清竜人|清 竜人25&TOWN 2つの狂騒を過ぎて

楽しかったけど、むちゃくちゃ大変

──ドキュメンタリーDVDでは、清 竜人25と並行して進んでいたTOWNの裏舞台が克明に記録されていますよね。もともとそのあたりまでを作品として見せることを前提にプロジェクトを進めていたんですか?

僕はそこまで深く考えてなかったんですけど、監督には基本的にプライベートも含めて帯同してほしい、一緒にいる時間はどこの現場でも長回ししておいてほしいとだけお願いしていて。暇なときには一緒に飲みに行くでもいいし、その中でどこをどう編集するかはお任せしますと。

──曲作りは楽しかったですか? 今まで作ってこなかったであろうシンプルなパンクを作るのは。

清 竜人TOWN

楽しかったけど、むちゃくちゃ大変でした。と言うのも、あとで作った4曲は、ちょうど25のラストコンサートの時期と制作が重なっていて、プラスアルファで楽曲提供モノも抱えていたので、本当に時間がなくて。肉体的にしんどかったです。

──3コードだったらパッとできるというわけでもないですよね。

そうですね。意外と25の曲よりも時間がかかったり。

──「ケツの穴ちっちゃいね!」や「やりたくないぜ!」みたいな1つのリフ、1つの言葉だけで押し通すみたいな曲ができたのは、ソングライターとしての収穫も大きかったのかなと。

それはありますね。メロディも歌詞もバンドサウンドも、僕1人で歌うことを考えて作っていないので。ライブでむちゃくちゃやって完成するという塩梅を考えながら作ったので、楽曲の作り方も普通に1人でやるときとはやっぱり違いました。ライブは本当に楽しかったですね。めちゃくちゃ疲れますけど。25のライブより疲れるんですよ。

12月のソロライブに向けて

──こうしてパッケージが完成して、改めてTOWNというプロジェクトは成功だった、狙い通りにできたと感じていますか?

清 竜人TOWN

はい。まあこれがデビューアルバムだったらどうかと思いますけど(笑)。

──25、TOWNと振り切った世界観を立て続けに完結させて、このあとはひとまず12月のソロ公演が控えていますが、ここから先はどう考えているのかなと。

旅をしながら考えようと思ってたんですけどね。エロいことしか考えてなかったんで(笑)。

──では12月のライブはどのように?

現段階では、最初の3枚のアルバムと、限定で出した「KIYOSHI RYUJIN」というアルバム(参照:清竜人、新作アルバム「KIYOSHI RYUJIN」は全編弾き語り)と、あとは「WORK」あたりからちょっとつまむかなーという考えですけど、もしかしたら気が変わるかもしれない。

──25のラストで「ボーイ・アンド・ガール・ラヴ・ソング」を歌ったことで、ご自身の中で何かよみがえってくるものはありましたか?

ものすごくひさしぶりにピアノを弾きながら歌ってみたら、むちゃくちゃ楽しかったですね。あのキャパシティで歌ったからというのもありますけど、いい緊張感があったし、やっぱり楽器を演奏して歌うのは、本来……という言い方は正しくないですけど、過去にやっていたスタイルをひさしぶりに思い出した感じはあって。そのときどきでは飽きが来て「違うことやりたいなあ」って思うんですけど、時間を置いてみると、やっぱりやり甲斐はありますね。

──ではライブのあとのことまでは、現在のところはまだ考えていないと。

そうですね。とは言え、あんまりのんびりしてると食いっぱぐれちゃうんで、そろそろ考えないといけないですけど。

どこかしら不完全燃焼なところがあるのかもしれない

──ちなみに、25やTOWNのほかにも、何か突飛なアイデアは考えてたりするんですか?

考えていても言わないです(笑)。一応もう1つ考えてたんですけど、しばらくはソロに戻ってなんかやってもいいかなって。今はそういう時期なのかなって思ってますね。

──音楽抜きでもいいですけど、何かやってみたいことはありますか?

清 竜人TOWN

なんでしょうね。オザケンとコラボレーション? いやあ、最近は本当に引き際ばっか考えてるんで、音楽に関してはそこまでないですね。25を含めると、「TOWN」は9枚目のアルバムなんですよ。次作るとしたら10枚目でしょ。辞めないにしても、1回休憩してもいい時期かなと思ってますね。何十枚も作品を出す人の気が知れないと言うか、僕はそういうタイプじゃないと思うんで。

──清さんは過去にもたびたび「音楽は辞めてもいい」とおっしゃっていたし、「この人なら本当に辞めかねないな」と思ってましたけど、ここ数年の充実ぶりを見ると、まだまだ創作意欲はあるのかなと。

