていないんですけど、小学校と中学校でずっと放送委員をやってたんですよ。なので、おしゃべり好きだったことが今の仕事につながっているのはうれしいです。でも、その「TIF」の企画のときは負けて泣いちゃって。藤井さんに「今泣くな、今泣くな」とずっと言われてました(笑)。

正直、優勝して「でしょ?」と思った

──また今年5月にはスターダストの女性アイドルセクション「STARDUST PLANET」の所属グループがライブパフォーマンスで競う「ライブスタイルダンジョン」が行われ、見事桜エビ~ずが優勝しました。

桜井 素直にうれしかったよね。

川瀬 リハからずっと緊張していたので、結果が出たときはまずホッとして、それから「やったー!」という気持ちが沸いてきました。桜エビ~ずの楽曲ってどちらかと言うとスターダストのファン向けではないと思うので、「響かないんじゃないかな」と不安だったんです。

水春 僕は正直、優勝して「でしょ?」と思いました。

──自信があったんですね。

水春 今の僕たちなら優勝できちゃうんじゃないかなって。もし優勝できなかったとしても、僕たちの色がお客さんに伝わったという手応えは感じていて、結果として優勝できたので誇らしい気持ちでした。ステージ上でめっちゃ胸を張っていたと思います(笑)。

──パフォーマンス面での成長も実感しています?

桜エビ~ず

 メンバーとスタッフさんでレッスンの動画を共有していて、その最初が2015年の動画なんですけど、それを観ると動きがカッチカチで、声もなんだかのぺーっとしているんです。そのあとに今のレッスン動画を観ると、自分で拍手したくなります。

芹澤 私は振りを覚えるのが苦手で、加入したときは特に全然覚えられなかったので、昔の動画を観ると恥ずかしくなります(笑)。

桜井 私は桜エビ~ずに入るまでダンスをやったたことがなかったから基礎もわからなかったし、体も硬かったです。パフォーマンス中の表情もうまく作れなかったので、ほかのメンバーに付いていくのに必死でした。

村星 歌もダンスもやったことがなかったので、最初はたった10秒くらいの振りも全然踊れなくて。私もみんなに付いていけなかったし、踊れなさすぎて先生に怒られたこともありました。

桜井 昔はワンマンライブ後の反省会ですごく時間がかかったんですよ。反省することがいくつもあって。でも今は基礎的な反省点がだいぶ減って、魅せ方について注意されるようになって「ここまで来たか」という思いがあります。