ONE OK ROCKを聴いて「何語で歌おうと関係ないな」って
──カップリングの「ブックジャケット」はロックテイストなナンバーです。
この曲は私が大枠のメロディラインを作ってSolayaさんにお渡しして、戻ってきたアレンジに合わせて歌詞を付けていきました。クールな感じに仕上がっていたので、歌詞も感情を爆発させるようなイメージで書いていって。
──アレンジについては細かくイメージを伝えるんですか?
初めはけっこう話し合ってたんですけど、だんだんとお任せする形になりました。私の中にあるイメージと、Solayaさんが聴いたときに感じるイメージって違うと思うんですけど、その違いこそが面白いというか。私は自分が作ったものが他人からはどう見えるのか、どんな反応が返ってくるのかが楽しみなんです。逆に歌い方については私に委ねてくださるので、自由に歌わせてもらいました。
──力強さもありながら、全体を包むような優しさも感じられるボーカルだなと思いました。これまでのお話からすると、Karenさんはいわゆるロックバンドの音楽にはあまりなじみがないのかなと思うのですが。
そうなんです、あまり聴いてこなくて。あ、でもONE OK ROCKは聴いてました! ちょうど洋楽を聴き始めた頃で、最初は日本人なのか外国人なのかもわからなかった(笑)。でも彼らの音楽を聴いて、日本人だろうと外国人であろうと、英語で歌おうと何語で歌おうと関係ないなって改めて感じました。
──ご自身も英詞の曲を歌うようになって、表現の幅は広がりましたか?
はい。やっぱり英語と日本語って単純に表現の仕方が違うから、日本語でうまく言語化できないなと思っていた感情でも、英語にしてみるとスッと言葉にできたりとか。そういう違いは面白いですね。
音楽にしかない何かがあると信じてる
──Karen Roseとしてデビューが決まってからは、去年夏に初めてライブをされたんですよね。ライブは楽しめましたか?
緊張しいなので最初はとてもドキドキしてたんですけど、お客さんが楽しんでくれている姿を見て、少しでも受け止めてもらえているのかなと思って。音楽って出会いだと思うので、私の曲を聴いた人が何かを感じたり、インスピレーションを受けてくれていたらうれしいなと思います。
──Karenさん自身、音楽に突き動かされてここまで進んできた人ですもんね。
そうですね、やっぱり、音楽にしかない何かがあると信じていて。今でも忘れられないのが、16歳くらいのときにマイリー・サイラスの「The Climb」のミュージックビデオをテレビで見たときの衝撃で。もう釘付けになって「(興奮した様子で)すごくいい!」って感激したんです。それまで彼女のことを何も知らなかったのに、感じるものがあって。
──それこそ、歌っている意味がわからなくても伝わるものがある。
はい。小学生のときに林檎さんの「ありあまる富」を聴いたときもそうで。歌詞の意味は、当時の私が理解できる範疇を超えていたと思うんです(笑)。それでも感動することはできるんですよね。歌のうまさとか、何を言っているとか、そういうもの以上の何かが音楽にはあるんだなって。リスナーの人には自由に聴いてもらいたいのですが、私の曲の中にもそういう感動があるといいなと思っています。
──今後の目標はありますか?
曲も溜まってきているので、音源だけではなく、少しでも生で聴いてもらえる環境を増やしていきたいですね。海外でもライブがしてみたいです。
──ちなみにKarenさん、楽器は弾かれるんですか?
最近、ギターとピアノを弾き始めました。ギターの音色はすごく好きなんですけど、そんなにうまいわけじゃないので……。
──いつかライブで披露される日が来るかもしれませんね。
そうですね……練習します!(笑)
- Karen Rose「生きてる間に死にたくない」
- 2017年7月26日発売 / Solaya Label
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[CD]
1200円 / SLSC-0013 - 収録曲
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- 生きてる間に死にたくない
- ブックジャケット
- 生きてる間に死にたくない Instrumental
- Karen Rose(カレンローズ)
- 東京を拠点に活動する19歳のシンガーソングライター。11歳の頃よりボイストレーニング教室に通い始め、2014年よりSolayaプロデュースのもとオリジナル楽曲の制作を開始。2017年7月にデビューシングル「生きてる間に死にたくない」をCD、ハイレゾ音源、ストリーミングの3形態でリリースする。