「ライブナタリー Presents RESPECT! Vol.3」特集 HIROKI&NAOTO(ORANGE RANGE)×WurtS (2/2)

ライブナタリーならではの演出を

──そんな2組が3月9日に大阪・オリックス劇場で対バンライブ「ライブナタリー Presents RESPECT! Vol.3 “ORANGE RANGE × WurtS”」を開催します。こういう対バン形式のライブで競演者と接する際に、心がけていることなどは何かありますか?

HIROKI はじめましての場合だと、最初は適切な距離感がわからないですからね。あんまり行きすぎないほうがうれしいタイプもいれば、逆に行きすぎるくらいでちょうどいいタイプもいたりするんで。そのラインの見極めが難しいです。

NAOTO 確かにね。

HIROKI 僕たちは意外にメンバーみんな人見知りでシャイなので、当日はいい歳してモジモジしてる可能性もあるんですけど……(笑)。しかもWurtSくんって、普段は顔出してないもんね。あのキャップみたいなの被って。

WurtS はい。

HIROKI 僕とNAOTOは今日こうして顔を見てるけど、ほかのメンバーは当日どの人がWurtSくんかわからない可能性があるから(笑)。

WurtS 僕はステージ上では顔を隠してますけど、裏では全然そのままでいますね。僕自身は全然オープンなんですけど、いつも表では顔を出していないこともあって、皆さんに気を使われてしまうことは多いです。どう接したらいいのかわからないみたいな。

NAOTO 僕はけっこう、相手が誰でもめちゃくちゃ話せるタイプなんです。比較的誰とでもしゃべれるほうなので、もしWurtSくんが誰かほかの人としゃべりたいときは僕を介してもらえたら。知らない人が相手でも全然仲介できるんで。3月のライブに限らず、例えばフェスとかで一緒になったときに「あの人としゃべりたいんですけど」って相談してもらえたらつなげられると思うんで、何かあったら頼ってみてください。結果は保証できないですけど(笑)。

NAOTO(G / ORANGE RANGE)(撮影:平野タカシ)

NAOTO(G / ORANGE RANGE)(撮影:平野タカシ)

WurtS ありがとうございます! 僕は活動を始めたのがコロナ禍だったこともあって、あまり横のつながりがない状態でずっとやってきたんです。最近やっと少しずつ現場でアーティストさんと仲よくなるようなことも増えてきたけど、そういうふうに言っていただけるとすごく心強いです。

HIROKI WurtSくんは、ほかに何か趣味あるの? 音楽以外の。

WurtS 映画をよく観ます。ホラー映画とかすごく好きで。

HIROKI そうなんだ。NAOTOも映画好きよね。あとボーカルのYAMATOも。

NAOTO そうだね。そういうところを会話の入り口にするのはいいかもしれない。

WurtS まさに音楽以外のお話ができたらうれしいなと思っていたんです。去年ツーマンライブをけっこうやったんですけど、やっぱり音楽以外の話題で盛り上がれるとより距離が縮まるような感覚があったので。

NAOTO うんうん。あとアドバイスするとすれば、バンド友達にお金だけは借りないほうがいいです。

HIROKI わははは。普通の、人間としての助言だ(笑)。

WurtS 肝に銘じておきます(笑)。

──実現するかどうかはさておき、当日コラボしたい希望楽曲などはありますか?

WurtS 僕はやっぱり、ドライブソングとしてめちゃくちゃ聴いていた「ラヴ・パレード」か「上海ハニー」が歌いたいです!

HIROKI やりましょう!

NAOTO 二つ返事すぎる(笑)。

WurtS あははは。

HIROKI いやもう、楽曲を知ってもらえていること自体がうれしいからね。どんな形でも、WurtSくんがやりやすいように指示してもらえたら、うちらとしてはまったく問題ないです。

NAOTO 車の中で聴いていた思い出の曲という話だったんで、ちょっとナタリーさんに無理を言うことになりますけど、ステージに車を用意してもらってその中で歌えたらいいんじゃないかな。

HIROKI なるほど!

NAOTO お客さんも「あのインタビューを再現したんだ!」って楽しめるでしょ。取材とライブのリンクという、ナタリーならではの演出になる(笑)。だからもし覚えてたら当時乗ってた車種を指定してもらって。

WurtS たぶんですけど、ステップワゴンとかの大きめのやつだったと思います。

HIROKI おー! 流行ってたもんね。

NAOTO いいっすね。ステージに持ち込むにはちょうどいいサイズ感かもしれない。

HIROKI 最悪、四星球のダンボールになるけど大丈夫?

WurtS あははは、もちろんです(笑)。

WurtS「WurtS LIVEHOUSE TOUR IV」の様子。(Photo by Takeshi Yao)

WurtS「WurtS LIVEHOUSE TOUR IV」の様子。(Photo by Takeshi Yao)

発注がすごいことになってる

──ほかに何か、この機会にお互い聞いておきたいことなどはありますか?

WurtS 好きな食べ物とか……。

HIROKINAOTO わはははは!

HIROKI なんでしょう? ……ラーメンは行きますね。ツアー中、いろんなところね。

NAOTO ラーメン好きですね。うちら、けっこう食べ物好きよね。

HIROKI すごく当たり前のこと言ってる(笑)。だいたいみんな食べ物は好きでしょ。WurtSくんは何が好きなの?

