新メンバーから見た金子理江の姿
──新メンバーの自己紹介にあわせて金子さんからの印象も伺ったので、逆に新メンバーから金子さんに対する印象も伺いたいのですが。
有馬 アーティストはステージに立ってるとき、その人の持ってる一番いいものが出ると思うんですけど、ステージに立ってる理江はやっぱり超カッコいいんですよ。だけど理江はステージを降りたあと、普段の姿もカッコいいんです。
唐沢 私はお世話してくれる人がいないといろんなことができないから、いつも理江に助けてもらってます。髪の毛をセットしてもらったり。
金子 勝手にやってるだけなんだけどね。おせっかいババアなんで(笑)。
池田 理江は私のマイナスな部分も「いいところだよ」って言ってくれたり、悩んでたら話を聞いてくれたりして、“頼れるお姉さん”って感じ。でも最近は毎日一緒にいるから、人間的な部分も見えてきたんです。頼りまくってるんで、これからは支えることができるようになりたいって思いますね。
どんな体制になっても、気にかけてくれる人たちがいたから
──そして新体制となってすぐに、大阪、名古屋、東京を回るライブツアー「LADYBABY【TOUR 2018-SADAME-】」が決行されました(参照:LADYBABY、新体制初のワンマンツアー終幕「この4人でもっと大きな景色を」)。
金子 新体制で過去曲を歌ったとき、「全然違うものなんだ」って感じたんですよ。過去曲をこの4人で歌うことに対して、ファンの人がどう捉えているかはわからないし、今までのLADYBABYも大事だけど、私自身そんなことがどうでもよくなっていて。こういう感情が生まれたこと自体不思議で、私自身過去を引きずる部分もあると思ってたんです。でもその感情より、「この4人でならいける」って気持ちのほうが強かった。3人体制のときも2人体制のときも「いける」って思ってたから、もし4人になって「いける」って感触がなかったらどうしよう、っていう不安もあったんです。でも4人でライブをしたとき、今までとはまったく別の感触の「いける」って感情が生まれたんですよね。それがすごく記憶に残ってる。
──そういう心境の変化があったと。
金子 新体制になって、気持ちの込め方も変わったと思いますね。もっと感情的な、生々しい部分を出せるようなステージングになってきたし、今まで積み重ねてきたいろんな感情の“チリツモ”がパフォーマンスに乗っかったんだと思います。「こういうライブの仕方があったんだな」ってことに気付いて、成長を感じることができました。
──池田さんはいかがでしたか?
池田 大阪と名古屋は不安だらけでしたね。やっぱり新メンバーが決まったときは批判とか疑問の声もあったし、認めてもらえていないっていう悔しい思いの中でレッスンをしてたんで最初のライブは怖かったです。今までモデルとしてステージに出るときは恐いと思ったことがなかったのに、「お客さんはどんな顔してライブを観るんやろう」「どういう気持ちで開演を待ってるんやろう」って考えたら、本番前は泣きそうになってたし、足もガタガタ震えてしまって。でもステージに立ったらみんな笑顔で待っててくれたし、パフォーマンスをはじめたら盛り上がってくれて、私もすっごい楽しくなったんですよね。「これが歌って踊る、LADYBABYのライブステージなんや」って思いました。だから達成感よりも「楽しい」って気持ちがとにかく残りましたね。来ていただいたLADYBABYのファンの方には感謝したいし、LADYBABYに入って本当によかったです。
有馬 3週間ぐらいで12曲以上の振り付けや歌を覚えなくちゃいけなかったから、本当に大変で。「もう明日は行かん!」って思ったこともあったんですよね。でもみんな優しくしてくれたし、特に理江はダンスとか丁寧に教えてくれて。それがなかったら私はゴミでした。
──そこまで卑下することはないと思うけど(笑)。
有馬 そういう状況での東名阪ワンマンだったんで、周りを見る余裕よりも、「ダンス忘れへんかな」「歌詞が飛んだらどうしよう」とか、自分のパフォーマンスがちゃんとできるかっていう不安がとにかく大きかったです。でもライブを進めていく中で、振り付けも体にしっかり入ってきて、デスボイスも会場の空気感を味わいながらできるようになってきて、ファイナルの東京公演はいい感じになりました。
唐沢 私は歌って踊ること自体は慣れてたんですけど、最初の大阪公演は不安ばっかりだったし、ライブでも声が出なくなってしまって反省点ばかりでした。でも名古屋公演は不安と楽しみが半々、東京公演は楽しみが8割みたいな感じで、だんだん私もライブを楽しめるようになってきて、「今日ライブだ、わーい」って気持ちになれました。
──ライブ自体の感触も変わりましたか?
