クリぼっちよりヒトクリ

──もう1曲「ヒトクリ」は、クリスマスを1人で過ごす人の歌ですね。

zopp　世間には「クリぼっち」っていう言葉があるらしいんですよ。でも、それをそのまま使うのは癪に障るんで、この曲で「僕は“ヒトクリ”派閥ですよ」っていうことを打ち出そうかなと（笑）。

koma'n　あはははは（笑）。この曲は打ち合わせの段階で80～90年代っぽい感じにしようっていう話があったんですよ。クリスマスで80～90年代と言えば、やっぱり（山下）達郎先生かなっていうことで、そんなイメージで曲を書きました。落ち着きのあるメロディだけど、アレンジではちょっと現代っぽい派手さを入れています。

zopp　今回こういう詞を書いた僕としては、今年のクリスマスはリア充になってはいけないなっていう気持ちになってるんです。ちゃんと“ヒトクリ”を実践しなければ。

koma'n　そうですよね！ これをミニアルバムのリード曲にしてしまったんで、僕も今年はさすがに友達とワイワイするのは自粛しようかな（笑）。

歌詞を間違えたら殺されるんじゃないか

──今回のコラボを通して、お互いに何か感じたことはありましたか？

zopp　koma'nくんのデモはとてもクオリティが高いんですよ。だからどんなことを思っているかがくみ取りやすくてシンクロしやすかった。粗いデモの場合は選択肢が増えるからそれはそれで楽しさもあるんだけど、最終的にアレンジが固まったときにイメージと違うっていうパターンもありますから。

koma'n　僕はやっぱり作詞の面ですごく勉強になりましたね。あと、ボーカルのディレクションをしていただけたのもいい経験で。作詞家さんが歌い方に関して意見してくれることってなかなかないですからね。ただ、歌ってるときに歌詞を間違えたら殺されるんじゃないかって緊張感もありましたけど（笑）。

zopp　あはははは（笑）。

koma'n　今回は本当に楽しかったので、またコラボさせてもらえたらうれしいです。

zopp　僕も自分のプロジェクトをやっているので、そっちにも参加してもらえたらいいなって考えてるんで。ぜひぜひ！