ナタリー PowerPush - MAN WITH A MISSION
初コンセプトアルバムで目指した よりボーダレスな音楽
音楽を通して前を向いてもらいたい
──アルバムは1曲目「tales of purefly」が物語の序章になっていて、2曲目「evils fall」から本編が始まる。そして物語の進行にあわせていろんなタイプの楽曲が登場して、12曲目「babylon」で物語が1つ完結、ラストの「Dancing On The Moon」はエピローグという印象があります。アルバムを通して聴くとまるで映画を1本見終えたのと同じような感じがしました。
アルバムノ制作ヲ始メルトキニ大マカナ世界観ダケハアリマシテ。実際ニコノストーリーヲ作ッタノハベースノKamikaze Boyナンデスガ、曲作リヲシナガラ彼ト意見交換シテストーリーヲ固メテモライマシタ。実ハ「コノ曲ハ物語ノコノ部分ニ」ト考エテ作ッタワケデハナクテ、完成シタ楽曲カラストーリーガ導カレタ部分モアッテ。ストーリーニアワセテ書イタ曲ハ最後ノホウニ作ッタ数曲ノミナンデス。
──そうなんですね。実は最初にアルバムを聴いたとき、シングルとして先行リリースされていた楽曲もこのアルバムのコンセプトに沿って作ったものをどんどん発表していったのかなと思ったんですが。
ナルホド。ソウ聞コエタノナラ、Kamikazeハスゴクガンバッタンダト思イマス。
──全体のストーリーからは、いろんな困難に遭いながらも夢を信じることを諦めちゃいけないっていうメッセージを強く感じました。
イエスイエス。実際ニコレマデ我々ガ作ッテキタ楽曲ノ主タルテーマガソウイッタ思イダッタリモシマスノデ。誰シモガ少ナカラズ挫折感ヤ敗北感ッテイウモノヲ味ワッテキテルト思ウンデスケレドモ、音楽ヲ通シテ前ヲ向イテモライタイト常々思ッテイタノデ、アルバム全体ヲ通ジテコウイウストーリーヲ表現デキタノハ当然ノ結果ナノカナト思ッテイマス。
──確かにMAN WITH A MISSIONは、今おっしゃったテーマというか芯の部分がブレずに活動してきたと思います。特に今回のアルバムでは夢見ることにくじけそうになっている人たちの背中をそっと押すような作品に仕上がっているように思いました。
オッシャル通リダト思イマス。最初ハコンセプトアルバムノストーリーガ強スギテ、各曲ニ込メタ自分タチノメッセージガ薄マッテシマウノデハナイカトイウ懸念モアッタンデスケド、ソンナコトハ全然ナクテ。メッセージソノモノヲ包ミ込ンデ皆様ニ聴イテイタダケルヨウナストーリーニナッタコトデ、自分タチトシテモ「ア、コノストーリーニハコンナ効果ガアルンダ!」トイウウレシイ発見モアリマシタ。
新しいことに挑戦するとしたら、そろそろなのかなと
──サウンドについても聞きたいと思います。今回はカントリーテイストの楽曲や複雑な展開を持つプログレッシブロック調の楽曲もあって、今までMAN WITH A MISSIONに対して固定観念を持っていた人たちはすごく驚くと思うんです。
デショウネ。逆ニメンバー何人カハ「ココマデヤッテ大丈夫カ?」トビビッテマシタケド(笑)。マアデモ新シイコトニ挑戦スルタイミングトイウモノガアルトシタラ、ソロソロナノカナト。アルバムハ「コウイウ者デスケレドモ」ト胸ヲ張ッテ提示デキル我々ノ新シイ名刺ニナッタト思ウシ、実際我々ガ好キナ音楽ヲソノママ体現スルコトガデキタト思ッテオリマス。
──でもここまで新しいことに挑戦できるのも、これまで積み重ねてきた経験で得た自信があるからこそですよね。
ソウデスネ。モシカシタラ次ノ作品デハマタ原点ニ立チ返ッタ手法ヲ取ルカモシレマセンシ、ソコノ自由度ハ以前ヨリモ増シテイルト思イマス。デモ今ノ自分タチハ新シイコトヲイロイロヤレルシ、ソレヲ出シ惜シミスルコトナク活動シタイト思ッテイマスノデ。今回ハコンセプトアルバムトイウ手法ヲ使ッテ、ソノ思イヲ今マデ以上ニ出セタトイウノハアリマスネ。
──それにしても「database feat. TAKUMA(10-FEET)」でEDM的テイストも提示する一方で、「Searching life」ではカントリーやブルーグラスのテイストを取り入れている。1枚のアルバムの中で両極と言えるようなジャンルの音が存在しているところは最初のボーダレスという部分にも通じていて、バンドの姿勢がちゃんと体現できていると思うんです。
