ナタリー PowerPush - May'n

生まれながらの歌姫 一直線のヒストリー

2008年に放送されたアニメ「マクロスF」で“銀河の歌姫”シェリル・ノームの歌声を担当し、一気に注目を集めたMay'n。ブレイク後も着実にステップアップを重ね、2010年1月には日本武道館での単独公演を大成功に収めた。その人気は日本にとどまらず、今年はアジア、ヨーロッパ、アメリカを含む全34公演のワールドツアーで国内外のファンを熱狂させた。

10月11日より配信がスタートした「アオゾラ」に続き、11月22日からは「Mr.Super Future Star」と、2カ月連続配信シングルとして新曲を立て続けに発表する彼女。ナタリーではこれを記念して、May'nのアーティスト人生を探るロングインタビューを行った。

取材・文 / 臼杵成晃

 
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3歳で「安室さんみたいな人になりたい!」

──3歳の頃には音楽に目覚めて、安室奈美恵さんに憧れていたとお聞きしましたが、ご自身ではどのぐらい覚えてますか?

May'n

気付いたら音楽が好きで、安室奈美恵さんはテレビで観て「こういうふうになりたい」って思った最初の人です。そのときにはもちろん「歌手」というものを知らなかったので「安室さんみたいな人になりたい!」って(笑)。とにかく歌うことが大好きで、3歳から地元のカラオケ大会やコンテストに出ていました。

──女の子だと「看護婦さんになりたい」とか「お嫁さん」みたいな夢もあると思うんですけど、脇目も振らず「歌手」「安室ちゃん」なんですね。いろんなアーティストがいる中で、なぜ安室さんだったんでしょうか。

そのときの気持ちはわからないけど、とにかくかわいくて、歌って踊れる安室さんにすごく憧れていたんです。

──そして初めてオーディションを受けたのが9歳と。ここからはずっと継続的に受けていたんですか?

もう常に受けていました。毎週末オーディションかコンテストに参加していました。

──ご両親も乗り気で応援してくれてたんですか?

はい。両親は「自分のやりたいことをやりなさい」っていう方針だったので、小さい頃から自分で新聞とか雑誌で調べていたのを覚えてます。

──すごい行動力ですね。そして中学生の頃、ホリプロタレントスカウトキャラバンに挑戦と。

はい。これがデビューのきっかけになりました。

小学生時代の人生プランは「中学生のうちに東京に出る」

──ホリプロタレントスカウトキャラバン合格後はトレーニング期間に?

はい。それまでレッスンに通ったりしたことはなかったのですけど、事務所のスタッフさんが通わせてくれて。土日に東京に出て来たり、名古屋のほうでも通わせていただきました。

──そして高校で上京と。中学を卒業したばかりの女の子が親元を離れて東京に行くのは、かなり思い切りと勇気が必要だと思うのですが、そういう不安や心配はなかった?

いいえ。私が小学生のときに描いていた人生プランでは、まず「中学生のうちに東京に出る」というのが1つの目標だったので、地元の中学に通っていたこと自体「なんでこんなことになってしまったんだろう」「このままでいいのか」みたいな気持ちだったんです。

──むしろ遅いぐらいだったと(笑)。

「私は普通の中学に行って普通に勉強している。どうしたんだ」みたいな感じですごく悩んでいたというか、中学2年生のとき、オーディションに合格した段階ですぐ親元を離れて上京したい気持ちもあったんですけど、実際は中学も友達もいっぱいいて楽しかったので、中学を卒業するまでは地元にいることにしました。上京するときにはもちろんさびしい気持ちもあったけど「ようやく上京できた」という気持ちのほうが大きかったです。

──そこまで綿密に計画を立てて、かつ実行に移すというのはすごいことですよね。きっと「歌手になりたい」という夢を抱く人はいくらでもいるんですよ。でもそこまで人生設計を立てて考えて、さらに実現させるための行動と努力をする人というのはかなり限られてくるんじゃないかと。そういうシーンが名古屋にあったわけではないですよね?

はい。なかったと思います。実家は名古屋市内ですけど結構田舎のほうだったので、周りにはほかにいませんでした。

──実際に上京してからの生活はいかがでしたか?

とにかく毎日楽しかったです! レコーディングというものももちろん初めてでしたし、何もかもが新鮮でした。

──15歳でデビューというのも、自分の中ではある程度プランどおり。

はい。もちろんデビューできて本当にうれしいっていう気持ちだったんですけど、絶対に高校生のうちにデビューしたいという気持ちが強かったので、むしろホッとしたような感じでした。

May'n (めいん)

1989年10月21日、愛知県名古屋市生まれ。幼い頃から歌手を目指し、中学生のときに「ホリプロタレントスカウトキャラバン」に合格しデビューのきっかけを掴む。2008年1月1日に本名から「May'n」へと改名し、同年4月より放送されたアニメ「マクロスF」で作中に登場する歌姫シェリル・ノームの歌声を担当。「シェリル・ノーム starring May'n」名義によるシングル「ダイアモンド クレバス / 射手座☆午後九時 Don't be late」が大ヒットを記録した。2010年1月には初となる日本武道館単独コンサートを開催。同年3月には初のアジアツアーを大成功に収めた。2012年3月21日には3rdフルアルバム「HEAT」が発売。5月には6thシングル「Chase the world」を発表した。10月11日には2カ月連続配信シングル第1弾「アオゾラ」、11月22日には第2弾「Mr.Super Future Star」をリリース。