PiXMiXが3rdシングル「タオルを回すための歌」をリリースした。
今作の表題曲はタイトル通りにタオルをぐるぐる回しながら楽しみたい、夏にぴったりな“タオル曲”。「コロナ禍でもファンと楽しく夏を過ごしたい」というメンバーの思いが楽曲に込められている。音楽ナタリーではシングルの発売に合わせ、東京・新木場STUDIO COASTでメンバー6人へのインタビュー取材を実施。夏を満喫する彼女たちの姿をプールや芝生エリアを使って写真に収め、通常の形式のライブができないコロナ禍の中で“タオル曲”を発表する思いなどを聞いた。
取材・文 / 近藤隼人 撮影 / 佐々木康太
撮影場所 / 新木場STUDIO COAST
PiXMiXの夏の思い出
──スチール写真の撮影中、「懐かしい」と口にしていましたが、前に新木場STUDIO COASTに来たことがあるんですか?
AIRI 以前ライブイベントに出演させていただいたときに来たことがあって、プールのあるところで写真を撮ったんです。
MISAKI デビュー当初だよね。ライブをやったのはプールではなかったんですけど。
KAREN ただ記念撮影をしただけで。
MISAKI 新木場STUDIO COASTでは大きなメインステージにもまだ立ててないんです。
ITSUKI 通路みたいなところにあるステージでライブをやったんだよね。
KOHIME そうそう、シャンデリアがあるところ。
──本日はニューシングル「タオルを回すための歌」のイメージに合わせ、夏らしい写真を撮らせていただきました。今年はコロナ禍の影響でいつもと違う夏だったと思いますが、何か印象に残っている出来事はありますか?
MISAKI 8月のオンラインワンマンライブに向けていろいろと準備をしたのが一番の夏の思い出ですね。「ピクミク夏祭り 2020」というタイトルでライブパフォーマンスやお芝居をやって、夏っぽいことをいっぱい詰め込みました。
KOHIME 学校の夏休みはお盆中だけだったんですけど、メンバーのみんなと練習で会ったりする機会があったので、そこで夏を感じることができました。プライベートでは浴衣を着てかき氷を食べに行ったのが夏らしい思い出ですね。
ITSUKI 私は友達のお母さんに遠くの山まで連れて行ってもらって、そこで川に入ったり、バーベキューをしたりして遊びました。かなり高いところから川に飛び込むという人生初の経験をしました。私、泳げないんですが、けっこう川が深くて。
MISAKI えっ! 大丈夫だったの!?
ITSUKI ちゃんと友達に助けてもらったよ。
TOWAKO よかったねー。
KAREN 私は休み中、基本的に家から出ないタイプなんですよ。なので今年の夏も私にとってはいつもの夏休みという感じでした(笑)。ずっと家でゴロゴロしてアイスを食べて。おうち大好きなんです!
AIRI 私もKARENと同じタイプかもしれない。今年の夏はレッスンの日以外には外で人と会うことがほとんどなかったです。
TOWAKO 私もKARENタイプです(笑)。ワンマンに向けて浴衣姿で撮影したときにラムネを飲んだり、足水をしたりしたのが一番夏らしい出来事でした。
画面越しで楽しさを伝えたい
──お客さんの前でライブができない時期に、“タオル曲”である「タオルを回すための歌」をニューシングルとしてリリースすると聞いたときはどう思いましたか?
MISAKI サプライズで知らされたんです。3rdシングルの発売が決定する前からこの曲の存在を知っていたので「あっ、これがシングルになるんだ」と驚きましたが、画面越しでもちゃんと楽しさが伝わるパフォーマンスができるようにならなきゃなと思いました。
──しっとりしたバレンタインソングである前作「チョコレート・リグレット」とはかなり対照的な楽曲ですよね(参照:PiXMiX「チョコレート・リグレット」インタビュー)。
MISAKI 私たちの年齢に合ってるのはこっちじゃない?(笑)
KOHIME こういうみんなで楽しむ曲は好きですね。
ITSUKI シングルが毎回違う方向性の作品になっているので、いろんなことに挑戦できている気がします。
KAREN この時期だからこそ明るい曲になっているのがいいなと思いました。しっとりした曲も好きなんですけど、この曲を聴くことで夏を感じて元気になってほしいなって。
AIRI 曲名の通りずっとタオルを回している曲なので、お客さんの前で披露できたらたくさん盛り上げられると思います。
──初披露は無観客での生配信ライブという形でしたね。
MISAKI パフォーマンスしているだけで楽しい曲ですが、やっぱり寂しさはありましたね。
ITSUKI でも、タオルを回しながら観てくださったファンの方も多かったみたいで。パフォーマンス中は少し寂しい気持ちもあったんですけど、ライブ後にみんなのコメントを読んだときに「一緒に楽しめていたんだ」と知ることができました。
KOHIME お客さんの歓声も聞こえないので、ただ歌って踊ってる感じになっちゃうんじゃないかと怖かったんですけど、意外なほどみんなそれぞれの楽しみ方で配信を観てくれて。歓声は聞こえなくてもカメラの向こうにお客さんがいることを感じられて、不思議と一体感が生まれました。
──無観客だからこそ気を付けなければいけないこともありました?
AIRI 配信ライブだとカメラがいくつもあって、どこを見たらいいかわからなくなっちゃうんです。普通にお客さんを入れるライブではみんなのことを見てパフォーマンスしていますが、配信の場合はそういうことも気を付けなきゃいけないんだなと感じました。
KAREN カメラにレスをしても映ってないときがあるんですよ(笑)。
ITSUKI カメラに向かってめちゃくちゃアピールしていても、思い切り引きで映ってたり(笑)。
KOHIME あと、観ている方に自分の歌声がどう聞こえてるかその場ではわからないのも難しいところですね。
TOWAKO お客さんと一緒に「タオルを回すための歌」で盛り上がれる日が来るのが待ち遠しいです。
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タオルを回すためのタオル