世の中に見つからないのはもったいない、ミームトーキョーが放つ衝撃のシングル「アニモア」 (2/2)

NENE、念願の楽曲提供

──カップリングの「OVERNIGHT」はNENEさんが作曲した曲ですね。NENEさんは普段から作曲やトラックメイクをしているんですよね。

NENE はい。ミームに入る前から曲作りはしていたので、加入したときにスタッフさんと「いつかミームに楽曲提供できたらいいよね」という話をしたんですよ。それもあって、曲を作ったら普段から共有するようにしていたんです。その中から「この曲、ミームに合いそうだから今度のシングルに使ってもいい?」と選んでもらえたのが「OVERNIGHT」でした。収録が決定してからメロディをミームっぽく少し作り直して、今の形になって。歌詞はもともと自分が書いていたものがあったんですけど、そのままでは伝わりづらいかもしれないから安藤紗々さんにお手伝いしてもらって完成させました。ただ、ラップのリリックは自分が書いたものになっています。

──なるほど。リリースを前にした今の心境は?(取材は3月下旬)

NENE ミームに曲を提供できるのがうれしくて誇らしいというのはもちろん、「TOY'S FACTORYから自分が作った曲が出るのか。それってすごいことだな!」という気持ちもあります。身内に自慢できるなあと(笑)。「カッコいい曲になってよかったー」と安心していますね。

NENE

NENE

──「OVERNIGHT」はどんなことをイメージしながら作った曲ですか?

NENE ラブコメ映画でよくあるシーンをイメージしながら作りました。女の子たちがバーで夜遊びしていたら、知らない男の人からケンカをふっかけられるんですけど、1人の女の子が「うちの友達にそんなことしないでよー!」と男の人をパンチして、最終的に友達同士で「ラスベガスにゴー!」みたいな(笑)。

RITO この話、今初めて聞きました(笑)。

MITSUKI でもちょっとわかるかも。私は未成年だからまだお酒が飲めないんですけど、お酒を飲みながら「MOVING MOVING きみと OVERNIGHT」って歌ったり踊ったりしたらめっちゃ楽しい気がする(笑)。

NENE あはははは!

MITSUKI 早く成人して、この曲で今以上に気持ちよくなりたいです(笑)。

メンバーに向けて「忘れないでモバイルバッテリー」

──NENEさん以外の5人はこの曲を受け取ったときにどう思いましたか?

SOLI 最初デモをもらったときに、ラップのところがNENEちゃんのラップになっていて。ミームトーキョーの曲って言葉数が多くてテンポが速いから、外国人の私には難しくて、最近やっと慣れてきたと思っていたんですけど、今回の「OVERNIGHT」はちょっとヤバかったです(笑)。

NENE 確かにそうだよね。みんなでよく「ラップめっちゃ大変」って言っているけど、SOLIちゃんはもっと大変だよね。

SOLI でも、速いのに聴きやすいラップなんです。なので、私は「OVERNIGHT」がめっちゃ好き。

NENE ありがとう!

SOLI いい感じにラップできたので、ぜひ皆さんにも聴いてもらえたらと思っています。

RITO わしは、特に好きな歌詞が2つあって。1つは「忘れないでモバイルバッテリー」というところ。ミームのみんなは充電器を忘れがちなんですよ。そのことを言っているのかなと思ってニコニコしちゃいました。

NENE ピンポーン(笑)。

RITO あと、「踊ってなきゃ意味なくね MY CREW」もそうですけど、仲間意識の強さみたいなものが歌詞から垣間見えるし、わしはこの曲からNENEちゃんの思いがすごく伝わってくるなあと思いました。そんなメンバー愛にあふれる曲をみんなで歌えるのはうれしいですね。

RITO

RITO

NENE ラップ以外の部分は、私が書いた歌詞がそのまま残っている部分もあれば、安藤さんが書いてくれた部分もあるんだけど、今RITOさんが言ってくれた「モバイルバッテリー」の部分は私が書いたところなんだよね。

RITO あー、やっぱり!

NENE 「モバイルバッテリー」というワードを使った理由も言ってもらった通りで……え、すごい! よくわかったね!