WurtS 僕はお寿司ですね。あと焼肉とか好きです。

HIROKI おおー。よかった、ちゃんと食に興味があって。

WurtS (笑)。

NAOTO 思ったよりベタなものが好きで安心します(笑)。話を聞いてて、この短い時間ですごく人間的にも興味が出てきましたね。お酒は飲むんですか?

WurtS 僕、お酒は全然飲めないんです。

NAOTO じゃあ寿司のときはお茶で、みたいな?

WurtS そうですね。

NAOTO 好きな寿司ネタは?

WurtS 中トロが好きです。

NAOTO これまたベタで安心しますね(笑)。ますますライブ当日が楽しみになってきました。

HIROKI あれでしょ? WurtSくん的にはこの話の流れまで戦略的に考えてたんでしょ? 「好きな食べ物はなんですか?」から潰していって、ここでこの話をしとけばナタリーさんがライブ当日のケータリングに寿司を用意せざるを得なくなるっていう(笑)。

NAOTO ああそうか、計算ずくだったのか(笑)。なるほど。

HIROKI 車とか寿司とか、発注がすごいことになってる。

WurtS そんなつもりはまったく……(笑)。

HIROKI いや、やっぱ頭いいわ。さすがだなー。

──(笑)。ではまとめとして、ライブ当日への意気込みを聞かせてください。

WurtS 僕は本当にORANGE RANGEさんのライブを観られるのが楽しみで、いちファンとして純粋にライブを楽しみつつ、自分的に摂取できるものを勉強させていただきたいなと思っています。

WurtS「WurtS LIVEHOUSE TOUR IV」の様子。(Photo by Takeshi Yao)

WurtS「WurtS LIVEHOUSE TOUR IV」の様子。(Photo by Takeshi Yao)

HIROKI 今回はツーマンということで、お互いのファンが混在している状況だと思いますけども、2組がそれぞれにしっかり自分を出し切って、お互いのファンが刺激を受けるような空間にできたらいいなと。「初めて観たけどORANGE RANGEもいいな」とか「WurtSくんいいな」っていうふうに、会場にいる人みんながハッピーになれる時間を作れたらと思っています。

NAOTO 僕はまだWurtSくんのライブを観たことがないんですけれども、今日の取材でより想像ができなくなった(笑)。

WurtS (笑)。

NAOTO 音源の尖った感じと、本人のほんわかした感じのギャップが「いったいどんなライブをするんだろう?」という期待感を抱かせますよね。とにかく当日が楽しみだし、あとはケータリングも楽しみです。

HIROKI 乗っかるなあ。

──話の流れ的には、「SUSHI食べたい」も聴けるんじゃないかという期待もしてしまいますが……。

HIROKI 確かに(笑)。じゃあ「SUSHI食べたい」も歌いましょう!

NAOTO 全部安請け合いするなあ。

HIROKI ちなみに、最後に1個だけいい? WurtSくんのあのキャップってさ、何個かあるの?

WurtS そうですね。今のが4代目くらいです。

HIROKI 当日、1個貸してもらえたりする? 何に使えるかはわかんないけど(笑)。

WurtS もちろんです! ぜひぜひ!

公演情報

ライブナタリー Presents RESPECT! Vol.3 “ORANGE RANGE × WurtS”

2025年3月9日(日)大阪府 オリックス劇場
<出演者>
ORANGE RANGE / WurtS

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公式サイト

プロフィール

ORANGE RANGE(オレンジレンジ)

沖縄出身・在住の5人組バンド。2001年に結成し、地元・沖縄にある米軍のライブハウスを中心に活動を始める。2002年にミニアルバム「オレンジボール」をインディーズから発表。以後、沖縄以外でのライブも頻繁に行うようになり、2003年にシングル「キリキリマイ」でメジャーデビューを果たす。続く2ndシングル「上海ハニー」がオリコン週間ランキング5位を記録。その後も「ロコローション」「花」「ラヴ・パレード」「キズナ」など、数々のヒットを飛ばす。2024年はインディーズデビュー記念日の2月22日に「Zombie」を、9月に「三線Punk」を配信リリース。またNAOTOはソロ名義・naotohiroyama名義で8月から新曲を6曲連続で発表した。2025年9、10月は6thアルバム「world world world」の再現ツアー「RANGE AID+ presents RWD← SCREAM 025」を開催する。

WurtS(ワーツ)

2021年に本格始動を果たしたソロアーティスト。作詞、作曲、アレンジはもちろん、ジャケットやミュージックビデオなどのビジュアルプロデュースも自身で手がける。2021年にTikTokに投稿したオリジナル曲「分かってないよ」が大ヒット。同年12月に1stアルバム「ワンス・アポン・ア・リバイバル」を発表した。2022年1月放送の日本テレビ系「バズリズム02」で「今年コレがバズるぞ!BEST10」第1位に選出。以降さまざまなCMソンや企業タイアップソングなどを手がけ、注目を浴びる。2024年10月には初の東京・日本武道館でワンマンライブを開催し、このライブの映像を収めたBlu-ray / DVDが2025年4月にリリースされる。