「オバケってどんな感じ？」

──2月に配信リリースされた新曲「FUN HOUSE」の話も聞かせてください。これは映画「メロディ・オブ・ファンハウス」の主題歌として、映画ありきで作った曲ですか？

マーヤ　うん、映画ありきですね。

シンノスケ　アフレコも行ってきたんですけどめっちゃ面白かったですよ。

リンダ　めっちゃかわいかったし。

──曲自体もすごくかわいい曲ですよね。

マーヤ　映画はホラーの人形劇やったから、子供も楽しんでもらえるように、怖いんやけど怖いと思わせないような歌詞にしたんです。

リンダ　家でコタツ入りながらな。「オバケってどんな感じ？」とか言って。

マーヤ　「このリフの感じちゃうん？」。

リンダ　「めっちゃええやん！」みたいな。

──いつも自由なN'夙川BOYSが、オーダーに応えて曲を作るのは新鮮ですね。

マーヤ　まあ作れる作れへんは抜きにして、オーダーに沿った曲を作るのはけっこう好きなんで。おかげで単体では生きるけどアルバムに入れにくいっていう曲が増えていくんですけど（笑）。

作品を聴いてライブでシンクロさせてほしい

──N'夙川BOYSの活動のメインはやはりライブにあるのかな、と思うんですが、皆さんにとって音源制作はどういう位置づけなんですか？

マーヤ　その音の世界観をどこまで再現できるかっていうことですね。

──ライブを再現するという意味じゃなく？

マーヤ　ライブじゃないです。

リンダ　やっぱりライブとは別ものですね。

マーヤ　ライブ感みたいなものを意識してないことはないんですけど、それよりは作品ごとの世界観について考えてますね、1曲1曲の。

──なるほど。単にライブの予習用というわけではないんですね。

マーヤ　うん、でもCDで聴いて覚えておけば、ライブで聴いたとき「あ、これたぶんあの曲や」ってわかるかも。

一同　あはは（笑）。

マーヤ　ライブを観ながら、自分の脳内にある完全体の曲とシンクロさせて聴いてほしいですね。