ナタリー PowerPush - JASMINE
20歳の気持ちをリアルに伝える 大型新人メジャーデビュー!
歌詞は普通の会話。ちょっとケンカっぽいかな?(笑)
──今回リリースされるシングル「sad to say」は、デビューが決まってから作った曲ですか?
そうです。トラックをいくつか選んでそれに歌メロを乗せるっていうデモ作りを何回か繰り返して。このトラックを最初に聴いたときは、なんか感動的! って思いましたね。
──歌詞を読んで、すごいリアルな失恋体験って思っちゃったんですけど……。
ですよねー。でも実はこれ、失恋の曲じゃないんです。そう聴こえるんですけど。
──え、そうなんですか?
はい。恋愛ではない身近な大切な人とサヨナラしたときに書いた曲で。
──なるほど。でも失恋の曲として見てもすごくリアルですよね。
大切な人を失ったときの悲しい気持ちや悔しい気持ちっていうのは、それが恋人や家族や友達でも一緒なのかもしれないですね。いろんな人に当てはめて聴ける曲だと思います。
──それにしても、JASMINEさん世代にしか書けないようなリリックが印象的でした。
普通の会話みたいですよね。ちょっとケンカっぽい、かな?(笑)。
──普段のジャスミンさんの言葉遣いそのものですか?
「クソくらえ」はさすがに言わないですけどね(笑)。キレイに加工しないでそのまま出しちゃったって感じ。ダーティーバージョン? いや、ナチュラルバージョンです!
──でもこれを書くのは苦しい作業だったんじゃないですか?
そうですね。ヒックヒック……(しゃくりあげる真似)しながら何度も休憩して。でも多分、みんな一度はこういう経験があると思うので、どこかに共感してもらえたらと思います。怒りに近い気持ちというか、感情をそのまま出したって感じです。
20年間でちゃんと好きになったのはその人だけ
──カップリングには「i’m in luv wit u」という曲のバージョン違いが2曲収録されています。こちらは完全に恋愛の曲、ですよね?
はい、これはまさに。初めてちゃんと1曲全部を自分で作りました。
──1番の歌詞は恋愛絶頂期って感じですけど、後半はちょっと悲しいことになってて……。
そうそう。この曲は最初に1番だけ書いていて、少し時間が空いて。実はその間に好きな人と別れちゃったので、2番がそういう感じになっています(苦笑)。
──「sad to say」に続いて、こっちも叫びみたいな要素を感じました。
そうですね。20年間生きてて、ちゃんと好きになったって思えるのがその人だけだったので。当時の気持ちをリアルに書きました。実体験です。
──「1989 remix」というのはどういう意味?
アレンジをやってくれたRICKYが、私と同じ1989年生まれなので。実はこれのオリジナルバージョンがあるんですけど、「1989 remix」と「laid back remix」が断然カッコイイものになっちゃったので、こっちを世に出すことにしました。「1989 remix」は電子音的なサウンドを楽しんでほしいし、「laid back remix」のほうはお風呂でも入りながら聴いてくださいって感じですね。
歌っていて楽しくない歌詞は書きたくない
──JASMINEさんがこれから目指すアーティスト像とは?
等身大のメッセージを届けられるアーティストになりたいです。変にキレイにまとめたり、よくある言葉で隠したりすることは絶対したくない。そうすると、曲はいいかもしれないけど歌ってて楽しくないんですよね。
──JASMINEさんにとって、歌う=楽しいでないと意味がない?
そうですね。適当に乗せた歌詞だと忘れちゃうけど、よーく考えて書いた歌詞は絶対忘れないんです。完成までの流れもあるし、言葉のひとつひとつに意味を込めているので、そこにも注目してもらえたらうれしいです。
CD収録曲
- sad to say 試聴はこちら
- i'm in luv wit u [1989 remix]
- 恋
- i'm in luv wit u [laid back remix]
JASMINE(じゃすみん)
13歳でゴスペルクワイアに加入し、15歳でアメリカ遠征に参加。その後シンガーの道を志し、17歳から都内のクラブを中心に本格的な活動をスタートさせる。その圧倒的な歌声がリスナーや音楽関係者から高い評価を受け、ソニー・ミュージックアソシエイテッドレコーズとメジャー契約を締結。2009年春からは音源未発表にもかかわらずJ-WAVEでレギュラー番組を担当し、その飾らないキャラクターも話題に。楽曲はすべて本人が作詞作曲を手がけ、心を打つメロディと等身 大の感情を描く鋭い歌詞が熱い注目を集めている。