ナタリー PowerPush - MinxZone
結成13年目遅咲き3人組 バンドストーリーと1stシングル
メジャーデビューに絶対たどり着きたかった
──そして昨年4月には、結成11年にして念願のメジャーデビューを果たしました。
yukari やっとですね。でも時代的に……メジャーデビューって言っても、ね(笑)。
ayuha バブリーな感じも、もう落ち着いてたっていう(笑)。
──アハハハ。確かに今のメジャーシーンは90年代のイメージとはちょっと違いますよね。
waio 「メジャーに行ってどうすんの?」みたいなことを言うミュージシャンがいたりもしますからね。でも僕らは最初に思い描いてた目標に絶対たどり着きたかったんです。だからものすごく喜びましたね。
yukari そうやな。周りが思うメジャーデビューと自分たちが思うメジャーデビューはちょっと違いますね。
──メジャーデビューからちょうど1年経ちましたけど、何か変化はありました?
waio 関わる人の数が増えましたよね。自分たちの知らないところでいろんな動きをしてくれてる人たちがたくさんいて。そういう意味ではメンバーが増えた感じがします。でも、僕たちがやることは基本的に何も変わってないんです。
ayuha 良い曲作って、ライブしてっていう根本は変わってないですね。でも、それをサポートしてくれる人がたくさんいるので、今まで以上にがんばらなってめっちゃ思います。
「そりゃそりゃそうじゃん、みんな悩みなんてあるよ!」って聴いてもらえたら
──そんな中、1stシングルとして「そりゃそりゃそうじゃん~新世代のマーチ~」がリリースされます。これ、クセになる曲ですよねえ。
yukari ほんとですか? うれしいです! 前作のミニアルバム「紙ピアノ」は本を読むような感じで聴いてもらいたい作品だったけど、今回は聴くことで前に進みたくなるような曲にしたかったんです。悩みって誰にでもあるけど、それを解決しようと必死になるよりは、その悩みとうまく共存できたらいいなと思って歌詞は書きました。「そりゃそりゃそうじゃん、みんな悩みなんてあるよ!」って、あっけらかんと聴いてもらえたらうれしいですね。
──楽しい振りも付いてますしね。
yukari ラッキィ池田さんに振りを付けていただいて。ライブで演奏するとやっぱり子供はすぐ踊ってくれますね。
waio そういう意味で、「~新世代のマーチ~」っていうサブタイトルがついてるんです。
目標はやっぱり……紅白?
──この曲をきっかけに、これまで以上に幅広い層にMinxZoneの名前が届くことになりそうですが、この先の活動に関して何か目標はありますか?
yukari そんなに大きく何かを変えるっていうことはないとは思うんですよ。今までと変わらず、言葉を大切に音楽を届けていきたいなって。でも、今までやってないことにどんどん挑戦していって人間としての幅を広げていきたいなって思ってます。で、それを音楽に換えていけたらなって。
──ayuhaさんはどんなことに挑戦しましょう?
ayuha んー、挑戦というか、目標はやっぱり……紅白? 「そりゃそりゃそうじゃん~新世代のマーチ~」で紅白歌合戦に出る!
──おお、いいですね。「はなかっぱ」はNHKのアニメですし。
yukari ですよね! いけんじゃない? メジャーですしね、うちら!(笑)
ayuha バブリーバブリー!(笑)
waio でもほんとに全国に歌が広まるようにっていうところは目指したいですよね。何せ応援してくれてる人を13年も待たせてるんで。
ayuha ここらでどんと喜ばせたいです!
MinxZone / そりゃそりゃそうじゃん~新世代のマーチ~
CD収録曲
- そりゃそりゃそうじゃん~新世代のマーチ~(NHK Eテレ アニメ「はなかっぱ」オープニングテーマ)
- 花歌 (プライベートブランド「styleone」CMソング)
- 紙ピアノ 2012
- そりゃそりゃそうじゃん~新世代のマーチ~ Instrumental
- 花歌 Instrumental
MinxZone(みんくすぞーん)
1999年11月にyukari(Vo)、waio(G)、ayuha(Dr)の3人で大阪にて結成。2002年に上京し、都内で路上ライブを始める。2008年2月には、新宿の路上ライブでの出会いがきっかけでオーストラリアの大手デパート「デビッド・ジョーンズ」のCMソングに「ビニール傘それぞれの雨のち晴れ」が起用され話題に。その後海外でのライブイベント出演や路上ライブ活動、国内でのリリース活動を重ね、2011年4月にミニアルバム「紙ピアノ」でメジャーデビュー。以降も自分たちの原点である路上ライブは継続して行っている。2012年4月、メジャー1stシングル「そりゃそりゃそうじゃん~新世代のマーチ~/花歌」をリリースした。
なお、yukariは本名「十川ゆかり」名義で書籍「この世で一番大切な日」を、2011年4月に「紙ピアノ」と同時発売。この本は誕生日にまつわる31のエピソードを集めたエピソードブックで、現在5万部を越えるヒットとなっている。