2017年結成の=LOVE、2019年結成の≠MEに続く、指原莉乃がプロデュースする第3のアイドルグループ・≒JOY(ニアリーイコールジョイ)が誕生した。
昨年10月に始動が発表された第3のグループのメンバーは、そこから3カ月にわたって行われたオーディションを経て決定。今年3月、≒JOYというグループ名とともに世の中にお披露目された。お披露目会見では初々しさと緊張がにじんだ表情を浮かべていた彼女たちだが、その後は指原グループ恒例の合宿、=LOVE、≠MEとの合同フェス「イコノイジョイ 2022」での初ステージと、人生の中でもっとも濃密とも言える日々を過ごし、短い期間で多くのことを学びながら成長してきた(参照:=LOVE、≠ME、≒JOY大量の水とレアなコラボ満載の野外パーティ「36人、まるっと愛してください!」)。
音楽ナタリーではメンバーを2組に分けて≒JOYへのインタビューを実施。ここまでの活動や初のオリジナル1stソング「≒JOY」の感想などを語ってもらった。なお残念ながら髙橋舞、福山萌叶、山野愛月の3人はインタビュー不参加となったが、特集後半には≒JOYによる手書きメッセージも掲載。メンバー全員に自己アピールや今後の夢を書きつづってもらった。
取材・文 / 近藤隼人撮影 / 佐々木康太
逢田珠里依、天野香乃愛、江角怜音、大信田美月、大西葵 インタビュー
ここまですべてが一瞬だった
──3月にお披露目されて以降、初めての経験の連続だったと思いますが、ここまで活動してきた心境はいかがですか?
逢田珠里依 実感がないままいろいろなことをたくさん経験させていただいて、若干まだ夢なんじゃないかなという気持ちです。
大信田美月 「イコノイジョイ 2022」でイコラブ(=LOVE)さん、ノイミー(≠ME)さんと一緒にステージに立たせていただけると決まった日から、とにかく目まぐるしい日々で。「やらなきゃ!」という一心で毎日を過ごしてきたので、「イコノイジョイ 2022」もなんだかあっという間に終わってしまったような感じがあります。これからグループの中で目標をちゃんと見つけてがんばっていきたいと思っています。
天野香乃愛 私も美月と同じ心境で、ここまですべてが一瞬でした。「イコノイジョイ 2022」も含めて全部に対して「とにかくやり遂げなきゃいけない」という気持ちだったんです。これからお仕事をいただくにあたり、もっとがんばっていかなきゃと感じています。
大西葵 まだグループができて少ししか経っていないのに、今日もこうして取材していただいて……「イコノイジョイ 2022」もそうでしたけど、いただいている期待に対して自分が持っているものが全然見合っていないなと思うんです。もちろん、うれしいこともいっぱいあるんですけど、自分の実力が足りてないと実感することも多くて、がんばらなきゃと思っているところです。
江角怜音 お披露目されてからまだ数カ月しか経っていないのに、イコラブさんやノイミーさんと一緒にミュージックビデオに出させていただいたり、同じステージに立たせていただいたりと、恵まれすぎていて。その状況に自分たちの実力が追いつく、いや追い越すくらいまで練習をがんばりたいなと思っています。
合宿を通して変わった意識
──皆さん必死な思いが先行していて、アイドルになれたことをじっくりと噛み締める余裕はまだないみたいですね。指原さんプロデュースグループ恒例の2泊3日の合宿はどうでしたか? 結成後に最初に受ける洗礼だったと思うのですが。
逢田 ニアジョイ(≒JOYの略称)はダンス経験がある子が多く、メンバーの過半数いるんですよ。そんな中、私は先輩方の楽曲がすごく好きで、MVやライブ映像を観てきたものの、ダンスをやったことがなかったので、振りを覚えるのが早い遅い以前に、振りを踊れなくて。経験者のメンバーに教えてもらいながらも、かなり苦戦しました。ダンス以外の意識や姿勢も含めていろいろと教えていただけた3日間でした。
──プロのアイドルになるための心構えのようなものを教わったと。
天野 はい。まだメンバーとそんなに関係性を作れていない状態ですぐ合宿が始まったので、あの3日間を通してみんなのことを知ることができましたし、これから本当にニアジョイとして活動していくんだなということを実感しました。
大信田 合宿で振り入れをしたときに、「この振りは歌詞がこうだから気持ちを込めて踊ってほしい」とか、「指先にもこういう感情を込めてほしい」ということをダンスの先生から言っていただいて。私はもともとアイドルが好きで、いろんなグループの曲を聴いてきたんですけど、曲全体を通して何を伝えたいのか、ということも含めて振りを作ってくださっていることを知ってびっくりしました。イコラブさんやノイミーさんが1曲1曲に丁寧に気持ちを込めてパフォーマンスしていることがひしひしと伝わってきて、ニアジョイが先輩たちの曲をカバーするには足りないものがたくさんあるんだなと実感しました。ダンスの先生に「中途半端な気持ちならイコラブの曲をカバーしないでほしい」と言われて、パフォーマンスに対する意識が合宿を通してガラッと変わりました。
大西 ただ振りを覚えて踊って歌うのではなく、曲のことをちゃんと突き詰めていかないと、憧れているイコラブさんやノイミーさんみたいなパフォーマンスはできないんだなとすごく感じました。お客さんの前でパフォーマンスするということについての意識が何もなかった段階で基礎の部分を教えていただいて。今、合宿の映像を観返すと、本当にダンスがみんなバラバラだったなと思うんです。でもそう思えるということは、今はそのときより成長しているということだと思うので、これからも過去の映像を観返したときに同じように感じられるよう毎日成長してきたいです。
──まだまだだと感じつつも、日々成長はしっかり実感できているんですね。
大信田 合宿が始まったばかりのとき、ノイミーさんの「秘密インシデント」を踊らせていただいたんですけど、冒頭の1秒をそろえる練習を何百回もやったんです。
逢田 2時間くらいやったよね。
大信田 ダンスの先生に「それじゃダメ」と言われて……いったい何をどうすればいいのかわからなかったです。
逢田 腕を体に添わせながら前に出すという振付なんですけど、「そんな細かいところまで合わせるんだ」と驚きました。
──ドキュメンタリー映像を観ていて、最初からこんなに徹底したレッスンを受けるのかと驚きましたが、恵まれた環境でもありますよね。5年前、=LOVEは合宿がどういうものかわからず、旅行気分でウキウキしながらバスに乗ったと言っていましたが、皆さんは厳しいレッスンが待っていることを知りながら合宿に向かったわけですよね?
逢田 はい。先輩方の動画を観て予習して。
大信田 お披露目会見のあとすぐに合宿だったんですけど、みんなでイコラブさんやノイミーさんの合宿の動画をYouTubeで観て、「ヤバい……!」と言っていました(笑)。
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合格のつもりで来たんじゃないのに