自信たっぷりに自分に陶酔するような気持ちに

──2ndミニアルバム「Turn Up」には、リード曲「Welcome To The Show」のほか、昨年3カ月連続でリリースされた「Gravity」「UNSTOPPABLE」「STARGLOWS」を含む多様な楽曲が収められていますね。

SHUKA　これまでの挑戦が詰め込まれた1枚になりました。リード曲「Welcome To The Show」は特に、私たちにとって一番の挑戦になった曲だと思います。ダンスの見せ場もあって、サビの振付もすごくキャッチー。個人的には大好きな曲です。

COCONA　最初に聴いたとき「すごく好きな曲！」と感じました。こういうダークな曲調が好きなので、ストライクでしたね。「わたし スーパースター」という歌詞もあり、自信たっぷりに自分に陶酔するような気持ちになれます。

──ミュージックビデオでは、これまでになかったミステリアスなムードや、細かい表情の変化に魅せられました。表情などにもとてもこだわっていますよね？

COCONA　はい。韓国のアーティストさんや曲のテイストが似ている方のMVやパフォーマンス映像を観て、それぞれ研究しました。

SHUKA　私はRINAちゃんとCOCONAちゃんが鏡越しに目線を送るシーンが大好きで、何回も観ています。あとは俯瞰で撮影した、RINAちゃんとCOCONAちゃんが順に「We go high」って上を向くシーン。すごく好きですね。

YUKI　私もそこ、めちゃくちゃ好き！

SARA　あと撮影していてすごく楽しかったのが、COCONAちゃんのソロカットの後ろで、私たちが歩いているシルエットが入り込んでるシーン。

RINA　顔が見えないから、みんなで笑いを堪えながら歩いたよね（笑）。

COCONA　みんな姿勢よく、ランウェイかのように歩いていて、私よりもがんばってくれてたよね。でもあんまり映ってない（笑）。

YUKI　あのシーンを観るときは、いつも後ろのシルエットをチェックしちゃう（笑）。

ION　私は、「結束力ナンバーワン」っていうフレーズで、SARAとSHUKAが顔を見合わせて笑っているシーンが好き。

YUKI　ダークな表情が続く中で、あそこは笑顔だから印象に残るよね。

SARA　撮影していてすごく楽しかった！

RINA　初期の楽曲では1人で歌うパートがないことが多かったんですけど、「Welcome To The Show」は1人や2人のパートがけっこうあるので、自分を魅せられるようにみんながんばりました。

YUKI　「結束力ナンバーワン」の部分の振付ではみんなで腕を組んでいて、まさに歌詞を体現しているんです。すごく好きなパートですね。

SHUKA　うん！ 仙台のイベントで初披露させていただいたとき、歌っててすごく楽しかった。メンバーの存在を強く感じて、力をもらえます。

2ndミニアルバムのお気に入り曲は

──ほかにも「Turn Up」の中で、特にお気に入りの曲はありますか？

MIYU　全部好きなんですけど、最初に聴いたときに「わあ！」と思ったのは「STARGLOWS」です。個人的にすごく好みの曲調で、明るくて心が晴れるような楽曲で大好きです。

ION　私は「Gravity」がすごく好き。ゆったりした曲調で、聴いていて落ち着くんです。特に好きな歌詞が、「I just wanna fly away to the sky」。ストレートに「ただ空へ旅立ちたいだけ」と歌う歌詞が、すごく自分の心に響いて。この曲で救われる人がいたらいいな、と思います。

──「Identify, ME」はライブでは披露されてきましたが、音源化されるのは初めてですよね。

SHUKA　“始まり”を告げるような曲です。1stワンマンライブで初披露して、2ndワンマンでも1曲目にパフォーマンスしました。きっとお客さんにとっても、私たちのショーの始まりを感じる曲だと思います。

YUKI　「Identify, ME」の元音源は、「第36回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2023 SPRING／SUMMER」にオープニングアクトで出演したときにSEとして使っていたんです。この曲はウェーブなど柔らかい表現が必要で、ダンスの難易度が高い。力まないように、自分たちのものにするまでみんなでがんばりました。

