PiXMiX|6人体制最初で最後のアルバムに込めた“君”への思い

ここまでこれたのはファンの皆さんがいたから

──このほか、アルバムには初音源化となる楽曲も多く収録されます。それぞれお気に入りの曲や、思い出深い曲を挙げるとしたらどれでしょう?

MISAKI 私は「青き桜」です。この曲はファンの方からも人気だし、私も大好きなので、今回こうやって音源化されるのはうれしいですね。私たちのメジャーデビューに向けた企画「メジャーデビューチャレンジ」が発表されたライブで初披露したんですけど、みんなでたくさん練習した思い出があって。今もこの曲を聴くとそのときのことを思い出します。メジャーデビューチャレンジでは山登りもしたんですけど、そのときに1つだけ青い花が咲いてるのを見つけたんですよ。みんなも覚えてるよね……?

KOHIMEKARENAIRITOWAKOITSUKI ……。

AIRI

AIRI 疲れすぎて足が動かなくて、それどころじゃなかった(笑)。

MISAKI まあ、確かに体もメンタルもボロボロだったからね(笑)。「青き桜」を聴いているとそのとき見つけた青い花のことも思い出します。あと、この曲もメンバーにぴったり合った歌詞になっていて、歌っているときにこみ上げるものがありますね。

TOWAKO 私はメジャーデビュー曲の「その先へ」が印象深いです。この曲を聴くことで初心に戻ることができます。

AIRI 私は2ndシングルの「チョコレート・リグレット」が好きです。すごくかわいらしいバレンタインをテーマにした曲なんですけど、結果的に好きな人に振られちゃうというストーリーになっていて、女の子だったらみんな共感できる甘酸っぱくて切ない歌詞になっています。

KOHIME 「チョコレート・リグレット」は3周年ライブでのファン投票企画で1位になった曲なんです。ファン以外の方からも反響も大きかった1曲だと思います。

ITSUKI PiXMiXは恋愛の曲が少ないからね。

KAREN

KAREN 私は「飛ばせ!紙ヒコーキ」が音源化されたことがうれしいです。2年前くらいにこの曲を初めて聴いたとき、めっちゃ泣いたんです。メジャーデビューチャレンジでは最後の課題曲が「その先へ」だったんですけど、審査員の方々の投票の結果、挑戦に失敗しちゃって。そのあとにリベンジで歌って成功したのが「飛ばせ!紙ヒコーキ」で、この曲にはいろいろと思い出が詰まっています。

ITSUKI 私も「飛ばせ!紙ヒコーキ」が思い出深いですね。この曲をいただいたのがちょうどボイトレをやり始めたタイミングで、歌い方を教えてもらってみんながちょっとずつ成長していった時期なんです。

──PiXMiXはグループ全体の歌唱力の高さが1つの売りになっていると思いますが、その武器ができあがってきたのがその時期だったと。

ITSUKI 最初はKOHIMEが頭4つ分くらい抜けてた印象があったんですけど、ボイトレによって頭1つくらいまで追いつけたと思います。私はもともと歌が苦手で、レコーディングでも「ちゃんとやらなきゃ」と緊張して楽しむ余裕がなかったんですが、だんだんとレコーディングもライブも楽しめるようになりました。

──最初から歌唱力が高かったというKOHIMEさんは、どの曲がお気に入りですか?

KOHIME 私は「Brightness」です。この曲は私が歌うパートをたくさんいただいてるのですが、ライブでしか聴けない曲だったので、ファンの方に「いつ音源化するの?」とよく聞かれていたんです。なので、今回アルバムに収録されるのがうれしいですね。レコーディングのときは臨場感のある感じで歌声を録っていただいたので、ぜひじっくり聴いてほしいです。

──「Brightness」ではKOHIMEさんをはじめとするメンバーの歌唱力が存分に生かされていて、PiXMiXの中で一番アイドルっぽくない楽曲ですよね。

KOHIME PiXMiXにはホントにいろんなタイプの曲があって、それはこのアルバムを最初から最後まで聴いてもらえたらわかっていただけると思います。これからも、アイドルっぽい曲も大人っぽい曲も歌っていきたいですね。

MISAKI 聴いていただくと私たちの3年間の軌跡がわかるアルバムになっているんですけど、ここまでがんばってこれたのはファンの皆さんがいたからで、そういう意味を込めて「君がいたから」というタイトルになりました。あと、ITSUKIに対しての“君”でもあります。これからPiXMiXは5人になり、私たちも予想できないことが待っていると思いますが、楽曲含めいろんなことに挑戦していきたいですね。これまでいろんなことにチャレンジしてきた中で、今回が最大の挑戦になると思うので、3年間に積み上げてきたものを今後に生かしていきたいです。