これまでのエレクトロダンスナンバーを更新した「What You Want」
──もう1つのカップリング曲「What You Want」は、やはり前2曲とは毛色の違うエレクトロなダンスナンバーです。
ダンスナンバーを聴くのは好きなんですけど、自分が表現するとなると、正直「まだ引き出しが足りないかも」って思っていて。でも、この曲は仮歌を歌ってくださった方がめちゃめちゃお上手で、仮歌バージョンの「What You Want」が大好きになっちゃって(笑)。
──ははは(笑)。
曲中にラップパートもあって、やっぱりそれもチャレンジではあったんですけど、仮歌バージョンを聴き込んでいたらすごくイメージが掴みやすくなって。うん、実際レコーディングも楽しかったですね。
──「彩 -color-」のカップリング曲「REROAD」を聴いたときも感じたのですが、沼倉さんの歌声はちょっと黒っぽいフィーリングの曲にもハマりますね。
「REROAD」は、かなり音域が広かったので苦戦した記憶があるんですけど、おかげで少しレベルが上がったかもしれません。あとダンス寄りの曲は、 今振り返るとアルバムに入ってた「Anti-Gravity」あたりからの流れも感じますね。
──実際、1stアルバム「My LIVE」で沼倉さんの手札と言うか、表現の選択肢が一気に増えたと思われます。今おっしゃった「Anti-Gravity」や、同じくアルバム収録曲の「Spiral Flow」にあったダンスおよびデジタルな要素は、今回の「Desires」と「What You Want」でアップデートされている感じもありますし。
ありがとうございます。「My LIVE」は、文字通りライブありきで、全曲ライブで歌うことを前提に作ったアルバムで。そのライブの見せ方としてダンスパートを設けようっていう構想も最初からあったんですね。言ってみればダンス曲はライブを構成するための1つの要素であって、そこまで重きは置いてなかったんです。でも、実際ライブで歌うとすごく盛り上がったし、私の声質もデジタルなサウンドに合うって思ってもらえたみたいで。先ほどR&Bを指定して「REROAD」ができたっていうお話をしましたけど、これもその延長にあると言うか。
──「REROAD」もデジタル寄りの音作りでしたからね。
そう。だから例えば同じR&Bでもより生音っぽいアレンジにするとか、別のやり方もあり得たと思うんですけど、そこでデジっぽい「REROAD」がきたっていうことは、プロデューサーもその方向性で手応えを感じていたのかなって。ただ、同じデジタル寄りの曲でもそれぞれ個性があると思っているので、その違いも楽しんでいただけたらうれしいです。
歌詞の主人公が若いなって
──沼倉さんはこの「What You Want」の歌詞をどう解釈し、どんな気持ちで歌われましたか?
2曲目の「I Love You」と比べると、歌詞の主人公が若いなって。十代の女の子の片思いと言うか、相手からいい返事がもらえなくて、しかもどっちかって言うとちょっとダメっぽい、失恋間際みたいな状態。ただ、やっぱり「What You Want」も誰かを好きな気持ちであふれているんですけど、「失恋したらイヤだ!」みたいな後ろ向きなニュアンスはなくていいなと思って。サウンド的にもきちんとリズムが刻まれていてクールな印象もあるんですけど、歌は滑らかに、かつ「Desires」に通じる艶っぽさも出したいなと。
──確かに、サウンド自体はアダルトな雰囲気ですが、よくよく歌詞を読むと……。
中学生か高校生くらいの女子っぽくないですか? だからラップにしても、最初はけっこうメリハリをつけてたんですけど、もうちょっと甘くてもいいのかなと思って。ビートはしっかり意識しつつ、でも言葉自体は柔らかく、半ばしゃべるように歌ってみたんです。そうすると感情も乗りやすくなって、結果、カッコいいけどかわいらしいみたいな、いいバランスの曲にできたかなって思っています。
ライブの一体感がすごく好き
──このシングルをリリース後、ライブとしては11月17日の「ANIMAX MUSIX 2018 YOKOHAMA supported byひかりTV」と、12月15、16日の「リスアニ!LIVE TAIWAN 2018」への出演が控えています。
私は、みんなと一緒に楽しむことで自分もより楽しくなっていくと言うか、それこそライブにおける一体感みたいなものがすごく好きなんです。しかも、ライブで感じたことが例えば作詞とか、次の楽曲制作に生きてくるんですよ。だからライブをやって曲を作って、またライブやって……っていうのを繰り返していれば、たぶん永久に回り続けていけるんじゃないかなって(笑)。
──燃料は現場にあるから。
そうそう。なので、ぜひ現場にもいらしてほしいですね。自分としても、ソロはもちろん、今予定しているフェス形式のライブにしても、いろんな人に沼倉愛美を知ってもらえるチャンスですから気合いが入りますし。12月の台湾も、ソロで海外で歌うのは初めてなので、ひときわ思い出深い日になるんじゃないかっていう期待がすごく高まっています。
