──ヘヴィロックチューン「GOD69」にはTHE BACK HORNの岡峰光舟さん、BACK DROP BOMBの有松益男さん、さらに秋田の伝統音楽を継承する男鹿 なまはげ太鼓が参加してます。この曲は、YOHさん主導で進められたそうですね。

YOH　はい。ライブでも「こういうノリもできるな」とか「こういうリズムの組み立て方もありか」と感じながらやっていたので、それをレコーディングで生かせたと思います。今は自分の音を集中して作れる環境もあるし、しっかり詰められたのもよかったですね。

──岡峰さんとのツインベースはどうでしたか？

YOH　すごく新鮮でしたね。自分は今回、支える側に回ったんです。どちらかというとローの部分を自分が弾いて、岡峰さんにはハイ寄りでワーッと弾いてもらってという。

YAMATO　仕上がりは、もとの「GOD69」とは別物という感じですね。新しいフレーズを加えたり、サビも少し変えたりしてるので、新曲をやる感覚というか。

RYO　今回のアレンジによって「GOD69」の“先”が見えた感じがありました。オリジナルも勢いがある曲ですけど、再レコーディングしたものは暴れるというよりも、踊れる要素が入ったというか。そこを強調してくれているのが男鹿 なまはげ太鼓の太鼓だと思います。

──「ウトゥルサヌ」にはなんと高橋幸宏さんがドラムで参加しています。すごいコラボですね、これは。YMO（イエロー・マジック・オーケストラ）ファンのNAOTOさんは緊張したんじゃないですか？

NAOTO　はい（笑）。しかも面識がそんなにあるわけではなくて、一方的にMETAFIVEとかYMOとかのライブに行って、挨拶させてもらう程度だったんですよ。だから幸宏さんにドラムを叩いてもらえたのは、本当にうれしかったです。「ウトゥルサヌ」はもともとYMOの「BGM」というアルバムに刺激を受けて作った曲なんです。シンセの使い方とかリズムのアレンジを含め、すごく影響を受けています。

──レコーディングはどうでした？

NAOTO　YAMATOと2人でスタジオに行ったんですけど、ハムスター状態でしたね。

HIROKI　どういう状態？（笑）

NAOTO　間違えた、モルモットだ。なんかおとなしくなっちゃって、せっかく幸宏さんに参加してもらえたから、質問したいことも山ほどあったのに、全然聞けなかったですね……。ドラムはもちろんすごかったです。すぐにわかるんですよね、幸宏さんのドラムは。音色だったり、ハットの使い方だったり。

──「SUSHI食べたい feat. ソイソース」はSugar's Campaignがリミックスするそうですね。

NAOTO　僕らもまだ聴けていないので、どうなってるかわりません（笑）。（※取材は音源完成前に実施）

HIROKI　ホントにやってくれるのかな？

NAOTO　1曲減って14曲になる可能性もありますかね（笑）。それは冗談ですけど、Sugar's Campaignは個人的に交流もあるので依頼したというのがあって。彼らとは「SUSHI食べたい」をシティポップ、歌謡曲っぽくしてほしいという話をしました。面白い音になると思いますね。

──なんでこの曲でコラボすることになったんですか？

NAOTO　“Sugar”と“ORANGE”が食べ物つながりなのと、Seihoの実家が寿司屋なので（笑）。

──「GOD69」と同じくYOHさんが指揮を執った「鬼ゴロシ」にはSASSYさんが参加しています。HIGH and MIGHTY COLOR時代から交流があるドラマーだし、ORANGE RANGEのサポートを務めていたことがあって、気心が知れたミュージシャンの1人ですよね。

YOH　そうですね。すごく上手なドラマーだし、いつも刺激をもらっていて。今回もSASSYの解釈で「鬼ゴロシ」を叩いてもらった感じですね。一緒にライブをやっているときも、ライブアレンジの幅をSASSYに広げてもらっていた感覚があって。それを音源として形にできたと思います。

HIROKI　SASSYは沖縄時代から知ってて、当時からめちゃくちゃプロ意識が高かったんですよ。自分のこともコントロールできるし。

RYO　SASSYのドラムをスタジオのいい音響で聴くのは初めてだったんですけど、口が開いちゃいましたね。「すごいな」って魅了されました。