「mysta festa」|未来のスター芸人発掘!初代王者はアイドル?女性コンビ・HENHEN事変

2月25日に東京・スパイラルホールにて行われた「mysta festa」は、スマホ発スターの誕生を目指す「mysta」主催のライブイベント。「mysta」アプリで動画を公開してきた芸人の中から勝ち上がった7組が、優勝賞金50万円を目指して会場でネタを披露した。

7組の中から、HENHEN事変とTANABOTaの2組がファイナルに進出し、結果的に優勝を勝ち取ったのは女性コンビのHENHEN事変! この特集記事では、芸人たちが繰り広げたネタバトルを中心に、HENHEN事変の優勝コメント、21組がネタを披露したサブステージの様子を伝える。なお、音楽ナタリーではボーカル部門とアイドル部門の様子をレポートした特集を公開中だ(参照:次世代のスターを発掘!新人ライブバトルの模様をレポート)。

取材・文 / 成田邦洋

「mysta festa」とは?

左からますだおかだ岡田、西脇彩華。

未来のスターを応援するオーディションアプリ「mysta」主催のライブイベント。ボーカル、アイドル、お笑いの3カテゴリについて「mysta」アプリ内ランキングの上位者がパフォーマンスを繰り広げる。

2月25日に東京・スパイラルホールにて行われた「mysta festa」では、ステージMCをますだおかだ岡田と西脇彩華(9nine)が務める中、当日ユーザー投票によって選ばれたファイナリストが特典獲得を懸けて最終ジャッジに進出。「お笑い部門」では優勝賞金50万円を目指して7組がネタバトルを繰り広げた。

会場では9nineや夢みるアドレセンス、J☆Dee'Z、元キマグレンのクレイ勇輝といった特別ゲストによるゲストライブも白熱。またイベント当日、別会場ではアイドルとお笑いそれぞれのサブステージも実施された。

優勝はHENHEN事変! アイドル鳥越が客席降臨!

審査員を務める9nineの(左から)村田寛奈、吉井香奈恵、佐武宇綺。

この日「mysta festa」でMCを務めたのは、ますだおかだ岡田と西脇彩華(9nine)。お笑い部門の審査員は、西脇と同じ9nineのメンバー(佐武宇綺、吉井香奈恵、村田寛奈)と、テレビ番組やイベントなどのプロデューサーを務める金田有浩氏の4人だ。

最終的に優勝したHENHEN事変は、まずセミファイナルでニックネーム・とりちゃんことアイドル鳥越が自ら「地下アイドルだ」と名乗ると実際にアイドルチックな仕草を次々と繰り出し、名古屋大学卒の相方・おおのまりあがそんな鳥越にツッコみまくる。ネタを終えたあと、ますおか岡田は「地下何階のアイドル? 地下のマグマの部分まで行くんちゃう?」と鳥越について評した。

ファイナルに進出したHENHEN事変の勢いはさらに加速する。鳥越は「なんで私たちはアイドル部門じゃないの?」とこのライブならではの不満を爆発させると、「知ってる曲をアイドル風に変える」という技を見せ、極めつけにステージから客席フロアに“降臨”。審査員席の9nineメンバーや中継のカメラに愛想を振りまき、自身の出番を引っかき回した。息を荒くしながら再びステージに戻った鳥越は「これがお笑いじゃー!」と絶叫。会場中の拍手喝采を浴びたが、直後にますおか岡田からは「どこがお笑いや! タイガー・ジェット・シンやないか!」と人気プロレスラーになぞらえて指摘された。

  • HENHEN事変
  • 左から、ますだおかだ岡田とHENHEN事変。

一方のTANABOTaは「エンタメパラダイス集団」を標榜する女性3人組。セミファイナルで「おままごと」、ファイナルで「ヒーローごっこ」をテーマにコントを繰り広げたあと、どちらのネタでも本格的な歌と踊りを披露するという構成で客席を大いに盛り上げた。

TANABOTa、HENHEN事変の順でファイナルのネタを終えたあと、「満場一致」という審査結果が発表され、勝利を手にしたHENHEN事変は喜びを爆発させる。鳥越がおおのの肩を抱き寄せるシーンはコンビの信頼関係を伺わせたが、鳥越は賞金50万円の使い道を尋ねられて「全額私の衣装代にします!」と勝手に宣言しておおののひんしゅくを買っていた。