アリガトウゴザイマス。ビックリスルト思イマスケドネ。自分モアルバムヲ聴キ直シタトキ、イキナリカントリーガ始マッテチョット焦リマシタカラ。
──特に「Searching life」は曲が始まる前に会話が挿入されていているのも興味深くて。
先ホド言ッテクダサッタヨウニ、コノアルバムヲ映画ニ例エルトシテ、一番視覚化シヤスイ楽曲ガ「Searching life」ナンジャナイカト思イマス。アノ会話ガ入ルコトデ、ヨリ映像ガ目ニ浮カビヤスイトイイマスカ。
──その「Searching life」と続く「your way」はこのアルバムで伝えたいことが凝縮されている印象があって。そこから「babylon」で物語がクライマックスを迎えて、「Dancing On The Moon」でエンドロールが流れる。物語としてもアルバムとしても、すごくキレイな流れだと思うんです。
「Searching life」ト「your way」ハカナリストレートナメッセージノ楽曲ダカラデスカネ。今言ワレテ「ア、ソウイウ印象ヲ受ケルンダナ」ッテチョットビックリシマシタ。「your way」ハアルバムノタメニ書イタワケデハナイ既発曲デスケド、曲ノ並ビ方ニヨッテ聴キ手ニ新タナ印象ヲ与エルンダナト改メテ気付カサレマシタ。
- ニューアルバム「Tales of Purefly」/ 2014年3月12日発売 / Sony Music Records
- 初回限定盤 [CD+ブックレット] 3360円 / SRCL-8484~5
- 通常盤 [CD] 2835円 / SRCL-8486
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収録曲
- tales of purefly
- evils fall
- Wake Myself Again
- database feat. TAKUMA(10-FEET)
- vitamin 64
- higher
- Emotions
- whatever you had said was everything
- When My Devil Rises
- Searching life
- your way
- babylon
- Dancing On The Moon
初回限定盤 特典内容
- ストーリーブック付属
- 三方背BOX仕様パッケージ
MAN WITH A MISSION
(まんうぃずあみっしょん)
頭がオオカミで身体が人間という“5匹”組ロックバンド。2010年より本格始動し、同年11月に1stミニアルバム「WELCOME TO THE NEW WORLD」を発表する。奇抜なビジュアルとともに、パワフルでエネルギッシュなサウンドが支持を集め、徐々にライブハウスシーンで話題に。2011年4月に2029枚限定シングル「NEVER FXXKIN' MIND THE RULES」を発表し、完売させる。そして2011年6月、日本クラウンよりアルバム「MAN WITH A MISSION」でメジャーデビュー。その後数多くの夏フェスに出演し注目を集め、2012年7月にはフランスで行われた「JAPAN EXPO 2012」に出演する。同月に2ndフルアルバム「MASH UP THE WORLD」を発表。10月には映像作品集「狼大全集(1)」をリリースした。2013年5月に全国ツアー「MAN WITH A MISSION TOUR 2013 ~あなたの街に19ヨツアー 完全版~」の一環で初の日本武道館公演を行い、大成功を収める。同年10月にソニー・ミュージックレコーズ移籍第1弾シングル「database feat. TAKUMA(10-FEET)」をリリースしたほか、初の横浜アリーナ単独ライブを敢行。12月にアメリカのメジャーレーベル・Epic Recordsとの契約を発表し、翌年秋に全米デビュー作を発売することをアナウンスした。2014年2月に初のコンピレーションアルバム「Beef Chicken Pork」を発売。翌3月には通算3枚目のフルアルバム「Tales of Purefly」をリリースした。