PART 2 : ぱすぽ☆と学ぶLAメタル

(1) MOTLEY CRUE「Wild Side」
1987年 / アルバム「GIRLS GIRLS GIRLS」収録

──ここからは、皆さんにLAメタルの代表的なバンドのPVを観てもらって、率直な感想を聞きたいと思います。

一同　いえーい！

──まずはLAメタルの代表格的なバンド、MOTLEY CRUEからです。

（映像スタート）

森　おお、すげえ。

槙田　わー楽しそう！

玉井　ね！ っていうか、ヘヴィメタルのバンドって基本的にボーカルの人がすごくやんちゃそうですよね。

槙田　めっちゃかっこいい！

──このPVは、曲の中盤に大きな見どころがあるんですよ。

玉井　なになに？

──ドラムのほうに注目していてください（ドラムセットが360度回転する）。

一同　わーっ!! えーっ!?

根岸　えーっ、すごい。

槙田　どういうこと？ どういうこと？ どういうこと？

森　（ドラムセットが）回転してる！

増井　やばい！ すごーい！

玉井　ドラムセットが動き出したときに、ギターの人とベースの人がニヤっとしたのがめっちゃ良かった。してやったぜ的な顔してましたね。

──MOTLEY CRUEは今も活動していて、昨年来日したときはジェットコースターみたいにグルグル回転するドラムセットでライブをやったんですよ。

森　私、それをテレビで観ました！

根岸　バンドってドラムの人が後ろのほうで目立たないイメージがあるので、すごく衝撃的ですね。

玉井　うちらもやろうよ、回転して踊るの（笑）。

──ぱすぽ☆でこういう仕掛けをするとしたら、何がいいんでしょうね？

玉井　私、ステージで1回ギターを壊してみたい。

──あはははは！

槙田　またお金がかかることをいうなあ。

玉井　自分が弾かないと意味ないんだけど、あれはすごくカッコいいと思って。自分で買ってでもやってみたいです（笑）。

(2) POISON「Talk Dirty To Me」
1986年 / アルバム「LOOK WHAT THE CAT DRAGGED IN」収録

──2組目はPOISONというバンドです。デビュー当時は特にメイクが濃くて、「LAメタル＝ケバい」っていうイメージを定着させた人たちです。

（映像スタート）⇒YouTubeで観る

玉井　わーカッコいい。

増井　かわいいなー。

槙田　ギターの形が変わってるね。

森　自由だよね。フリーダムなロックって感じ。

──LA「メタル」っていうわりに、サウンドはすごく軽快なロックンロールなんですよね。

一同　うんうん。

森　観てて飽きないね（笑）。

槙田　楽しいよね。

根岸　なんか飾らない感じがいい。

増井　本当にずっと観てても飽きないね。

玉井　私たちもこんな感じじゃない？ 楽屋では自由な感じだし（笑）。通じるものがあるよね。

増井　ロックだからね。

──これが1986年の映像なんです。

根岸　26年前か。やっぱりお父さん世代ですね。

玉井　LAメタルって美形の人が多くないですか？

──メイクをしてるから余計にそう感じるかもしれません。

根岸　ちょっとヴィジュアル系バンドみたいな感じですし。

玉井　今、若い女の子の間でロックTシャツが流行ってるんですよ。みんなこういう感じのデザインなんですけど、すごく良いですね。

増井　カッコいいなあ。

──このバンドもいまだに同じメンバーで活動中なんですよ。

根岸　えーっ、すごーい！

森　確かに一生ロックやってそうなイメージだよね。

(3) CINDERELLA「Shake Me」
1986年 / アルバム「NIGHT SONGS」収録

──3組目はCINDERELLAというバンドです。このPVはちょっとドラマ仕立てになっていて、バンド名にちなんでおとぎ話のシンデレラのストーリーが取り入れられてるんですよ。

（映像スタート）⇒YouTubeで観る

一同　フゥー！

増井　カッコいい！

根岸　なんかハマりそう。

槙田　ね、なんかいいね。

──当時はジェフ・ラバー（G）とエリック・ブリッティンガム（B）がギターとベースをクルッと回転させるアクションを、必ずステージでやってたんですよ。

一同　うおー！

根岸　ホントだ、すごーい！

玉井　っていうか、ステージと客席が近いよね。

森　素敵なPVだね。

──これがPVごとに、曲の内容に合わせてストーリー仕立てになってるんですね。

根岸　続いていくんですか？

──そうです。

玉井　そうしたら次のPVも観なきゃって思っちゃうし。

槙田　コンセプトがあるんだね。

──CINDERELLAのエリックとフレッド・コウリー（Dr）は、ぱすぽ☆のシングル「Next Flight」のカップリング曲「バスタブ」にも参加してるので、実は皆さんにとっても身近な存在なんですよね。でも彼らってフィラデルフィア出身なので、厳密にはLAメタルではないんですよ。

森　あ、そうなんだ。

──LAでライブ活動をしてたからLAメタルって呼ぶ人もいるみたいですけどね。ここまでの3組どれもサウンドが異なるタイプですが。

増井　想像してたのと全然違ったなあ。

──どんなスタイルを想像してました？

増井　私、SLIPKNOTみたいにシャウトするバンドとかが好きなんで、そっち系のヘヴィメタルしか思い浮かばなくて。だからLAメタルってもっと激しいのかなって思ってたんですけど、とっても爽やかですね。