=LOVE「Be Selfish」発売記念インタビュー|新曲センターは野口衣織、自己肯定感を高める“最強の1曲”

=LOVEのニューシングル「Be Selfish」がリリースされた。

通算12枚目のシングルとなる今作では、野口衣織が初めて表題曲のセンターに。表題曲「Be Selfish」には、「自分を大切にワガママに」というコンセプトのもと、流行に流されたり、他人の視線を気にしたりして生きるのではなく、心から望む生き方を見つけて自分だけの世界を作ろうというメッセージが込められている。プロデューサーである指原莉乃が野口に向けて書き下ろしたような自己肯定感あふれる歌詞が特徴だ。また、ミュージックビデオが韓国で2日間にわたって撮影されたのも今回の大きなトピックで、=LOVEにとって斬新なサウンドと映像がファンを魅了している。

音楽ナタリーでは今回もメンバーを2組に分けてインタビュー。表題曲「Be Selfish」をはじめとするシングル収録曲の印象や、今年デビュー5周年を迎えた心境についてたっぷりと話を聞いた。

取材・文 / 近藤隼人撮影 / 星野耕作

音嶋莉沙齊藤なぎさ髙松瞳野口衣織諸橋沙夏
インタビュー

歌詞に私自身が救われてる

──今回のシングル「Be Selfish」では野口さんが初めて表題曲のセンターを務めています。センターに抜擢された心境はいかがですか?

野口衣織 ……緊張してますね。そして、この緊張はずっと続くんだろうなという感覚です。ファンの方も「次のシングルは誰がセンターになるんだろう」と楽しみにしていたと思いますし、いつまでも「私でいいのかな…‥?」と感じ続けるんだろうなって。「Be Selfish」の「私は私らしく」「君のままで生きてほしい」「君も自分を 大切にして」という背中を押すような歌詞に私自身が救われています。それと同時にこの曲を歌うときは、聴いてくださる方に対して「私はみんなの味方だよ」という姿勢を強く見せられるようにならなきゃと思っています。

野口衣織

野口衣織

──センターに決まったことはどのように知らされたんですか?

野口 各メンバーに歌割りが送られる直前に、マネージャーさんから「今回、衣織がセンターだよ」と突然知らされたんですけど、それくらいラフな伝えられ方で逆によかったなと思ってます。変にプレッシャーがかからず、そのときは落ち着いたテンションで受け止めることができました。

──指原さんからは何か連絡はなかったんですか?

野口 それがですね、そのあとすぐに「私がセンターって本当ですか!?」って私から指原さんにLINEしちゃって(笑)。この曲をいただく前からいろいろと指原さんに相談させていただいていたんですけど、「まさにこのタイトル通り、衣織は衣織らしく生きてほしい」みたいな言葉をいただいきました。

──指原さんはTwitter上でも「衣織~!!君のままでいきておくれ~!!!❤️‍🔥綺麗だよー!」と言ってましたね。

野口 はい。私のことをこんなにも見てくださっているんだと、改めてしみじみと感じました。

メンバーみんなに幸せになってほしい

──野口さんは=LOVEの中で特に歌唱力や表現力に定評がありますが、ほかのメンバーの目にはどう映っているんでしょう? =LOVEは今年デビュー5周年を迎え、ここまでさまざまな変化もあったと思うのですが。

齊藤なぎさ イコラブのライブを観に来たら、衣織のことを絶対に好きになってしまうんですよ。私もライブ映像やミュージックビデオを観ていると衣織のことがどんどん好きになります。どんな曲にも入り込める力があって。それはもともと持っていた力でもあると思うんですけど、衣織なりに楽曲の歌詞やダンスを理解し、飲み込む努力もしているんです。だからこそ曲の世界観に入って、人を惹きつけられるんだと思います。ホントにカッコいいです。同じアイドルとして憧れるところ、リスペクトするところがたくさんあります。