──いいですね、期待があるというのは。
うん。それを経て、またみんなで面白がれるものを作り続けていけたらいいなと思います。
- ANIMAX MUSIX 2018 YOKOHAMA supported byひかりTV
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- 2018年11月17日(土) 神奈川県 横浜アリーナ
出演者井口裕香 / 石原夏織 / Wake Up, Girls! / OxT / ORESAMA / GRANRODEO / 黒崎真音 / スタァライト九九組 / 田所あずさ / 中島愛 / 南條愛乃 / 沼倉愛美 / PENGUIN RESEARCH / 水瀬いのり / 安野希世乃 / Luce Twinkle Wink☆ / and more
- 2018年11月17日(土) 神奈川県 横浜アリーナ
- ANIMAX MUSIX 2019 OSAKA supported byひかりTV
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- 2019年1月19日(土) 大阪府 大阪城ホール
出演者i☆Ris / 伊藤美来 / 大橋彩香 / 小倉唯 / GARNiDELiA / SCREEN mode / 鈴木みのり / 寺島拓篤 / TRUE / ナノ / fripSide / Poppin'Party / Machico / 三森すずこ / 山崎はるか / Run Girls, Run! / and more
- 2019年1月19日(土) 大阪府 大阪城ホール
- リスアニ!LIVE TAIWAN 2018
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- 2018年12月15日(土) 台湾 国立台湾大学
出演者アイドルマスター ミリオンライブ! ミリオンスターズ / Tielle&Gemie from SawanoHiroyuki[nZk] / 沼倉愛美 / 渕上舞 / 三森すずこ
- 2018年12月15日(土) 台湾 国立台湾大学
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- 2018年12月16日(日) 台湾 国立台湾大学
出演者ASCA / 井口裕香 / GARNiDELiA / 中島愛 / Machico
- 2018年12月16日(日) 台湾 国立台湾大学
- 沼倉愛美「Desires」
- 2018年10月31日発売 / FlyingDog
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初回限定盤 [CD+DVD]
1944円 / VTZL-149 -
通常盤 [CD]
1404円 / VTCL-35290
- CD収録曲
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- Desires
- I Love You
- What You Want
- Desires Instrumental ver.
- I Love You Instrumental ver.
- What You Want Instrumental ver.
- 初回限定盤DVD収録内容
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- Desires Music Clip
- Desires Making Movie
- 沼倉愛美(ヌマクラマナミ)
- 神奈川県生まれの声優 / アーティスト。アニメ「THE IDOLM@STER」で我那覇響、アニメ「蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ-」でタカオを演じ注目を浴びる。2016年11月に、シングル「叫べ」でアーティストデビューを果たし、2017年2月に2ndシングル「Climber's High!」、6月に1stアルバム「My LIVE」をリリースした。同年8月には初のワンマンツアー「沼倉愛美 1st LIVE TOUR 『My LIVE』」を成功に収め、その後2018年6月に3rdシングル「彩 -color-」を発表。10月31日に4thシングル「Desires」をリリースした。11月に神奈川・横浜アリーナで開催される「ANIMAX MUSIX 2018 YOKOHAMA supported byひかりTV」、12月に台湾・国立台湾大学 体育館で行われる「リスアニ!LIVE TAIWAN 2018」と、ライブイベントへの出演を控えている。