こういう二面性はキスマイだからできること

──最新シングル「SNOW DOMEの約束 / Luv Sick」はキスマイにとって初のバラードシングルとなりましたが、表題の2曲はどんな曲か解説をお願いします。

玉森裕太　「SNOW DOMEの約束」はミディアムバラードっていうんですかね。キスマイにとって新たな挑戦でもあるし、冬にぴったりな曲になってると思います。「Luv Sick」のほうは対照的にダンスチューンで、すごく勢いがあってノリのいい曲だと思います。ガヤ（藤ヶ谷）のドラマの主題歌になってる曲だしね。

藤ヶ谷太輔　そう、「Luv Sick」は自分がやらせていただいた「仮面ティーチャー」というドラマの主題歌で。歌詞も作品とリンクしてるので、作品を観るとまた聴き方が変わるんじゃないかなっていう曲ですね。「SNOW DOMEの約束」に関しては初のバラードということで……いつかバラードは挑戦したいなと思っていたので、すごく大事な曲ですね。これも聴く人の心境によってだいぶ変わるんじゃないかな。1つの恋愛の中でいろんな人が育っていく曲じゃないかなと思います。

北山宏光　「SNOW DOMEの約束」はメロディもすごくいいし、季節もピッタリな曲ですよね。この曲を聴いて、2013年の冬を何年経っても思い出してくれるような曲に育ってくれたらうれしいなと思います。あと「Luv Sick」は攻撃的というかスピード感のある曲になってるんですけど。これをテレビ番組でやれないのが寂しいです（笑）。っていうぐらいカッコいい曲に仕上がっていて、こういう二面性が両A面で楽しめるのは、キスマイだからできることだと思います。

──バラードということで苦労した点、気を付けた点は？

北山　やっぱり質をよくしたいと思って、勢いのある曲よりもメロを丁寧に歌いました。これが1つの勝負ポイントになるのかなという意味では、苦労であり、ワクワクでもありましたね。

──サビ前に藤ヶ谷さんが歌う「Forever」というフレーズがすごく耳に残りますよね。

藤ヶ谷　あ、それはすごい言われますね。なんかこう気持ちよく入ってくるって。自分も出していて気持ちいいので、そういうのが聴いてる方に届いていればいいかなと思いますね。

今年一番印象に残った仕事

──Kis-My-Ft2は今年、シングル4枚、アルバム1枚、DVD1枚をリリースし、全国ツアーや東阪ドームコンサートも行い、バラエティ界でも躍進するなど盛りだくさんな1年でした。2013年、一番印象に残っているお仕事はなんですか？

玉森　キスマイとしてですよね？

──まずグループとしてお願いします。

藤ヶ谷　一番印象に残った活動……やっぱりレギュラー番組が増えたり、継続してやらせていただけるようになったことですかね。

玉森　俺はあれかな、3タイトル同時リリース（参照：なるか史上3組目の快挙！キスマイが3作品同時リリース）。もちろん初めてのことだったし、全部1位を獲れて、史上3組目のアーティストになれたっていうことで、そういう記録を作れたこともすごく印象に残ってますね。

北山　それからドームじゃない？（参照：Kis-My-Ft2、東京＆大阪ドームコン計4DAYS公演決定）2都市でやれるっていうのはうれしいですね。続けていきたいですね。

──個人としては？

藤ヶ谷　今年は……「an・an」ですかね。

──あー、「an・an」のヌード。あの経験を通じて感じたこととは？

藤ヶ谷　今までに先輩方がやられていて、正直……「やってみたいな」っていう気持ち以上に「なんか自分やりそうだな」って思ってたんですよ。それを実際にやらせていただけて、すごく感謝もありますし、話題にもなりましたし、自分的にもグループ的にも1つのアクセントにはなったんじゃないかなって。自己満足とかではなく、1つの作品を残せたっていうのがうれしいですかね。で、すごく楽しかったですしね。どういう感じなんだろうって想像でしかなかったけど、ほんとにやりやすい空間で。

──発売後、反響は届きましたか？

藤ヶ谷　はい。「すごくきれいだった」と多く言っていただいて、うれしかったです。「SHE! HER! HER!」で女装して「きれい」って言われたときもそうだったんですけど、男女関係なく美っていうのはやっぱりすごく大事なんだなと思いました。

──またやりたいと思います？

藤ヶ谷　もう1回ね……30過ぎぐらいになったらやろうかな。20代、30代と、経験によって男の出方っていうか色気とかも全然違うと思うので。もしやらせていただける機会があればやりたいですね。

──玉森さんは「信長のシェフ」でドラマ単独初主演を経験しましたね。

玉森　あれ今年でしたっけ？ いや、そうだ。初の京都っていうのもあったし、極寒の中で撮影して、すごく印象に残ってますね。主題歌（「My Resistance -タシカナモノ-」）も個人的にすごく思い入れのある曲でしたし（参照：キスマイ新シングルは玉森主演「信長のシェフ」主題歌）。

──さらに「ぴんとこな」にも主演しましたが、ドラマの撮影には慣れてきましたか？

玉森　いや、慣れないです。やっぱり毎回緊張しますし、特に泣くシーンとかになると一層緊張しますね。これからもどんどんいろんなことに挑戦し続けていきたいと思います。

──北山さんが個人的に印象に残っている今年のお仕事は？

北山　個人としてはドラマ「裁判長っ！おなか空きました！」かな。やっぱり福田（雄一）さんとの出会いが大きかったなと。福田さんと話せば話すほどハマっていって、映像としての笑いってなんなんだろうっていうことをすごい考えさせられました。

“2013年のKis-My-Ft2”を表す漢字一文字

──では、“2013年のKis-My-Ft2”を漢字一文字で表現すると？

藤ヶ谷　漢字？ うーん……「進」ですかね。

──その理由は？

藤ヶ谷　日々めまぐるしかったというか、いろんなことをやらせてもらったので、1日の時間の使い方をすごく考えるようになったんですね。その中で……止まることができないというか、いい意味で、みんなで等身大のままバーッて進むしかなかったし、進ませてもらってるというか。そういうのを感じた年かなと思います。

玉森　俺は、本当にいろいろと濃い1年だったなっていう気がするんですよね。だから「濃」っていう字で。

北山　うーん……「学」？ 毎年そうだったし、これからもそうなっていくとは思うんだけど、根本にそういう姿勢がないと、来年もないし再来年もないと思いますね。