みんなアイドルとして自信はあると思う

──とは言ってもネガティブな面だけではなく、自分に自信を持っている部分もちゃんとあるんじゃないでしょうか。

二階堂　うーん、そうですね。やっぱり自分の中でしっかりした自信がないとできないことでもあります。

千賀　タレントとしてどっか自信がないと開き直って歌えない曲なんですよね。そういう意味ではみんなアイドルとして自信はあると思う。

横尾　芯は絶対にあると思います。それがなければこうやって人様の前でおしゃべりだったり、ダンスだったり、歌を歌うっていうことはできないと思う。ただ、何が自分の武器かって言われたらちょっとわからないですけど。なんなんだろうな、武器。

千賀　それぞれ仕事で生かせてる部分っていうのは結果武器じゃないかな。宮田だったらヲタ芸みたいな。「いいとも！」でヲタ芸したアイドルなんていないし、後ろでいろんなタレントさんもやってくれたよね。

横尾　今思えば宮田はカッコいいですよ。だってKis-My-Ft2のデビュー当初、Kis-My-Ft2でなんかできますか？って言って、宮田中心でヲタ芸やってましたからね。すごい武器ですよね。

宮田　やめてよ、恥ずかしいから（笑）。

──それから、舞祭組をやったことで世間の人からの目も変わりますよね。

宮田　この舞祭組をやったことで、俺ら4人はいじってもいい人なんだとか、取っ付きやすい人なんだって思ってもらえたらいいなと思いますね。アイドルだから、スターだから、みたいな目じゃなくて。

二階堂　ああ、そういう壁は消えたね。

宮田　「舞祭組の皆さんお願いしまーす！」っていう言葉1つでもスタッフさんがいじってくれたり。

横尾　それはいじるっていうか、呼んだだけでしょ（笑）。

宮田　いや、呼んだんだけど、なんかニヤニヤしながら言ってくる人とかいるしさ（笑）。

二階堂　場が和むからね。

千賀　そういう意味では、普通のアイドルより身近に感じてくれる存在になれたらいいよね。「棚からぼたもち」も宴会芸として盛り上がっていただけたらいいなっていうコンセプトがあるんですよ。みんなで楽しんでもらいたいです。

舞祭組で得たものと失ったもの

──では最後の質問です。舞祭組という企画で得たものと失ったものはなんですか？

一同　あははは！（笑）

二階堂　俺はバラエティがよりやりやすくなった。何か一言しゃべるにしても、前より形になってきたかなと思いますね。失ったものはないんじゃない？

横尾　例えば友達が減ったみたいな、そういうものはないですよ。逆にプラスになったことのほうが多いんじゃないですか。僕は今もらってるお仕事を一生懸命、無駄に考えるよりはやってしまおうっていうモチベーションになりましたね。もちろん考えてやらなきゃいけないところもあると思いますけど、なんかすごい考えてやってたので、考え過ぎていたところがなくなりましたね。

宮田　自分の中で得たものはめちゃめちゃありますね。歌番組に4人で出させてもらうっていうチャンスだったり、生放送でソロパートを歌うっていうのも初めてだったのでちょっと度胸も付いたかなと思います。失ったものはなんだろうな。俺もともとそんなにカッコつけてなかったんで……。あ、ファンの子からの歓声で、「宮っちカッコいい！」というより、「宮っちがんばって！」とか「がんばってるね！」って言われるほうが多くなったかもしれないです（笑）。

二階堂　黄色い歓声が減った。

千賀　僕は……今回、僕の目指してるもの、好きなものとは真逆の位置にある曲だったんです。自分は洋楽が好きだったり、ダンスが好きだったり、ちょっとアーティスティックなことが好きだったりしたんですけど、完全に振り切ったバラエティソングだったからそういう思考は消えましたね。自分の中で。今は自分の“好き”を通すときじゃないんだなって。でもそういう気持ちを昇華させていく中で、この曲を発表してみたら、結局自分がやってきた何よりも今回のこれが一番世間の皆さんに衝撃を与えられた。そういう意味では、いろんな伝え方があるんだなって思いましたし、今はこれをがんばっていこうと本当に思います。