金子 以前はステージとフロアは別物だと考えてたんですよね。それが今はステージに立った瞬間、パリパリってその境目がなくなっていく感じがあって。ライトが照らされて、お客さんの顔が見えた瞬間にそう感じたし、それが「新しいな」って思えたんです。
──以前は「お客さんとLADYBABYがぶつかって、どっちが勝つかを決めたい」と話していたので、その変化はすごく大きいですね。
金子 ファンの方がいるからこそ成り立つ会場の空気感は、当たり前に生まれるものじゃないんだって実感できるようになったんですよね。リスナーが目の前で、自分たちの音楽を楽しんでくれてることが実感できるのはライブだけだし。東名阪ワンマンでは「LADYBABYがどんな体制になっても気にかけて、足を運んでくれてる人がたくさんいるんだな」って思ったら、いろんな感情があふれましたよね。
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この4人だからこそ、歌える
- LADYBABY「ホシノナイソラ」
- 2018年5月30日発売 / KING RECORDS
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初回限定盤 [CD+DVD]
1800円 / KICM-91849 -
通常盤 [CD]
1200円 / KICM-1850
- 初回限定盤CD収録曲
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- ホシノナイソラ
- bite me
- ホシノナイソラ -off vocal ver.-
- bite me -off vocal ver.-
- 初回限定盤DVD収録内容
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- 「ホシノナイソラ」Music Video & Making Video
- 通常盤CD収録曲
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- ホシノナイソラ
- bite me
- ビリビリマネー feat. Ladybeard
- ホシノナイソラ -off vocal ver.-
- bite me -off vocal ver.-
- ビリビリマネー -off vocal ver.-
- LADYBABY TOUR2018【邂逅-REVENGE-】
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- 2018年6月10日(日)
- 千葉県 千葉LOOK
- 2018年6月16日(土)
- 兵庫県 MUSIC ZOO KOBE 太陽と虎
- 2018年6月17日(日)
- 広島県 HIROSHIMA BACK BEAT
- 2018年6月24日(日)
- 静岡県 HAMAMATSU FORCE
- 2018年6月30日(土)
- 埼玉県 西川口Hearts
- 2018年7月1日(日)
- 神奈川県 横浜BAYSIS
- 2018年7月6日(金)
- 北海道 COLONY
- 2018年7月14日(土)
- 新潟県 GOLDEN PIGS BLACK STAGE
- 2018年7月15日(日)
- 福岡県 Queblick
- LADYBABY(レディベイビー)
- 2015年に金子理江、黒宮れい、女装パフォーマーのレディビアードの3人で活動を開始。J-POPとデスボイスを組み合わせた「Kawaii-Death」というオリジナルジャンルを掲げ、同年7月に1stシングル「ニッポン饅頭」を発表した。同曲のミュージックビデオはYouTubeで公開されると、1週間で再生回数約220万回を記録。10月にはアメリカ、12月にはドイツでワンマンライブを行い、成功を収めた。2016年4月に行った国内初のワンマンライブで活動休止を発表し、8月にレディビアードが脱退。9月よりThe Idol Formerly Known As LADYBABYへと改名し、2人体制で再始動した。2017年11月の黒宮脱退を経て、翌2018年2月に池田菜々、有馬えみり、唐沢風花が新メンバーとして加入。グループ名をLADYBABYに戻し、5月に4人体制初となるシングル「ホシノナイソラ」をリリースした。