銀河まで行っちゃうほどの勢い
──「はにかみショート」は4thシングル「す、好きじゃない!」から約3カ月という短いスパンでのリリースとなり、メジャーデビュー作品「超特急 ≠ME行き」のタイトルを体現するようなスピード感で活動が展開されています。今年はメジャーデビューを果たした昨年以上の濃さと慌ただしさだったのでは?
冨田 そうですね。去年はまさに超特急のようなスピード感だったんですけど、今年はそれ以上の勢いで。もう銀河まで行っちゃうんじゃないかってくらいです!
蟹沢 (笑)。≠MEの走っているレールの先に想像以上の景色が広がっていて。そういう意味では確かに銀河かもしれないね。
鈴木 今年は舞台(「≠ME ACT LIVE『おジャ魔女どれみドッカ~ン!』」)にも挑戦させていただきましたし、何よりこんなにも早く海外に行けるなんて思ってなかったです。≠MEの活動のためにパスポートを作る日が来るなんて。
──アメリカ・ヒューストンのイベント「Anime Matsuri 2022」に出演するため、今年の夏に初の海外遠征をしましたね。
鈴木 デビュー1年目も初めてのことだらけで、いろいろなことを経験させていただいたんですけど、今年はホントにそれ以上でした。菜々風ちゃんが念願のショートカットになったのもそうですし、やりたかったことが叶ったり、新たにやりたいことを見つけたりと、メンバーみんなが成長した濃い1年でした。
谷崎 振り返ると、ありがたいことに休んでいる瞬間がなかったんじゃないかなと感じるくらいで。メンバーとは家族以上に一緒に過ごしていると思います。それこそヒューストンに行ったときは毎日メンバーと一緒にいて、私はホテルで美玲ちゃんと同じ部屋だったんですけど、逆にお互いに嫌いになっちゃったらどうしようと心配しました(笑)。それぞれに生活リズムとかがあるわけですし……。
菅波 最初に謝ったよね(笑)。
谷崎 そうそう! 「なんか嫌な感じになっちゃったらごめんね」って。でも、ずっと一緒にいても嫌いにはならず(笑)、むしろさらに仲よくなりました。
冨田 ヒューストンでは、櫻井ももちゃんが誰とでも仲よくなれるというすごい才能を発揮していたんですよ。新たな一面を見ることができて新鮮でした。
──誰とでもというのは、現地の人も含めて?
櫻井 そうなんです。アメリカでお友達ができました(笑)。すごく楽しかったです。「アメリカいいなあ!」と感動しました。
谷崎 世界が広がってるね。
──櫻井さんは言葉が通じなくても積極的にコミュニケーションを取れるタイプなんですか?
櫻井 もともと人見知りなタイプではないですし、イベントではみんな開放的で、コミュニケーションが取りやすかったです。ボディランゲージや表情でこちらの言いたいことを読み取ってくれました。
──アメリカ以外にも今後、≠MEの活動で行ってみたい国はあります?
櫻井 えー、いっぱいある!
鈴木 タイに行きたい!
谷崎 ダジャレになってる(笑)。
鈴木 私、母親がタイ出身なんですよ。タイにはアイドル文化があると思うので、≠MEの活動でぜひ行きたいです。でも、この話をすると絶対に誰かしら「タイに行きタイ!」ってわざとダジャレを言うから嫌なんです(笑)。もう、これからは禁句ね。
谷崎 あははは。海外のファンの方がオンラインお話し会に参加してくださることがけっこうあって。中でもアジアの方が多いので、ぜひアジアの国にライブしに行きたいですね。
冨田 私はすごく海がきれいなところで、砂浜の野外ステージでライブしたいです。
谷崎 MVを海外で撮影するのにも憧れます。夢が広がりますね。
かわいいが爆発している
──先日=LOVEの皆さんにインタビューした際、夜遅くまで自主練している≠MEの姿を見て、チーム一丸となって全国優勝を目指しているような青春感を感じてうらやましかったという話が出ていました(参照:=LOVE「Be Selfish」発売記念インタビュー)。
冨田 えー! 私たちとしては、イコラブさんは1人ひとりがすごく魅力的で、メンバーみんなが集まったときにより強くなるイメージを持っていて。
蟹沢 7月の野外合同フェス「イコノイジョイ 2022」(参照:=LOVE、≠ME、≒JOY大量の水とレアなコラボ満載の野外パーティ「36人、まるっと愛してください!」)では、イコラブさんが「チョコレートメランコリー」をカバーしてくださって。その練習風景を見させていただいたんですけど、メンバー1人ひとりの中で曲の世界観や表現を完成させていて、それが全員集まったときに最強になるという印象を受けました。ホントにカッコいいし、尊敬しているので、私たちのことをうらやましいと思っていただけているなら、すごく光栄ですし、うれしいです。
──≠MEに漂う青春感は、結成時から自然とあったものなんでしょうか?
蟹沢 どうなんだろう……でも、一生懸命まっすぐにがんばる性格のメンバーばかりだなと一緒に活動していて感じます。
冨田 東京ドームという目標は変わらないままずっと同じですし、結成時からそういう雰囲気だったのかもしれないです。
菅波 メンバーみんな向上心が強いから、自分もがんばらなきゃ置いていかれちゃうって必死になるんですよね。きっとそれは私だけじゃなく、全員が感じていることなんじゃないかな。そういう思いが今のノイミーを形作っている気がします。
──先ほどアメリカ遠征でさらに仲よくなったという話が出たように、向上心とともにメンバー同士の結束力も強くなっているみたいですね。
鈴木 もう、アメリカでの日々は半年分くらいの濃さがありましたから。みんなと一緒に生活することで、それまで知らなかったメンバーの一面を知ることができましたし、英語がわからないながらもがんばって食べ物を注文したり、現地の人とコミュニケーションを取ったりして、より絆が強くなりました。
蟹沢 今回のツアーでも感じたことなんですけど、メンバーのプライベートというか、素顔の部分を知っていると、ステージ上でもお互いを助け合えるし、強い結び付きを感じるんです。その感覚は結成からの3年半ですごく増したと思います。
──グループ内の結束力がパフォーマンスに表れているのは、客席から観ていても感じられます。さて、そろそろインタビューを締めようと思いますが、何か話しそびれたことなどはないですか?
鈴木 あ、あります! 私、シングルの表題曲ではいつも髪型をポニーテールにしていたんですけど、「『はにかみショート』では髪をなびかせてほしい」と振付の先生に言われたんです。そういう経緯があって今回はハーフアップにしているということを、ファンの皆さんにきちんと伝えておきたいです(笑)。
冨田 それ大事だね(笑)。
谷崎 今回は髪型や髪飾りに新しい点がいっぱいあって、新たな“かわいい”を発見できる曲とMVになっていると思います。自分で言うのもあれなんですけど(笑)、かわいいが爆発しています。冬の私たちに恋してもらえたらうれしいです。
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