ナタリー PowerPush - JAWEYE

デビュー盤にしてこのクオリティ! エレクトロギターロックの新星誕生

JAWEYE(ジョアイ)という4人組のロックバンドがミニアルバム「alpha」でデビュー。聴けば誰もが、デビュー作とは到底思えないクオリティに驚かされるだろう。

疾走感あふれるエモーショナルなサウンドとキャッチー極まりないメロディには、ストレイテナーやELLEGARDENにも通ずるセンスが感じられる。さらにリード曲「Mark Up(for days)」のPVはPerfumeやサカナクションの作品で知られる関和亮が手がけており、こちらも実に秀逸だ。

JAWEYEのメンバーは実はバンドマンとしてのキャリアが長く、意外に苦労人だったりもする。そんな彼らがバンドを結成するまでにはどんな道のりがあったのだろうか? アルバムの内容を含め、メインソングライターの上田浩平(Vo, G)と師崎洋平(G)の2人に話を聞いた。

取材・文/田山雄士 インタビュー撮影/中西求

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キャリアはもう10年選手です

──JAWEYEの結成が2010年。とはいえ、お二人はアーティストとしてのキャリアは長いんですよね?

インタビュー風景

上田浩平 そうですね。僕は19歳くらいから6年ほどバンドをやってて、3年ブランクがあって今に至る感じです。モロくん(師崎)は9年くらい?

師崎洋平 うん、2010年の3月まで前のバンドやってました。キャリアはもう10年選手です(笑)。

──お互い、別のバンドをやっていたんですか?

上田 ベース(齋藤孝)はモロくんと同じバンドで、ドラム(松尾篤佳)は僕と一緒にやってました。

──そのときは今とはガラっと違うサウンドだったりしたんですか?

上田 そこまで遠からずというか。僕がやってたバンドは、最初は西海岸系のメロコアやエモっぽいもので、後半は日本語の歌詞でギターロックな感じですね。彼(師崎)のバンドはもうちょっとポップで、キーボードがいて日本語でやってて。対バンもよくやってましたよ。

──JAWEYEはどうやって始動したんですか?

師崎 2010年の3月にメンバーを集めてスタジオに入りました。僕はずっと浩平とバンドをやりたいと思ってたんです。

──もともと知り合いではあった?

師崎 それこそ10代の頃からですね。なかなかタイミングが合わなかったんですけど、僕のバンドが解散したときに話をしたら、ちょうど彼もそういう気分で。

みんなでスタジオ入ってガンって鳴らすのが一番リアル

──サウンドのコンセプトが、生音による有機的な要素とエレクトロなどの無機的な要素との融合ということなんですが、これは結成当初から決まっていたんですか?

上田 ボヤーっとはありました。実は正式な結成前の2009年に、1回この2人でスタジオに入って音を出してみたことがあったんです。流行りの曲を意識してラップみたいなのも試みたんですけど、まったくバックグラウンドにそういうものがないから全然面白くなくて……。僕、失踪しちゃったんですよね(苦笑)。

──え? 失踪?

上田 はい。

師崎 連絡がつかなくなっちゃったんです。たぶん彼はつまんなくなって「やーめた」って1人で消えて(笑)。僕はそれを知らないから、次いつスタジオ入るのかなって思ってたっていう。

──あらららら。

師崎 それでも一緒にやりたい気持ちはなくならなかったんです。彼がボーカルで自分がギターのバンドをどうしてもやりたかった。で、そこから1年くらい空いてから再アプローチして。

インタビュー風景

上田 結局僕らはバンドマンだし、2人でちょこちょこ作るよりはドラムとベースもいて、みんなでスタジオ入ってガンって鳴らすのが一番リアルだと考えました。それでメンバーを集めてスタジオに入ったら、その当日に「SALVAGE」ができたんですよね。一番ナチュラルに持ち味が出た曲なんじゃないかと思います。

──完成したアルバムを聴くと、最初に迷いがあったとは思えないくらい振り切れてますよね。

上田 そうですね。バンドが本格的に始まる前に迷っておいてよかったです。始まってからは迷いなく、得意なところを出していけました。最初の事件があったからこそですね。バックグラウンドにないものをやったら、本当にペラペラになるんだなって。

師崎 机上で作ろうとしてたんですよね。

──そして1年以上経ったところで、方向性が定まってJAWEYEを始動するわけですね。

上田 やっぱり自分たちの得意なところを出していきたいよねっていう話を4人でしました。お互いのバンドで培ってきたメロディのよさが武器だと思ったので、それを活かしながら新しいエッセンスを加えていこうと。

──メロディがすごくキャッチーで、90年代のJ-POPの要素を感じました。

師崎 まさにそうですね。当時は日本の歌がすごく強かった時代で、1回聴いたら忘れないような名曲が多かった。そういうものを青春時代に聴いてきたので、メロディに関してはあのくらいのクオリティじゃないとダメだって思って作ってます。

──パンクやエモ、ギターロックなど、いろいろなジャンルがミックスされたサウンドですよね。たとえエレクトロの要素がなかったとしても、それはそれでかっこいいと思うんですけど、それではもの足りないということですか?

上田 新しいことをやりたかったのが一番大きいですね。自分たちが今までやってきたことだけをミックスして突き詰めていくのももちろん必要ですけど。

ミニアルバム「alpha」 / 2011年4月19日発売 / 1890円(税込) / LD&K / R3RCD-100

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CD収録曲
  1. Mark Up (for days)
  2. SALVAGE
  3. CLOWN
  4. Stand Alone
  5. Chaos Me
  6. Control Disc
  7. Trigger
JAWEYE「alpha TOUR 2011」
  • 2011年5月1日(日)
    東京都 下北沢ReG
  • 2011年5月3日(火・祝)
    栃木県 HEAVEN'S ROCK Utsunomiya
  • 2011年5月6日(金)
    愛知県 名古屋CLUB UPSET
  • 2011年5月7日(土)
    静岡県 清水JAM JAM JAM
  • 2011年5月8日(日)
    埼玉県 HEAVEN'S ROCK kumagaya VJ-1
  • 2011年5月15日(日)
    神奈川県 横浜CLUB LIZARD
  • 2011年5月21日(土)
    宮城県 仙台RIPPLE
  • 2011年5月22日(日)
    茨城県 水戸LIGHT HOUSE
  • 2011年6月4日(土)
    新潟県 GOLDEN PIGS BLACK
  • 2011年6月5日(日)
    群馬県 高崎SUNBURST
  • 2011年6月11日(土)
    滋賀県 U★STONE
  • 2011年6月12日(日)
    大阪府 LIVE SQUARE 2nd LINE
  • 2011年6月18日(土)
    東京都 渋谷Star Lounge
JAWEYE(じょあい)

2010年結成。上田浩平(Vo, G)、師崎洋平(G)、齋藤孝(B)、松尾篤佳(Dr)からなる4人組ロックバンド。パンク、エモ、ギターロックなどのバンドサウンドとエレクトロの要素を融合させた独自のスタイルで注目を集める。2011年4月、ミニアルバム「alpha」をリリース。