──アイドル力の高さで魅せるなぎささんとは、ある意味真逆のスタイルかもしれませんね。

野口 私のソロ曲「拝啓 貴方様」となーたん(なぎさ)のソロ曲「現役アイドルちゅ~」も全然違うタイプですからね。「現役アイドルちゅ~」を歌っているときのなーたんは誰よりも輝いていて、遠い存在のはずのアイドルが今目の前にいるという感動を感じられるんです。本物のアイドルを見ているという感覚。そのキラキラしたオーラを出せるのはなーたんだけで、「私はこんな素敵な子と同じグループにいられて幸せだな」といつも思います。1回でいいから、「現役アイドルちゅ~」のパフォーマンスを客席から観てみたいです。最前とかじゃなく、ステージから一番遠い席で。それでもすべてが伝わってくると思うんです。本当に大好き……。

諸橋沙夏

諸橋沙夏

齊藤なぎさ

齊藤なぎさ

髙松瞳 完全にファンなのよ(笑)。

音嶋莉沙 なーたんとはタイプが違いますが、衣織が歌うかわいい曲もいいんですよ。いろんなジャンルの曲で魅せられるところがすごいと思います。歌とダンスが素晴らしいことはみんな知っていますが、その裏でたくさんの努力をしていることも伝わってきて。パフォーマンス1つひとつに真面目に、謙虚に向き合っている姿がすごいです。

髙松 衣織はイコラブで活動を始める前からダンスを経験していたこともあって、メンバーが間違っているところなどを初期の頃からよく教えてくれていました。でも私の記憶だと、当時は一旦、杏奈(リーダーの山本杏奈)を経由して意見を伝えていたんです。最近は自ら言ってくれるようになって……。

諸橋沙夏 私もそのこと話そうとしてた!

髙松 ホント?(笑) 「イコノイジョイ 2022」(7月に山梨・富士急ハイランド・コニファーフォレストにて開催された=LOVE、≠ME、≒JOYによる合同コンサート / 参照:=LOVE、≠ME、≒JOY大量の水とレアなコラボ満載の野外パーティ「36人、まるっと愛してください!」)のレッスンのときとか、率先してメンバーへの声がけをしてくれたんです。あんなに周りを気にしていた衣織が。たぶん、言ったあとに「あれでよかったのかな……」と不安になってるんだと思いますが(笑)。

野口 全部バレてる(笑)。「イコノイジョイ 2022」のリハーサルが始まるちょっと前に、メンバーで集まって話をする機会があったんですよ。そこでメンバーの意見を聞いたときに、それぞれいろんな気持ちを抱えつつ、がんばって活動しているみんなに、アイドルである今幸せになってほしいと感じたんです。なんだか勝手に熱くなってしまって(笑)。もっとたくさんの人にこのメンバーを見てほしいという気持ちが強くなり、そのためにはまずノイミーちゃん(≠ME)やニアジョイちゃん(≒JOY)のファンの方も集まる「イコノイジョイ 2022」に向けてがんばろうと考えて、なんかいろいろ言っちゃいましたね……。「強く言いすぎたかな……」と思ったんですけど、私が「こうしよう」と言ったことに対して、「いや、こうじゃない?」と意見を交換してくれることがすごくうれしかったです。

音嶋莉沙

音嶋莉沙

髙松瞳

髙松瞳

諸橋 ノイミーちゃんはメンバーみんなで意見を言い合ってるイメージがあるんですけど、イコラブは基本的に杏奈が話して、ときどき瞳も意見を言うくらいのことが多かったんです。あるときレッスンが終わったあと、はなちゃん(大場花菜)と衣織と一緒にいたら、メンバー全員で残って自主練してるノイミーちゃんを見て衣織が「いいなあ」とつぶやき始めて。ノイミーちゃんの部活で全国優勝を目指しているような青春っぽさって、イコラブにはあまりない要素なんですよね。衣織は「いいなあ。でも、私が言ってもさ、みんな聞いてくれるかわからないしさ」ってずっとブツブツ言ってたんですけど、今回の表題曲でセンターに立つことも関係しているのか、ホントに最近その姿勢が変わってきました。

髙松 うれしいよね。

野口 ノイミーちゃんみたいな青春っぽい熱さは私にも合ってないと思うんですけど、メンバーみんなといる時間をもっと増やしたいなと感じたんです。「あのときこう言えばよかったな」という今までの後悔の念が重なっての「いいなあ」だったんだと思います(笑)。

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私、強くなれる!