MO'SOME TONEBENDERが昨秋発売のアルバム「C.O.W.」以来となるニューシングル「シンクロニシティ」を、7月23日にリリースする。この曲は、4月から3カ月連続で行われたマンスリーライブにて会場限定発売され、大きな話題を集めたアッパーチューン。今回カップリング曲やジャケットを変え、装いも新たに全国発売される。

これまでのモーサムとは異なる個性がにじみ出た「シンクロニシティ」発売を前に、百々和宏(Vo,G)、武井靖典(B)、藤田勇(Dr)の3人にインタビューを決行。マンスリーライブの裏側や、並行して行われてきたレコーディングについてなど、2008年上半期の活動について振り返ってもらった。

取材・文/西廣智一 インタビュー写真/平沼久奈

ちょっと面白いことをやりたくてマンスリーライブと会場限定シングル

インタビュー写真

——2007年は「SUPER NICE」「C.O.W.」とアルバムを2枚出して、かなりアグレッシブに活動しているというイメージがありました。年が明けて、2008年は4月末からマンスリーライブが始まりましたけど、昨年末のツアーからこのマンスリーライブの間、みなさん何をしてたんですか?

武井 「今年はどうする?」と、ちょっと作戦会議をしまして。まあ「今年も攻めるぞ」という話になりました。

百々 「ちょっと面白いことをやりたいな」って言ってて。最近CDが売れないとかよく言うけど、だったら「欲しくなるCDってどんなものかな」という話もしたりして、じゃあライブ会場限定でやってみようと。そこから、マンスリーライブまでつながっていった感じですね。そういうモチベーションで、年明けすぐからずっと曲作りをしてました。

——3人それぞれが中心となるマンスリーライブのテーマは、あらかじめ決まってたものなんですか?

百々 メンバーそれぞれが各公演で責任者になるというのは決まってたけど、内容に関しては完全に1人1人におまかせでしたね。

——じゃあリハーサルに入るときに、初めて内容を聞かされたんですか?

百々 そうです。半月前とかひと月前にライブのリハをやることになってから、責任者がセットリストを考えてきて、こういう感じというのをみんなにプレゼンしてました。

改めて各メンバーの個性が確認できたマンスリーライブ

——最初はまず「TAKEI NIGHT」でしたが、武井さんのアイデアを聞いて、他の2人はどう感じました?

藤田 武井くんのやつはかなり体力勝負のセッティングだったんで、「とにかくがんばるぞ」と(笑)。

百々 まあ想像どおりというか(笑)。毎年アルバムを出して、その後には必ずツアーもやってますけど、そこでは新譜の曲中心なんですね。なので、今回のマンスリーはしばらくやってなかった曲や新たにアレンジを変えた曲とか、たくさんやれてよかったですよ。けっこう初期の曲が多くて、レコーディング以来初めてライブでやった曲もあったしね。

インタビュー写真

——5月の「ISAMU NIGHT」では、藤田さんがギターを持ってフロントに出ました。このアイデアや選曲などを聞いたときはどう思いましたか?

武井 「ISAMU NIGHT」はゲストミュージシャンが多くて、出たり入ったり、いろんなアトラクションや仕掛けがあっちこっちにあって。楽しそうだけど大変そうだな、と思いましたね。

百々 けっこう打ち込みが多かったりゲストが多かったり、セットリストにそれぞれのキャラが出るもんだなと思いました。ステージど真ん中でギター弾くと聞いたときは、大丈夫かなと思ったけど。

藤田 3人がフロントにおるというのは、なんか不思議な感じがしますね。

百々 これまでも余興的に勇が前に出ることはあったけど、いつもちょっと居心地悪そうにしてたんですよ。でも今回は完全にスイッチが入ってたんで、観てて面白かったです。

——ファイナルの「MOMO NIGHT」では、クラシカルなブラスバンドをバックに百々さんが独唱するオープニングから驚かされました。幕が開いて百々さんしかいない状況にまずビックリしましたけど、このアイデアを聞いたとき、藤田さん武井さんはどう思いました?