  • TANABOTa
  • HENHEN事変

HENHEN事変 優勝コメント

──「mysta festa」お笑い部門での優勝おめでとうございます。

アイドル鳥越

アイドル鳥越 ありがとうございます! 本当に報われました。優勝して50万円を獲りたいがためにずっとやってきたので、頭が真っ白になりました。

おおのまりあ 現実味がないよね。

鳥越 このステージに立つために「mysta」で動画を作っているときも、出来にこだわってて。長い時間をかけて毎週寝ずに相方が編集してくれました。

おおの はい、おおのがやっております。2人で撮影をして、編集ソフトで深夜3時くらいまでかかることもありました。

──セミファイナルとファイナルでネタを2本披露されましたが、だいぶ違う内容でしたね。

おおの 1本目が普通の漫才で、2本目が歌ネタ。どっちも去年くらいから作っていました。

──鳥越さんがステージを降りて客席と触れ合う、みたいなことも去年から?

おおの 普段から、なかの芸能小劇場とかでやってます(笑)。

鳥越 このネタはちょっと怒られたりもするんですが(笑)。今日は客席のみんなの「来い!」というオーラや愛を感じたので、私たちのスタイルを貫かせていただきました。

HENHEN事変

──お二人は、こうした優勝賞金の懸かった賞レースみたいなもので優勝された経験はありますか?

おおの 初めてです。

鳥越 今までほとんど1回戦落ちで、去年の「THE W」では客席に降りるネタで1回戦を通って、2回戦で普通に落ちました(笑)。

おおの なかなかネタで評価されなかったんですが、今回ネタバトルで優勝させていただいて、初めての優勝が「mysta」さんで本当にうれしいです!

おおのまりあ

──賞金50万円の使い道は、ステージで鳥越さんが「衣装代に全額使う」とおっしゃってましたが、おおのさんは納得されていないのでは?

おおの 実際、私たちは今年中に単独ライブをやりたいなと思っていて、その資金の足しにできればと思います。応援してくださっている方に還元したい。(編集部注:2018年5月26日(土)に初単独ライブが東京・Eggman tokyo eastにて開催される。参照:HENHEN事変が初単独ライブ開催、アイドルさながらのグッズも

鳥越 「mysta」アプリでも皆さん、たくさん星を投げて(=投票して)くれてたので、単独ライブでは私を望んでいらっしゃる皆さんのために、もてなしたいです。

──鳥越さんはネタだけではなくて、本当にアイドルをやってらっしゃるんですか?

鳥越 (鼻にかかった声で)やってますー。今も芸人と並行してアイドルをやっていて、CDも出してるんですよ。

HENHEN事変

おおの オリジナル曲を持っているので、そのCDを、ね。

鳥越 事務所には「アイドル活動は勝手にやってください」と言われているので(笑)、実費でCDを作成して売って。ライブの仕事を自分で取っています。

──芸人とアイドルの二刀流なんですね。

鳥越 そうですね。最終的にはアイドルとして売れたいです。

おおの なんでだよ! 芸人をやってよ!

──最後に今後の目標を聞かせてください。

おおの 「M-1グランプリ」とか「キングオブコント」とか「THE W」とかビッグタイトルを一切獲ってないので、この勢いでまずは賞レースを勝ちたいです。とりちゃんは?

鳥越 とりちゃんは「ゴッドタン」に出たいです。

おおの いや、そこは「Mステ」とか言えよ! アイドルとして売れたいんだったら!

鳥越 お笑いをわかってなかった(笑)。「Mステ」に出たいです!

  • HENHEN事変
  • HENHEN事変単独ライブチラシ表
  • HENHEN事変単独ライブチラシ裏
「mysta(マイスタ)」
mysta Corp.
「mysta(マイスタ)」

mysta株式会社が2018年1月にリリースした、未来のスターを応援するオーディションアプリ。人気急上昇中のアイドルやボーカル、お笑い芸人らが連日投稿する動画をユーザーが手軽に楽しめる。タレントとユーザーがファンルームを介してコミュニケーションを取ることも可能。タレントはユーザーからの応援度合いでランキング化され、ランキング上位のタレントにはライブイベント「mysta festa」出場権など、さまざまな活躍の場が提供される。