柔太朗の脱力は素晴らしい

──では、レコーディング中に印象的だった思い出などはありますか？

瑞生　僕は柔太朗の「愛と合図」の脱力系ボーカル。「One, two」って歌うところ、「柔太朗の歌を参考にしてください」というディレクションがあったんですよ。

柔太朗　僕が一番手だったんです、レコーディング。

瑞生　いや、「柔太朗の脱力は素晴らしい」って話になって。「この空気感はすごくいいから、マネしてください」と言われるもんだから、「どんな『One, two』なんだろう？」と思ったら……本当にひどい脱力で。

一同　あはははは！（笑）

仁人　僕も「こんなに力抜く？」って思っちゃったよ。

瑞生　いや、実際すごくいい雰囲気だったんですよ。仕上がりを聴いてみても、曲にすごく合ってて。曲のいいスパイスになってるなと思いました。

──柔太朗さんはけだるげな表現が得意だとわかったんですね。

柔太朗　確かに、「愛と合図」のレコーディングは「ジャングリズム」と同じくらい楽しかったです。

舜太　「ジャングリズム」はですね、動物の鳴き声も全部僕らの声なんですよ。

柔太朗　一番活躍したのは……？

琉弥　僕だ！ （サルの鳴きマネで）「キッキキッキキー！」って歌いました！

仁人　鳩とかライオンとか虎とか、いろんな動物の声をマネして。でも淡々と真剣に進んでいくから、その光景がめちゃくちゃシュールでもあって、面白くて（笑）。

柔太朗　レコーディングブースって、すごく孤独ですよね……。

仁人　孤独だし緊張するしね。

瑞生　今度、みんなで一緒に録ってみたくない？

勇斗　それはそれですごいテンションになりそうだよ（笑）。

今の僕らのすべてだと胸を張って言える

──では「Time Capsule」というタイトルに絡めて質問を。皆さんが今、タイムカプセルに詰めるなら、どんなモノを選びますか？

柔太朗　10年後に開けるタイムカプセルにしようか。

琉弥　僕はM!LKの衣装！ 1stシングルの「コーヒーが飲めません」から「Over The Storm」まで、まとめて全部入れます。

太智　だって琉弥、1stシングルの曲とか思い入れあるの？

琉弥　思い入れというか、M!LKが好きなので。

勇斗　琉弥はM!LKファンでいてくれてたんだもんね。

舜太　僕は未来の自分たちに向けたビデオをみんなで撮って入れたいです。「今何してる、舜太？ まだアホなことしてるんだろ？」みたいに未来の自分に話しかけて、あとから見返してみたい（笑）。

柔太朗　いいね。僕は今してる、この会話を記録して入れたいと思った。楽しさを思い出せそう。

勇斗　僕はね、香水です。匂いって、自分の中ですごく鮮明に記憶に残るんですよ。またそのときどきで好きな香りも変わるから、今自分が好きな香りを入れておいたら、この瞬間をハッキリ思い出すと思う。

瑞生　僕は未来日記。10年後の世界はどうなってるんだろう？と想像して日記を書いておくんです。「2029年、仁人が総理大臣になる」、とか。で、書いた瞬間からその未来に向けてがんばるんです。

仁人　僕は瑞生に道を決められるのか……。

一同　あはははは！（笑）

仁人　総理大臣、がんばらないと（笑）。

瑞生　まあそれは冗談として、未来日記に書いた通りの将来になるようにしたいんです。で、あとで日記を見返して「本当に実現したな」と思う。これからの自分たちの計画表ですよね。

太智　それで言うと、僕は自分が今つけてる日記を入れたいかも。3年分くらいあるんですけど、手元にあるとたまに見たくなっちゃうから、あえて見られない場所にしまっておく。日記って、1年前のものでも見返すと感動するんですよ。

勇斗　感動？

瑞生　どんなこと書くの？

太智　「最近瑞生のイジリが激しい」とかね（笑）。いや、いいことも書きます。「今日は誰々がこんなことをしてくれてうれしかった」とか。些細なことでも日記に書いておくのはすごくいいですよ。10年見返すのを我慢したら「こんなことが起こってたんだ？」って、絶対面白いと思うなあ。

仁人　僕は本気で踊ったレッスン映像を入れたいです。で、10年後にみんなで見て「うわ、ヘタだなあ、みんな！」となっておきたい。自分たちのこれからの努力次第ですけどね。

瑞生　おいおい、夢がデカいなあ。

仁人　成長させますから、全員。

舜太　カッコいい！

太智　仁人に任せるわ。

仁人　グループとしての進化がわかるようにしたいし、絶対に懐かしい気持ちになると思う。残しておいてみたいですね。

太智　そう言えば！ 僕最近、デビューしたての頃の映像を見返したんだけど、みんなめちゃくちゃダンスヘタだったよ（笑）。仁人だって今とは全然違った。

瑞生　マジで？

太智　いや、瑞生なんて間違えてばっかだったよ（笑）。だから10年後なんて、すごいことになると思う。踊り方も変わるだろうし、進化していたいしね。

勇斗　想像するの楽しいね。

──では最後にリーダーの仁人さん。「Time Capsule」は自分たちにとってどんな作品に仕上がったか、思いを聞かせてください。

仁人　変化をしつつ進んでいく中で、本当に一生懸命取り組んだし、全力を出せたと思います。たとえ「まだ未熟だな」と誰かに言われたとしても、これが今の僕らのすべてだと胸を張って言える。とにかく全力を詰め込んだ作品になったし……2年後3年後、10年後だって、もっともっと進化していきたいと思っています。

舜太　仁人くんが全部言ってくれた！ ねえ太智くん、これ日記に書くでしょ？

太智　「仁人、今日すごかった」って書いておくよ（笑）。