藤田 最初に話を聞いたときは、ちょっと想像つかなかったです。でも歌ってるところをステージを袖から観て、力が入ってるのが伝わってきましたけどね(笑)。

武井 おお歌うのか、と。「ギター弾くの?」と聞いたら「弾かない、歌うだけ」と言われて、すげえと思いましたね。モーサム以前のバンドではギターを弾かない“歌いあげる百々”を観たことがあったけど、それ以来かな。素敵だなと思いながら観てました(笑)。

百々 ギターを持たずにステージに立ったのは19年ぶりだったんですけど、こんなに手の置き場に困るもんかと思って。もうギターを握ってないとダメな体になってしまいましたね。

MO'SOME TONEBENDER New Maxi Single 『シンクロニシティ』

ジャケット写真

2008年7月23日発売 / 1050円(税込) / COCA-16154 / コロムビアミュージックエンタテインメント

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CD収録曲
  1. シンクロニシティ
  2. Quiet
  3. シンクロニシティ(instrumental)
2008モーサム秋ツアー
9/27(土) 京都 磔磔
OPEN 18:15/START 19:00
前売:3500円(税込・ドリンク別/整理番号付)
Pコード:297-786/Lコード:59398
チケット発売8/16(土)
9/28(日) 静岡 窓枠
OPEN 17:30/START 18:00
前売:3500円(税込・ドリンク別/整理番号付)
Pコード:298-217/Lコード:48267
チケット発売8/16(土)
9/30(火) 鹿児島 SR HALL
OPEN 18:30/START 19:00
前売:3500円(税込・ドリンク別/整理番号付)
Pコード:297-750/Lコード:85228
チケット発売8/16(土)
10/2(木) 岡山 PEPPER LAND
OPEN 18:30/START 19:00
前売:3500円(税込・ドリンク別/整理番号付)
Lコード:69602
チケット発売8/16(土)
10/5(日) 北海道 BESSIE HALL
OPEN 18:30/START 19:00
前売:3500円(税込・ドリンク別/整理番号付)
Pコード:298-037/Lコード:15162
チケット発売8/23(土)
10/23(木) 宮城 SENDAI CLUB JUNK BOX
OPEN 18:30/START 19:00
前売:3500円(税込・ドリンク別/整理番号付)
Pコード:298-108/Lコード:28228
チケット発売8/16(土)
10/24(金) 新潟 CLUB RIVERST
OPEN 18:30/START 19:00
前売:3500円(税込・ドリンク別/整理番号付)
Lコード:79681
チケット発売8/16(土)
10/28(火) 大阪 BIG CAT
OPEN 18:00/START 19:00
前売:3500円(税込・ドリンク別/整理番号付)
Pコード:297-788/Lコード:59399
チケット発売:9/27(土)
10/30(木) 福岡 Be-1
OPEN 18:30/START 19:00
前売:3500円(税込・ドリンク別/整理番号付)
Pコード:297-750/Lコード:85229
チケット発売:9/27(土)
10/31(金) 広島 HIROSHIMA CLUB QUATTRO
OPEN 18:00/START 19:00
前売:3500円(税込・ドリンク別/整理番号付)
Pコード:298-068/Lコード:69605
チケット発売:9/27(土)
11/2(日) 愛知 NAGOYA CLUB QUATTRO
OPEN 17:00/START 18:00
前売:3500円(税込・ドリンク別/整理番号付)
Pコード:298-215/Lコード:48268
チケット発売:9/27(土)
11/5(水) 東京 AKASAKA BLITZ
OPEN 18:00/START 19:00
前売:3500円(税込・ドリンク別/整理番号付)
Pコード:298-133/Lコード:79601
チケット発売:9/27(土)
プロフィール

MO'SOME TONEBENDER
(もーさむ・とーんべんだー)

1997年福岡でそれぞれバンド活動をしていた3人が「最初の一音で周りの景色を変える」ということだけを共有して活動開始。1999年にQUATTRO/UK DISCSより初のCD「DRIVE」をリリース。年間100本以上のライブを敢行し、強靭なバンド体力の礎を築く。2001年にはメジャー初アルバム「HELLO」をリリース。枠に収まらないその音楽性は日本オルタナティブの極致と称される「LIGHT,SLIDE,DUMMY」で結実となり、音楽専門誌から年間ベストアルバムにも上げられることに。その後2006年にはバンドのロックエッジでの集大成「Rockin' Luuula」をリリースし、フジロックのメインステージに立ちオーディエンスを熱狂させた。しかしロックの権化たるバンドは安住の地を求めることなく、2007年にパンクとメガトランスを混ぜ合わせたハリケーンのような問題作「C.O.W.<Check Out World>」をリリース。2008年に入ってからはLIQUIDROOM ebisuでメンバーがそれぞれ企画を考え全くベクトルの違う3カ月の連続マンスリーライブを行い、会場限定のシングルを発表するなど、つねにカウンターを打ち続けている。