「3月9日」カバーが待望の音源化

──カップリング曲についても聞かせてください。結成当初から何度も歌ってきたレミオロメン「3月9日」のカバーをこのタイミングで入れることになった経緯は？

アサヒ　もちろんメンバーも大好きで思い入れはあるのですが、過去に大阪の番組で披露させてもらったときに評判がよかったというのと、私たちのスタッフさんに「3月9日」を好きな人がいたからです（笑）。カバー曲ってテレビで披露しても音源化の機会があまりないんですよね。でも、リリースするならこの春のシーズンじゃないかと。世代問わず愛されている名曲だと感じていて、今の若い子たちも1回は聴いたことがあると思うので、このタイミングで収録させていただきました。すごくきれいな言葉が歌詞に使われていて、メロディはちょっと切なくて……私はそこが大好きです。

──音源化を望む声も今まで多かったんじゃないですか？

アサヒ　そうですね。この曲に限らず、テレビでカバーを歌うと「カバー作品をリリースしてほしい」という声をいただくことが多くて。今回、皆さんに喜んでもらえたらうれしいです。

──「3月9日」には具体的にどんな思い入れがあるのでしょうか？

かれん　アカペラで歌ったこともありますし、昔からお世話になっているアーティストのKさんにピアノ伴奏をしていただいたこともあります。

アサヒ　Kさんとご一緒したときは生放送ですごく緊張した！

かれん　観覧のお客さんもいたしね。とにかく緊張しっぱなしだった記憶がある（笑）。

──そのほかのカップリング曲「愛しさにリボンをかけて」「Classic」「Hurry up!!」は、昨年12月に大阪・フェスティバルホールで行われたツアー「Little Glee Monster Live Tour 2020→2021 ＞BRIGHT NEW WORLD＜」最終公演のライブ音源です。

かれん　「愛しさにリボンをかけて」はライブで1回しか歌ってないんだっけ？

アサヒ　去年のツアーの大阪でしか歌ってない。クリスマス直前、その日だけの“スペシャル披露”みたいな感じで。でもこの曲はすごく人気で、ファンの皆さんの中にも「好き」と言ってくださる方が多いので、たった一度のステージを音源化することで喜んでもらえたらなって。

かれん　「Classic」はセットリストの2曲目で、私たちの中では「これからライブが始まるぞ！」という思い出の1曲なんです。ライブに来てくれた方は、それぞれが参加した公演を思い浮かべながら聴いてほしい。

アサヒ　ライブバージョンはCD音源とアレンジも違うしね。

かれん　そして「Hurry up!!」は、ライブでみんなと盛り上がれたらいいなと思って作られた曲。実際に歌ってみてすっごく楽しかった！

アサヒ　その臨場感も詰まっていると思う。

御朱印集めとヒゲダン

──最後にリトグリの近況を伺いたいんですが……今日インタビューに参加いただいたお二人には何か共通点があるんでしょうか。

かれん　去年のツアー中、オフの日に一緒に“御朱印ツアー”をやってました。

アサヒ　共通点はまずそれだね。もともとは私が御朱印集めにハマっていて、かれんもついて来てくれるようになった。

かれん　せっかくいろんなところに行くなら……って。いただきものの御朱印帳も持っていたし、母にも「たくさん集めておいで」と言われました。

アサヒ　最初は1人だったけど、今ではスタッフさんでも集める人が増えたんです（笑）。

かれん　多いときは6人くらい？

アサヒ　みんなで運気も上げながら神社やお寺を回れるのはいいよね。

かれん　あと2人が好きなのは、ヒゲダン（Official髭男dism）さん。ついこの間もライブに行かせていただきました。

アサヒ　ヒゲダンさんは最初にかれんがハマって、私も好きになった。

かれん　歓声は出せなかったけど、2人でめちゃくちゃ盛り上がったよね。最大限に手を上げて、クラップもして。ただ、1曲目が始まってアサヒをパッと見たら涙がツーって（笑）。

アサヒ　なんか泣けてきちゃって。

──泣ける曲だったんですか？

かれん・アサヒ　全然（笑）。

アサヒ　でも本当に楽しかったです。

かれん　こういう表現の仕方もあるんだ、こういうセットの使い方もあるんだ……っていう勉強にもなった。いろんな角度から観て楽しめたよ。

アサヒ　私は、「客席からはこう見えるんだな」とファンの方の立場になって考えたりもしてた。

かれん　いろんなアーティストさんのライブに行くと、ファンの方の目線にもなれるし、本当にいろいろ勉強になる。

アサヒ　また機会があれば観に行きたいよね。