自分でもちょっと驚いてますけどね。どこかしら不完全燃焼なところがあるのかもしれない。だから続けてるんだと思います。

清 竜人TOWN「TOWN」
2017年9月20日発売 / TOY'S FACTORY
清 竜人TOWN「TOWN」初回限定盤

初回限定盤 [2CD+DVD]
7020円 / TFCC-86622

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清 竜人TOWN「TOWN」通常盤

通常盤 [2CD]
3240円 / TFCC-86623

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DISC 1:TOWN LIVE RECORDING
  1. TOWN
  2. それでいい!それがいい!
  3. 俺の街まで来いよ!
  4. やりたくないぜ!
  5. 青春
  6. I Don't Know! I Don't Care!
  7. 縮んでどこにもありゃしない!
  8. 糞小便の歌
  9. おい!ハゲ!ボケ!カス!
  10. 大丈夫!大丈夫さ!
  11. ケツの穴ちっちゃいね!
  12. ほどほどに生きましょう!
DISC 2:配信音源
  1. TOWN
  2. それでいい!それがいい!
  3. 俺の街まで来いよ!
  4. やりたくないぜ!
  5. 青春
  6. I Don't Know! I Don't Care!
  7. 縮んでどこにもありゃしない!
  8. 糞小便の歌
  9. おい!ハゲ!ボケ!カス!
  10. 大丈夫!大丈夫さ!
  11. ケツの穴ちっちゃいね!
  12. ほどほどに生きましょう!
DISC 3(初回限定盤のみ)

DVD:TOWNドキュメンタリー映像(約120分)

清 竜人25「ラスト♡コンサート@幕張メッセイベントホール」
2017年9月20日発売 / TOY'S FACTORY
清 竜人25「ラスト♡コンサート@幕張メッセイベントホール」

完全限定生産盤
[Blu-ray Disc+2DVD]
9720円 / PPTF-7015

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収録曲
  1. Will♡You♡Marry♡Me?
  2. ラブ♡ボクシング
  3. どうしようもないよ...
  4. Call♡Me♡Baby
  5. アバンチュールしようよ♡
  6. プリ~ズ...マイ...ダ~リン♡
  7. Sundayはわたしのモノ♡
  8. マリッジブルーを抱きしめて♡
  9. やっぱりWifeがNo.1♪
  10. Christmas♡Symphony
  11. Coupling♡
  12. ねえねえ...
  13. The♡Birthday♡Surprise
  14. 鬼の目にもナ♡ミ♡ダ♡
  15. キネマトグラフを♡ / 清竜人&清咲乃
  16. I Love Youはあなただけ♡ / 清竜人&清亜美
  17. まるで嘘のように...♡ / 清竜人&清美咲
  18. 譲れない...In My Heart...♡ / 清竜人&清可恩
  19. My Lovely♡ / 清竜人&清優華
  20. アカシック♡レコード
  21. ハードボイルドに愛してやるぜ♡
  22. 天上天下唯我独尊
  23. My Girls♡
  24. Mr.PLAY BOY...♡
  25. A・B・Cじゃグッと来ない!!
  26. マイ♡ワイフ♡イズ♡アイドル
  27. 逢いたいYO~♪
  28. 誓いのワルツ
  29. 25♡
  30. 愛してる♡キスしたい♡Hしたい♡
  31. LOVE&WIFE&PEACE♡
  32. ボーイ・アンド・ガール・ラヴ・ソング
KIYOSHI RYUJIN SOLO TOUR
  • 2017年12月1日(金)東京都 めぐろパーシモンホール
  • 2017年12月7日(木)京都府 京都コンサートホール アンサンブルホールムラタ
  • 2017年12月8日(金)愛知県 千種文化小劇場(ちくさ座)
  • 2017年12月19日(火)東京都 日本青年館ホール
清竜人(キヨシリュウジン)
清竜人
1989年生まれ、大阪府出身の男性シンガーソングライター。15歳でギターを手にし、作曲を始める。16歳のときには早くも自主制作盤を発表し、そのクオリティの高さが音楽関係者の間で話題となった。2006年には「TEENS ROCK IN HITACHINAKA 2006」でグランプリを受賞し、「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2006」に出演を果たす。映画「僕の彼女はサイボーグ」への挿入歌提供を経て、2009年3月にシングル「Morning Sun」でメジャーデビュー。その後もシングル、アルバムを精力的にリリースし、2012年5月には曲ごとに異なるアレンジャーとエンジニアを招いた4thアルバム「MUSIC」、2013年2月には自宅録音による弾き語り楽曲のみを収めた5thアルバム「KIYOSHI RYUJIN」をツアーとの連動作品として発表した。同年10月には6thアルバム「WORK」をリリース。その後2014年9月から2017年6月にかけては“一夫多妻制”アイドルユニット・清 竜人25として活動。およそ3年におよぶプロジェクトで6枚のシングルと2枚のアルバム、合計31曲のオリジナルソングを作り上げた。清 竜人25と並行し、2016年12月に立ち上げたプロジェクト・TOWNでは「演者と観客との境界線を取り払う」というコンセプトのもと、公募によるメンバーや観客を巻き込んでのライブを敢行し、合計12回のライブをもって2017年7月に解散。2017年9月に清 竜人25の解散コンサートを収めたライブBlu-ray+DVD「ラスト♡コンサート@幕張メッセイベントホール」、TOWNの活動を記録したライブアルバム+ドキュメンタリーDVD「TOWN」が同時リリースされた。12月にはひさびさのソロツアー「KIYOSHI RYUJIN SOLO TOUR」を行う。