音楽活動で新しい自分を知ることができた

──8月12日には東京・渋谷duo MUSIC EXCHANGEにて3rdワンマンライブが開催されます。どんなライブになりそうですか？

RINA　夏をイメージしたライブです。今まさに準備の真っ最中ですが、今回のミニアルバムの曲を中心に、さわやかさもありつつ、みんなで汗をかいて盛り上がるような、灼熱の感じを出していけたらいいなと思い描いています。

SHUKA　観ている方にも最高の夏の思い出になるといいなって。私たちもそのために全力でがんばります！

──11月にはスターダストプロモーション所属のアイドル14組が集合するライブ「STARDUST THE PARTY 2024」にも出演しますね。

RINA　私たちは3部のSTAR PLANETのグループさんとは所属部署が違うので、フェスなどでご挨拶させていただくことはあっても、何かを一緒にやる機会があまりなくて。先輩方のステージを間近で観たり、お話ししたりすることがすごくいい経験になると思うので、とても楽しみにしています。

MIYU　私たちの色でお客さんを魅せられたらいいなと思っています！

──今後、MISS MERCYとして描いているビジョンや、達成したい目標は？

MIYU　MISS MERCYとして初めてパフォーマンスをしたのが、LINE CUBE SHIBUYA（渋谷公会堂）で行われた「スター☆オーディション」のオープニングアクトだったんですが、同じ会場でワンマンライブをすることが夢です。

YUKI　自分たちのファンの方だけで、LINE CUBE SHIBUYAを埋めてライブをしたいですね。

──活動の軸は音楽活動になると思いますが、ほかに個人の特性を生かして挑戦したいことなどはありますか？

RINA　メンバーの個性はより生かしていきたいですね。例えば私だったら、お菓子作りやパン作りへの情熱をいつかファンの方に届けられたらいいなと思います。あと、私はIONが描く絵がすごく好きで。いつかその絵を使ったグッズを出せたらなって。

MIYU　IONらしさが詰まっているイラストで、すごくかわいいんだよね。

RINA　あとこれまでワンマンで披露したカバー曲ではSHUKAが振付を担当したこともあるんですが、いつか自分たちの曲でもSHUKAやメンバーで振付をゼロから作ってみたり、セルフプロデュースをしたりしてみたいです。

YUKI　いいね！ 私はお洋服が好きなので、衣装に携わりたくて。みんなの骨格やスタイルに合った衣装をいつか考えてみたいです。

COCONA　私は作詞をしてみたいです。今は歌詞を少しずつ書き溜めたりしています。それをいつか世に出したいですね。

──最初はモデルになりたいという思いで集まったメンバーが、音楽の楽しさに魅せられて、グループとしてひとつになり意欲的に前進している姿はとても素敵ですね。

RINA　最初は「私たちに歌やダンスができるのかな」と、想像もできないままにスタートしたんですが、いざお客さんの前に立ったら、新しい自分を知ることができました。活動していてすごく楽しいですし、学びが多くて充実しています。演技のお仕事でドラマや映画に出演したときは、作品を観た方から感想の言葉をいただくんですが、やっぱり面と向かってファンの方と会って、音楽を通して交流できるのはアーティストならではで。生きる糧になるエネルギーをいただいています。

YUKI　生の声は本当に力になりますね。ライブ後の特典会で「よかったよ」と言ってもらえることがすごくうれしいです。

──5年後、10年後にこうなっていたい、というビジョンはありますか？

SHUKA　どうなっているんだろう……。自分にとって音楽はすごく大切なものなので、MISS MERCYの楽曲でいろんな人に幸せや、落ち込んだときの支えになるエネルギーを届けたいですね。5年後、10年後もそれを続けていきたいです。

RINA　今やっている曲をもっと進化させていきたいです。ずっと応援してくださっている方が10年後に今を振り返ったときに、「10年前のステージとこんなに変わったんだ」と感じてもらえるように成長していきたいです。

MIYU　私は、5年後、10年後には、宇宙でライブをしたいです！

一同　（笑）。

MIYU　グループとして、まだ誰も成し遂げてないことをしたいんです！ 新鮮味のあることをしたい。教科書に載れたらうれしいです。

YUKI　それ、MIYUはデビュー当時からずっと言ってるよね。

COCONA　誰も否定しない（笑）。

SHUKA　叶えられるようにがんばらないとね（笑）。とにかく私たちが成長するのみ。がんばろう！