「マイノリティー・ヒーロー」ではみおが飛ぶかも

──8曲目の「不屈のレジスタンス」は森さんがメインの楽曲です。アクション映画のようなイメージが強いですね。

森　これは機長曰く「自分との闘い」がテーマの楽曲らしいです。

──森さんが歌っているからというのもありますが「BREAK OUT!!」に通ずるものを感じました。

機長　映画「キル・ビル」のような世界観が浮かんで、それをもりしが歌うのがすごくしっくりきました。もりしの内面の繊細なところを出していきたいなと。

──そして9曲目は安斉さん、玉井さんがメインを務めた「WEEKDAY QUEENS」。いわゆる学園モノってやつですか。

玉井　学園一のクイーンを決めるバトル。女同士の戦いですね。まだ振りを付けてないんですけど、おそらくほかのメンバーが派閥に分かれてバチバチし合うみたいな感じになると思います。青春の1ページを切り取った作品ですね。

安斉　デモを聴いたときから私とあんちゃんは「これ歌いたい！」ってテンション高かったよね（笑）。直感でこれだって思って。

──最近のPASSPO☆の楽曲の路線だと、この曲が一番近いような気がしますね。

機長　昔からこの2人は海外感があったんですよね。だから2人のキャラが立ってわかりやすい曲になるだろうなって思いました。

安斉　あんちゃんのファンから「2人の絡みが見たい」って言われてたんですよね。それをようやく見せることができたという感じです。

──10曲目の「マイノリティー・ヒーロー」は全員参加の「アベンジャーズ」みたいな作品かなと思いました。

根岸　まさにそれです！ 一昨年のハロウィンでみんなで「アベンジャーズ」のコスプレをしたこともあって、やっぱりそういう曲も入れたいなと。

機長　この曲の演奏はThe Ground Crewで担当しました。最初はギターから入るつもりで作ってたんですけど「アベンジャーズ」のイメージがどうしても強くて、ギターのイントロの前に何か欲しくて頭に映画っぽいSEを入れてみたんです。こういうカッコいい曲の中でも7人の個性をちゃんと入れていきたいなと思って、歌詞にもこだわってみました。

玉井　この曲、私がこれから振りを作るのでどうしようか考えてます。みおを飛ばそうかなとか（笑）。

一同　あははははは（笑）。

──12曲目の「フィルム」は根岸さんと機長が作詞を担当してます。

根岸　アルバムの中にエンドロール的な曲があるといいねということで、デモを聴いたときにこの曲がぴったりかなと思って決めました。歌詞は未来から過去の自分に向けた内容になっていて、いろんなことに悩んでいても未来は明るいというメッセージを込めてます。

機長　アルバムの構成としては「Music Navigation」から始まって、いろいろな映画のストーリーを経て、それが最後にフィルムとして1つに集約していくみたいなものになればいいなと。その中でみんなが歩んできた道とか、支えてもらってる人たちの温もりが感じられる曲になればいいなと思って、僕のほうで少しブラッシュアップした感じです。

アルバムでは彼女たちの歌の表現力の成長を実感できる

──機長が思う彼女たちがこの7年で一番成長したところはどこでしょう？

機長　特にPASSPO☆は歌を大事にしてきたので、歌うことに対する成長がすごく感じられますね。最初の頃はこちらが意図するニュアンスをうまく表現できなくて、自分も探り探りやってたときもありました。今回のアルバムでは彼女たちの歌に対する表現力がここまで出せるようになったと実感してもらえると思います。それぞれメイン曲もありますし、メンバーごとのボーカル力をちゃんと聴かせることができる企画だったんじゃないかなと。

──では最後に改めて機長に何か言いたいことがあれば、お願いします。

根岸　健康でいてください！ 機長がいないと飛行機が飛ばないんですから！

岩村　カフェイン摂り過ぎ！ コーラとコーヒー禁止！

藤本　グリーンスムージーを毎日作りに行きます！

──PASSPO☆は何歳になってもPASSPO☆でありたいと言ってるくらいなので、そのためにも機長にも健康でいてほしいというのがメンバーからの願いということですね。

機長　もっと歌割を増やせとかそういうことかと思った（笑）。 気を付けます！