──やっぱりメンバー同士だと伝わるものなんですね。

SAE 以前メンバー全員で「THE STRUGGLE IS REAL」の作詞をさせてもらったときにも思ったんですが、今回「OVERNIGHT」を聴いて、メンバーにしか書けない曲ってあるんだなと改めて思ったんですよ。作家さんから提供していただいた曲ももちろん素晴らしいけど、自分たちが書いた曲だからこそ気持ちもすごく乗るし、等身大の表現を世に出せるのはめちゃくちゃ素晴らしいことだなと思っています。

もっともっと大大大好きになってほしい

──ライブの話も聞かせてください。東京・LIQUIDROOM、大阪・OSAKA MUSEを回るミームトーキョー初のワンマンツアー「MEMETIC DAYBREAK」が4月17日にスタートします。

SAE そうですね。大事なワンマンなので、ミームトーキョーが加速するきっかけにしたいです。

RITO 今回はちょっと特別なことをしようと思っているんですけど、自分たちが「これが一番いい」と思いながら自信を持って選んだことなので、しっかりとお見せできたらと思います。

MEW 会場のキャパも大きいし、初めてのツアーということもあって、大前提として「新しい人にもミームトーキョーを知ってほしい」というのがあるのですが、私の気持ちとしては今回だけが特別ということはないんです。

──今回ならではのトピックはあれど、どのライブも等しく大事だということですよね。

MEW はい。観てくれる人が増えても、1人ひとりに響くように歌いたいです。

SAE あと、今まで大阪でワンマンをやったことがないので、初めて観てくれる方やひさしぶりの方も多いと思うんですよ。そういう人たちに「これからミームトーキョーはどうなっていくんだろう?」と期待してもらえるような、「また来たいな」と思ってもらえるようなライブをここで絶対に見せたいです。

SAE

SAE

MITSUKI 毎回来てくれるファンの人はミームトーキョーのことを好きでいてくれていると思うんですけど、もっともっと、大大大好きになってほしいですね。そのためにはお客さんに負けないくらい、自分たちも楽しみながらライブしたいです。

──今後の展望についても伺いたいのですが、これからやってみたいことはありますか?

RITO SOLIちゃんも含めた6人でライブがしたいですね。そのためにはSOLIちゃんのいる韓国までお迎えに行けたら一番いいんですけど、情勢的に厳しいので、配信でもいいからできたらなあと。前にグリーンバックのステージで背景を合成しながら配信ライブをやったときに、「配信ライブだったら、もしかしたら6人で一緒にライブができるかもしれない!」と思ったんですよね。

──今もこうしてオンラインで6人一緒にインタビューができていますしね。

SOLI そうですね。だけど私はみんなに比べてライブの経験が少ないし、ダンスもちょっとヘタだから……ちゃんとできるかな?

RITO そんなことないよ。大丈夫だよ!

SOLI でもみんなと一緒にライブできるなら挑戦してみたいな。私も6人でライブできたらいいなと思っています。

NENE あとは、いろいろなアーティストさんとコラボレーションしてみたいですね。

MITSUKI 私もNENEちゃんと一緒。「What's inside the box Vol.2」でウ山さんとコラボしたとき、いろんなアーティストさんとご一緒して、表現の幅を広げていきたいなと思ったんですよ。これからも自分たちが「楽しいな」「好きだな」と思うことを突き詰めながら活動していきたいし、その中でアーティストさんから「ミームトーキョーと一緒に仕事がしたい!」と思ってもらえるようなグループになれたらうれしいです。

NENE 業界の中でも「ヤバいやつらがいるぞ」って噂になりたい!(笑)

SAE 曲もパフォーマンスもメンバー1人ひとりもめちゃめちゃ逸材だし、これが世の中に見つかっていないなんて本当にもったいないと常々思っているんですよ。なので、多くの人に見つけてもらえるよう、大きなステージに立つための力をしっかり付けることが、今は大事かなと思います。

──その「見つけてほしい」という気持ちは自信から来るものですか?

SOLI もちろんそれもあるんですけど……たぶん、メンバー1人ひとりがみんなミームのメンバーでもあり、ミームのオタクでもあるんですよ。

MEWRITOSAEMITSUKINENE あはははは!

──推しの素晴らしさに気付いてほしいと。

SOLI そんな感じです(笑)。「見つけてもらいたい」「認めてもらえたらうれしい」というメンバーとしての気持ちももちろんあるけど、ほかの人に「めっちゃいいから聴いてみて!」と薦めたいというオタクとしての気持ちもあって。ミームトーキョーというグループにめっちゃ愛情を持っているのが、私たちのよさなのかなと思います。

ミームトーキョーロゴ

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ツアー情報

ミームトーキョー 東阪ツアー MEMETIC DAYBREAK

  • 2022年4月17日(日)東京都 LIQUIDROOM
  • 2022年5月4日(水・祝)大阪府 OSAKA MUSE

プロフィール

ミームトーキョー

MEW、RITO、SAE、SOLI、MITSUKI、NENEの6人で構成されるでんぱ組.incの妹分ユニット。SOLIは韓国在住のため日本国内でのライブには参加せず、リモートでレコーディングやミュージックビデオ撮影などに参加している。2021年8月にTOY'S FACTORY内レーベル・MEME TOKYOよりシングル「THE STRUGGLE IS REAL」でメジャーデビュー。2022年4月にはニューシングル「アニモア」をリリースし、4月に東京、5月に大阪で「MEMETIC DAYBREAK」ツアーを行う。