ナタリー PowerPush - JAWEYE

デビュー盤にしてこのクオリティ! エレクトロギターロックの新星誕生

「JAWEYEヤバくね?」ってずっと言ってる

──影響を受けたアーティストはいますか?

インタビュー風景

上田 洋楽が多いですね。JIMMY EAT WORLDやTHE PROMISE RING、THE GET UP KIDSなんかが好きです。

師崎 僕は邦楽好きです。90年代も好きだし、最近のバンドも好きですね。ストレイテナーとか。

──上田さんは最近のバンドだとどうでしょう?

上田 あまり聴いてなくて、むしろ往年の名曲を聴いてますかね(笑)。OASISとかSTEREOPHONICSとか。「MOTHER2」のサントラも聴きます。

──それ懐かしいですね(笑)。じゃあ、ロックだけに限ることもなく。

上田 はい。自分たちに近いニュアンスのところだと、BOOM BOOM SATELLITESはけっこう聴いてます。ライブも含めてかっこいいですよね。

師崎 メロがちゃんとしてる音楽に惹かれます。そこがピンとこないと、サウンドがかっこよくても反応しないですね。どっちかというと歌をよく聴く。

──JAWEYEのサウンドはそういう作り方ですよね。

上田 歌ありきですね。

師崎 こういうエモーショナルな音楽って、特に歌がなくてもテンションだけでOKっていうのが多い気がするんですけど、僕は歌モノがすごく好きなので。そこにキャッチーな歌があるのがいいなと。

──自分が聴きたいものを作ったと。

師崎 はい。浩平もよく言ってるんですけど、聴きたい音楽が減ってきてるっていう人が最近は多いと思うんですよ。だから、自分たちでドンピシャなものをやろうと。

上田 ジャンルも多様になってきて、いろんなバンドの音をMyspaceやYouTubeで聴けるし、あり過ぎて選べないのかもしれないですね。JAWEYEみたいなバンド、意外といないですよ。同期もありつつバンドサウンドで、歌とメロディがしっかりしてるのは。

──わかりやすいですよね。

師崎 けっこう自画自賛バンドなんで、完全に自分たちがヤバイと思ってやってます(笑)。僕らは過去の経験を踏まえて、楽しくてかっこいいものをやりたいっていうところから始めてるから。

──そう、聴いててそれが伝わってきます。

師崎 うちのドラムなんか、このCDができて一番うれしいのは自分のカーステで聴けることだって言ってますからね(笑)。純粋にファンみたいな。

上田 「JAWEYEヤバくね?」ってずっと言ってるもんね(笑)。

テクニカルに見えて弾いたらけっこう簡単なんです

──「Mark Up(for days)」や「CLOWN」「Chaos Me」といった楽曲は踊れる感じもありますよね。

上田 踊れるっていうのもキーワードにしてたよね?

師崎 それも自分らが聴きたいからですね。踊るのは音楽の楽しみ方のひとつだし、ダンサブルなビートは意識して使ってます。

インタビュー風景

──変拍子も多くて。ギターリフを聴いても、テクニカルな演奏が好きなのかなって。

師崎 でもテクニカルに見えて、弾いたらけっこう簡単なんですよ(笑)。そういうのを自分で編み出したいと思ってます。

上田 高校生でもコピーしやすいです(笑)。

──速弾きが入ってたりもしますけど。

師崎 ややこしく見えて、そこまでじゃないんですよ。それが広まってほしい。

上田 広まらないほうがいいんじゃないの?

師崎 いや、広まったほうがうれしいって! 自分のフレーズっぽい人たちがたくさんいてほしいと思うもん。俺の子供だな、みたいな(笑)。

上田 自分で勝手に思ってるだけでしょ(笑)。

師崎 その自己満がいいんだよ! 簡単でかっこいいリフって影響受けやすいしね。

デビューアルバムは全曲アッパー

──それにしても今回のデビュー作はアッパーな曲ばかりですよね。

上田 全曲ですね。1曲アッパーなのができると、普通バラードとかやりたくなるじゃないですか。僕らは自分たちの強い部分を活かしてアッパーな曲ができたんだったら、それを超えるものを同じタイプの曲で作ってやろうって。

──そもそも今回はどういうアルバムにしたかったんですか?

インタビュー風景

師崎 「JAWEYEっぽい」っていう感覚をすごく大事にしてて、それを判断基準にしたかった。その感覚って、今は自分たちにしかわからないことだと思うんですけど。

──サウンドの心地よい混ざり具合とか。

師崎 そうです。今回は本当に総力戦で、搾りカスちょっとも残りませんってくらいに全部出しましたよ。7曲作って、7曲入れた。

──あと、パンクやエモが主軸にあるバンドで、ボーカルにこれだけエフェクトがかかっているのも珍しいですね。

上田 ただ、誰が歌っても同じに聴こえないようにはしてます。僕が歌ってることがわかるエフェクトのかけ方ですよね。ちゃんと人格が見えるというか。

──歌詞はどういうところから生まれてくるんですか?

上田 潜伏期間が3年あったので、そこで生まれた思いとか(笑)。「Mark Up(for days)」や「SALVAGE」はまさにですね。自分のことを歌うのがやっぱりリアルかなって思います。「Trigger」だけは他人のことを歌ってますけど。

ミニアルバム「alpha」 / 2011年4月19日発売 / 1890円(税込) / LD&K / R3RCD-100

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CD収録曲
  1. Mark Up (for days)
  2. SALVAGE
  3. CLOWN
  4. Stand Alone
  5. Chaos Me
  6. Control Disc
  7. Trigger
JAWEYE「alpha TOUR 2011」
  • 2011年5月1日(日)
    東京都 下北沢ReG
  • 2011年5月3日(火・祝)
    栃木県 HEAVEN'S ROCK Utsunomiya
  • 2011年5月6日(金)
    愛知県 名古屋CLUB UPSET
  • 2011年5月7日(土)
    静岡県 清水JAM JAM JAM
  • 2011年5月8日(日)
    埼玉県 HEAVEN'S ROCK kumagaya VJ-1
  • 2011年5月15日(日)
    神奈川県 横浜CLUB LIZARD
  • 2011年5月21日(土)
    宮城県 仙台RIPPLE
  • 2011年5月22日(日)
    茨城県 水戸LIGHT HOUSE
  • 2011年6月4日(土)
    新潟県 GOLDEN PIGS BLACK
  • 2011年6月5日(日)
    群馬県 高崎SUNBURST
  • 2011年6月11日(土)
    滋賀県 U★STONE
  • 2011年6月12日(日)
    大阪府 LIVE SQUARE 2nd LINE
  • 2011年6月18日(土)
    東京都 渋谷Star Lounge
JAWEYE(じょあい)

2010年結成。上田浩平(Vo, G)、師崎洋平(G)、齋藤孝(B)、松尾篤佳(Dr)からなる4人組ロックバンド。パンク、エモ、ギターロックなどのバンドサウンドとエレクトロの要素を融合させた独自のスタイルで注目を集める。2011年4月、ミニアルバム「alpha」をリリース。