RIRI|充実のLAレコーディングを経て世界へ発進

NYLON JAPANチームと作り上げたクール・キューティなビジュアル

──LAでの制作で何か面白いエピソードはありますか?

今回のレコーディングでは、ラブソングが得意な作家さんが多かったので、そういう内容の曲が多くなったんですよ。でも実はLAにいたときの私の心境としては、正直恋愛とかはどうでもいいと言うか、音楽制作に集中したい気持ちだったんです。で、セッションしてるみんなに「今の私はそういう気分じゃないの」って伝えたら、みんなにすごくびっくりされて(笑)。

──「(制作当時)18歳なのに恋愛しないで音楽だけなんてストイックすぎるぜ」みたいな?

そうそう。海外の人たちは日本人よりも恋愛に対する感覚がライトだから、余計驚いたみたい。でもそれでできたのが「Sugar Free」なんです。「甘さいらず」って言うか。

──「Patience feat. Saweetie」もカッコいい感じでしたね。

Saweetie、めちゃめちゃカッコよくなかったですか?

──最高でしたね。

ですよね!(笑) まず、Saweetie自身がめっちゃカッコよかった。スタジオに来て、ビートを聴いて、その場で歌詞を書くんですけど、最初はデタラメな言葉でラップのフロウだけ作って、そこに歌詞をハメていくんです。そういうスタイルでレコーディングするのを見たことがなかったから、すごい刺激になりました。あと単純に、自分の曲に海外のラッパーの人の声が入るっていうのにアガりましたね。スペシャルすぎる。一緒にレコーディングしてるときも、もうワクワクしすぎてSaweetieにハグしまくっちゃいました(笑)。しかもイケてる人なのに、すごく優しいんですよ。ファッションも、ネイルもすごいキマってて、マジでヤバかったです。

──ファッションと言えば、今回のRIRIさんのアーティスト写真やアルバムの初回盤のジャケット写真はカーディ・Bっぽいというか、かわいいけどクールなイメージですね。

クール&キューティなスタイルが好きなんです。アーティスト写真の衣装で言えば、衣装はゼブラ柄でクールだけど、シルエットはパフスリーブがかわいかったり。そういうバランス感が好き。

──撮影もLAで行ったそうですね。

海外で撮影するのは初めてだったんで、とにかくテンション上がりましたね。カメラマンはリアーナとか安室奈美恵さんを撮影したこともあるシャーロット・ラザフォードさんです。今回のアルバムはNYLON JAPANさんのチームがアートディレクションをはじめ、いろいろ手掛けてくれてて。とにかくみんな世界観を作るのがすごくうまい。私の「こうしたい」というイメージをどんどん形にしてくれて。本当に楽しかったです。

学ぶことが多かったコラボレーション

──清水翔太さんとの共演曲「Forever」もLAで制作したんですか?

この曲だけは日本で制作しました。本当にできたばかりです。スケジュールがタイトだったのもあって、メロディのアイデアや歌詞の方向性に関してはメールやデータのやりとりで制作しました。翔太さんは制作を自宅スタジオでやることが多いみたいで、この曲の仮歌もなんと翔太さんが歌ってくれていたんですよ。豪華すぎる(笑)。あとレコーディングにも立ち会ってくれて、いろいろアドバイスしてくれました。

──具体的にはどんなアドバイスがあったんですか?

いろいろあったんですが、足し引きの妙と言いますか。「あえてシンプルにやったほうが曲の表情や感情がうまく表現できるよ」みたいな部分ですね。あとハーモニーを作る部分では、ベストが出るまで何度も録り直しました。「はい、もっかい」って(笑)。でも私自身がこだわって制作するタイプなので、大変だったけど全然苦になりませんでしたね。

──ゼッドの代表曲「STAY」のオフィシャルカバー曲も収録されていますね。しかもゼッドとはLINE LIVEで共演されたとか。

もう本っ当に緊張しましたよ!「夢か!?」みたいな。昔からゼッドさんは大好きだったんです。だから、カバーの話を最初に聞いた時点でもうテンションが上がりすぎてずっと飛び跳ねてましたね(笑)。しかも本人が衝撃的にいい人なんですよ。あのルックスのままと言うか、すっごい紳士的で優しい。王子様。世界的に活躍してる彼と共演する機会なんて滅多にないじゃないですか? しかもリハーサルのとき、私の歌を聴いて「Amazing!」と言ってくれて。私もいずれは世界でも活躍したい夢を持ってるから、ものすごいエネルギーになりました。夢に向かっていく熱い思いが再確認できたと言うか。

──来年1月25日からは全国ツアー「RIRI TOUR "NEO" 2019」も開催されます。

ツアーは初めてなんですよ。ショーっぽい構成にしようと思っていて、サポートダンサーにも入ってもらいます。今からわくわくしています。あとダンサーさんは全員女性で、年代も近い人たちなんですよ。ガールズばかりで8公演を回るのとか、すっごい楽しそうじゃないですか?(笑) ツアーが始まるまでの過程を体験できるのも、すごい新鮮で今から本当に楽しみです。

──アルバムタイトルの「NEO」に込められた意味と同じく、RIRIさん自身が今進化の最中という感じなんですね。

はい! もうすべてが楽しいです(笑)。アルバムタイトル曲の「NEO」に「証明するわ 描いてる未来で」という歌詞があるんですが、今はまさにそんな気持ち。強い意思で突き進んでいきたいです。

RIRI TOUR "NEO" 2019
  • 2019年1月25日(金)北海道 cube garden
  • 2019年1月27日(日)宮城県 darwin
  • 2019年2月1日(金)鹿児島県 CAPARVO HALL
  • 2019年2月2日(土)福岡県 DRUM Be-1
  • 2019年2月9日(土)東京都 LIQUIDROOM
  • 2019年2月10日(日)大阪府 梅田CLUB QUATTRO
  • 2019年2月20日(水)群馬県 高崎clubFLEEZ
  • 2019年2月23日(土)愛知県 SPADE BOX