おかもとえみ|等身大の自分表現したアルバムにポップも闇も詰め込んで

バンドもソロも全部並行してやっていきたい

おかもとえみ

──そのうえで唯一えみそんがトラックをセルフプロデュースしている「planet」はベッドルームミュージック的な魅力のある曲で。

これはもともと2014年にMoratorium Pantsという劇団のテーマソングを作ってほしいというオファーを受けて作った曲で。「もしもを選んだあとで」という過去曲もその劇団のために書いた曲なんです。で、モラパンは同時期に「HIT NUMBER」をモチーフにしてくれた「ヒットナンバー」という15分くらいの短い映像作品をワンカットで作ったんですけど。そのカメラを担当していたのが「カメラを止めるな!」の上田慎一郎監督だったりして。

──へえ!

「planet」を書いた当時はトラックメイカーに自分の曲のプロデュースをお願いするという発想もなかったから、ドラムも自分で打ち込んでみて、1つのパッケージとしてお聴かせできるようにがんばった曲なので。だからこのアルバムにも入れておきたいなと。

──このアルバムのリリース後もバンドと並行してソロ活動も同列にやっていきたいと考えてますか?

全部並行してやっていきたい気持ちはありますね。フレンズや科楽特奏隊でしかできないこともあるし、ソロでしかできないこともありますから。自分を表現するうえでどちらかをやめるということはなくて。どちらの自分も出していきたいという気持ちはすごくあります。

ソロではホラー、不可思議、ブラックユーモアも表現したい

おかもとえみ

──えみそんの音楽人生はプロフィール的にもいろんな要素があるんだけど、こういうふうにソロをやることは想像できてましたか?

1人で歌いたいという気持ちが湧いてきたのは10代の頃からですね。でも当時は歌える場所がなかった。私立で学校も厳しかったので中高生の頃は外でライブをしちゃいけないし、もちろん芸能活動もできないという状況で。音楽活動ができるのは軽音楽部だけだったのでバンドを始めたらベースにハマって、大学に入ってからベーシストとして誘われたのがTHEラブ人間だったんです。でも、THEラブ人間のメンバーとしてデビューしてからもやっぱり歌は歌いたいなと思い続けて。THEラブ人間を卒業するときにメンバーに言ったのが「1人で歌いたい」ということだった。それでソロになったんですけど、そのあとにフレンズが始まっていって。でもフレンズも最初はフワッと始まった感じだったからこんなに忙しくなるとは思ってなかったし、それと同時にソロじゃないとできないこともあるのはわかっていたので。今作はフレンズをはじめ、いろんなアーティストの曲にフィーチャリングする中でいろんな歌い方や表現方法が、表現の幅がどんどん自分の中でもわかってきた中で作れたので「ストライク!」からの成長を感じてもらえると思います。今は目の前にあるやりたいことをどんどんやって音楽が自然発生している感じだけど、今後はもっと自分像を出していきたいですね。

──例えばどういう内容ですか?

マンガで言うならひばり書房の往年の作品にあるようなホラー感だったり、諸星大二郎の不可思議な世界観だったり、藤子不二雄Aのブラックユーモアな世界観も自分の好みにおいては欠かせない要素なので。ソロの音楽でそういう要素を出していきたいなと思います。

──あと、劇伴制作も主演も自分で担う音楽劇みたいなこともできそうだなと思いますね。劇団のつながりもあるわけだし。

それ、やりたいです! 演劇を観に行くのも大好きだし、お芝居もずっとしたいと思ってるんですけど、全然オファーが来ないんですよ(笑)。オファー、お待ちしております。

ライブ情報

おかもとえみ "gappy" release party
  • 2019年10月16日(水)東京都 UNIT
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