トーク集は一緒にコタツに入ってる気分で楽しんでほしい

──恒例となった古坂大魔王さんとの楽曲「880～EiEiO!!!!!!!! feat. 古坂大魔王」についても聞かせてください。

hiroko　これはまず、10月からのツアー「mihimaLIVEツアー'11～ミッヒ団結。」のタイトルが決まっていて、そこで古坂さんとやる恒例の1曲を作ろうということになって。私がいつもワードを1つ投げさせてもらうんですが「団結といえば何か？」って考えたときに、やっぱりライブでもコブシを挙げて「エイエイオー！」って叫びたいなと。それで古坂さんに「エイエイオー」と送ったら、古坂さんから数字で「880」と返ってきたんですよ。

──それはすごいですね（笑）。

hiroko　私も本当にびっくりしました。あと「880」っていうキーワードは、mihimaru GTがちょうど8周年ってことにもつながって。曲を最初に聴いたときはとにかく気分が高揚しました。歌ってて楽しくなっちゃうような言葉をひたすら盛り込んでいった感じですね。

──ゲーム音楽みたいなピコピコした音がイントロにあったり、全体的にお祭りみたいな感じですよね。

miyake　古坂さんはゲームとテクノが好きなんで（笑）。イントロのファミコンみたいなサウンドは古坂さんならではかなと思います。あと、1曲の中でスピードがアップしていって、サビではBPMが20も上がるんですよ。この完成度はすごいですね。

──古坂さんと言えば、最近テレビ出演などでもお忙しそうですよね。

hiroko　本当に。もうどんどんお忙しくなられていて（笑）。でも、ぜひライブには来ていただきたく、スケジュールの確保を早々にお願いしました。毎回レコーディングでもライブでも、一気に現場を明るくしてくれる人なんですよ。それに人のいろんなところを見ていて、こっちが気付かないような面白い部分を引き出してくれたり。ライブではすれ違いざまにヘンな動きでアピールしてきたりするんで、私は笑いをこらえながらやってて（笑）。その感じがこの曲にも盛り込まれてると思うので、聴いたら絶対元気になれると思います。

──その面白さは12曲目「ラジマルGT 傑作トーク集 part.3 with 古坂大魔王」でも堪能できますよね。

miyake　はい。この「ラジマルGT傑作トーク集」は毎回アルバムに入れてるんですが、僕らと古坂さんでやってるラジオ番組の傑作集で。コンセプトがはっきりした楽曲たちがめまぐるしく変わっていく中で、最後はmihimaru GTらしいところで落ち着いて終わるっていう、きれいな流れになったかなと思います。

──もうおなか抱えて笑いましたよ。もうちょっと聞いていたかったくらい。

hiroko　ありがとうございます。より私たちを身近に感じてもらえたらっていう感じのコタツトークです（笑）。一緒にコタツに入ってる気分で楽しんでもらえたらいいですね。

会場の全員と手をつないで“バンザイ”を目指したい

──10月からは全国ツアーも始まりますが、改めて意気込みを聞かせてください。

hiroko　ツアータイトルの“団結”って言葉にもあるように、最終的には会場の全員と手をつないでバンザイ！っていうのを目指して。それくらいの気持ちで、全国ひとつひとつの会場を回っていきたいなと思います。来てくれた人が明日からまたがんばろうとか、夢に向かってがんばってみようとか、そういう、何か一歩前に進む気持ちになれるようなライブをやっていきたいです。

miyake　今回のアルバムはいろんなテーマが盛り込まれてて、すごく彩り鮮やかな感じなんです。日常に転がってるものに対して考えを向けることで……、例えば買い物のことだけで1曲作れちゃうような、そんな感動が日常では起きてるってことを、アルバムとツアーを通して感じてもらいたいです。最初にも言いましたが「mihimalight」という光で皆さんの未来を照らしていけたらなと思ってます。

──震災を経て考えていることもありますか？

miyake　決して湿っぽい感じにはしたくないんですが、今年はそういう背景があるからこそ……っていう気持ちも盛り込めたらと思ってます。mihimaru GTのライブで前向きになって帰ってもらいたい。僕らのパワーを来てくれる皆さんに届けたいですね。