ナタリー PowerPush - PUFFY
石野卓球と初タッグ「しまじろう」曲
これが卓球マジックか
──歌詞のクレジットは卓球さんとの共作になってますが、どんなやりとりをしながら作っていったんですか?
由美 まず番組側からのリクエスト的なものを卓球さん側に伝えて、ある程度書いてくれた歌詞に私たちのほうで書き足していった感じですね。仮歌で「わお、わお」って入ってたところは生かしたり。
亜美 2人で符割りと一緒に、どうやって歌うかみたいな歌入れについても考えながら歌詞を作っていきました。
由美 絶対この言葉を入れないと、っていうのはなかったんだけど、何か一歩始める、っていうようなニュアンスが見えればいいなと思って作ったよね。
亜美 子供たちが見聴きするであろうものだから、あまりひねらず、難しい言葉もそんなに使わずに、一緒に歌える感じは意識してました。でも、もっと難しくても今どきの子供たちはついてこれたのかなって、あとから考えたりしたんだけど。
由美 英語入れれば良かったねとか話してたよね。なんか、書いてるとき楽しくて、テンション上がっちゃって、どんどん本筋からそれちゃったんで、そこから修正してこの形になったんですよ。
──卓球さんは歌入れには立ち会ってくださった?
由美 はい。現場である程度……メロディも少し変えさせてもらったりしたので、こんな感じにしたいっていうのを聴いてもらい、いいよって言ってくださったので「じゃ、ここからはちょっと時間かかるんで、夕飯を食べ終わった頃に来ていただけたらできてると思います!」って外出してもらって。それで歌を録って、できたものをあとで聴かせて……ホントに淡々と進んでいきました。とにかく、メロディも何もかも、やりやすいようにやってくれていいよって感じだったから、すごく自由に進めさせていただけました。
亜美 でも、仕上がりを聴いて「これが卓球マジックかー」って改めて思いましたね(笑)。
由美 うん、最初シンプルだったから、余計にそう感じました。
一緒に踊ってみてもらえたらうれしい
──今作にはそのほか、牛尾憲輔(agraph、LAMA)さんがアレンジした「しまじろうとあそぼ!バージョン」やTVサイズのバージョンも入ってますね。
由美 「しまじろうと~」のほうは、全然違う雰囲気で。実際にしまじろうも登場してくれていたりするので、楽しんでもらえるかなと。
亜美 普段の番組では聴けない感じのしまさんの声が入ってますよね(笑)。
由美 100点の合いの手だよね。で、「TVエンディング!」バージョンは、実際番組で流れているサイズなんです。
──エンディング映像には2人も登場してるとか?
亜美 そう、踊ってます。しまさんとミミたんと、亜美たんと由美たんが(笑)。
由美 あと子供たん2人ね(笑)。まぁ、滅多にないシチュエーションだったので、逆に楽しんでやってました。始めからこの曲は踊るって決めてたし、振り付けもそんなに難しくしないでもらったんで……。ただ、それでも私たちには多少難しかったけど。
亜美 そのへんは子供たんたちを見てもらえれば……振りも笑顔も完璧なので(笑)。
由美 ちなみに(初回限定盤に収録の)ビデオクリップのほうも、踊りを見せようってコンセプトで撮りました。
亜美 歌詞カードに振り付けがわかる解説シートが付いているので、それを見て一緒に踊ってみてもらえたらうれしいですね。
亜美、空いてます!
──では最後に、今後の活動についてなんですが、由美ちゃんがしばらく産休に入られるということで……。
由美 あのー、私は一瞬フェードアウトしますけど(笑)、また知らない間にフェードインしますので。
亜美 だから、見出しで書いてほしいのは「亜美、空いてます!」って言葉ですね。ナタリーをご覧の皆さんに、亜美空いてます、ってことを伝えたいなと(笑)。
由美 「亜美、結構器用です」とかね。でも、お休みすると言いながらも、休み明けのことや次のレコーディングの準備も水面下では進めてると思いますし。
亜美 ひとりで活動するのも少しの間で。ま、秀でたところはないけど、使い勝手はいいんで(笑)、よろしくお願いします。
由美 あ、できたらレギュラーいくつか持っておいてくれる?
亜美 えー! 無理だよ……(笑)。
CD収録曲
- トモダチのわお!
- トモダチのわお! ~しまじろうとあそぼ!ヴァージョン~
- トモダチのわお! カラオケ!
- トモダチのわお! TVエンディング!
初回限定盤DVD 収録内容
- トモダチのわお!Music Video
参加アーティスト / 収録曲
- 井上陽水奥田民生「アジアの純真」
- 奥田民生「サーキットの娘」
- 奥田民生「オリエンタル・ダイヤモンド(宅録DEMO音源)」
- OKAMOTO'S「ジェット警察」(※新録)
- 氣志團「マイストーリー」(※新録)
- ギターウルフ「女マシンガン」(※新録)
- グループ魂「渚にまつわるエトセトラ」(※新録)
- 斉藤和義「晴れ女」(※新録)
- ザ・クロマニヨンズ「はさんじゃうぜ」
- The Birthday「誰かが」(※新録)
- the pillows「海へと」(※新録)
- スピッツ「愛のしるし」
- フジファブリック「Bye Bye」
- 真心ブラザーズ「これが私の生きる道」(※新録)
- 吉井和哉「くちびるモーション」
- LOW IQ 01「MOTHER」(※新録)
- ROLLY「たららん」(※新録)
※曲順は後日発表。
PUFFY(ぱふぃー)
大貫亜美、吉村由美の2人からなる女性ボーカルデュオ。1996年に奥田民生プロデュースのシングル「アジアの純真」でデビュー。力の抜けた自然体のスタイルと、ハイクオリティな楽曲で一躍注目を集め、「これが私の生きる道」「サーキットの娘」「渚にまつわるエトセトラ」などヒット曲を連発する。その後も草野正宗、宮藤官九郎、斉藤和義、椎名林檎、志村正彦、チバユウスケ、東京スカパラダイスオーケストラ、トータス松本、細美武士、山中さわおといった国内の著名アーティストや、アヴリル・ラヴィーン、アンディ・スターマー、ブッチ・ウォーカーといった海外アーティストによる楽曲提供を受け、音楽性の幅を広げつつさらなる活躍を続ける。2002年には「Puffy AmiYumi」名義で北米ツアーを敢行。2004年からは2人をモデルにしたアニメ「ハイ!ハイ!パフィー・アミユミ」が全米でブレイク、世界110カ国以上でオンエアされた。2011年4月にはデビュー15周年を記念したニューアルバム「Thank You!」をリリースし、全国ツアーを実施。同年11月に2枚組のベストアルバム「15」を発売した。2012年最初のシングルは、テレビ東京「しまじろうのわお!」エンディングテーマに起用された「トモダチのわお!」。