浪江女子発組合 1st EP「会いに行っていいですか」インタビュー|フレッシュな新体制だからこその新しい挑戦 (3/3)

ユニット曲や自己紹介ソングをリテイク

──EPには新曲に加えて、以前からライブで披露していたユニット曲を現メンバーでリテイクしたバージョンも収録されています。

佐々木 私は今まで「二十歳」というユニット曲を歌っていたんですけど、新体制では新たに「ロマンスはエチュード」を歌っています。新メンバーのみんなは新しい挑戦があったり、覚えなきゃいけないことが多かったりすると思うんですけど、ユニット曲の面でも変化があったほうがいいかなと思って歌唱メンバーを入れ替えてみました。

内藤 私が新たに参加したユニット曲「バディ・フィルム」は前にもライブで何回か歌ったことがあるんですけど、これからハリマロン(播磨)と2人で歌っていくことで、ファンの方も一緒に踊れるような曲に育てていきたいです。自分がもともと歌っていた「ロマンスはエチュード」も新しいメンバーの歌やダンス構成に変わっているので、今までのバージョンを知っているファンの方にはその変化に注目してほしいです。

内藤るな

内藤るな

里菜 私はその「ロマンスはエチュード」を歌うユニット(佐々木、青山、雪月、里菜)に入っています。ミュージカルのような楽しい曲だなという印象を持っていたんですけど、いざ自分が歌うとなるとすごく難しくて。最初は「これを歌うのか、ヤバいぞ……!」と思っていましたが、何度も練習しているうちに曲の世界に入り込むことができて、どんどん楽しめるようになりました。

田中 私はユニット曲を歌うのがアイドル人生の中で初めてだったので、EPにユニット曲が入ることが決まったときからワクワクしていたんですけど、まさか「二十歳」を、しかもあーりんのパートを引き継がせていただくことになるとは思ってもみなかったのでびっくりしました。大切に歌っていきたいという気持ちが強いですし、もあもあ(千浜)とのペアなので、ちょっとお姉さん感を出していこうかなと勝手に思っています(笑)。

千浜 「二十歳」は歌詞もすごくいいですし、ギターの弾き語りのような曲調も素敵だなと思っています。私はまだ20歳じゃないけど、自分が20歳になったときに聴いたらまた違う気持ちになるのかもしれません。

田中 あと、私がギターをちょっとだけ弾けるので、いつか弾き語りで披露してみたいです。

佐々木 ぜひお願いします!

──EPには過去に発表した楽曲のリテイクバージョンも含まれていますが、特に印象的なのが自己紹介ソングの「桜梅桃李夢物語・弐」です。歌詞に新メンバーのパートが加わってアップデートされています。

佐々木 自己紹介ソングってアイドル特有の文化だと思うんですけど、新体制でいろんなところに行っていろんな方と出会って、まず私たちのことを知ってもらいたいという気持ちがこの曲には表れているのかなと。メンバー1人ひとりの名前をこの曲で覚えてもらいたいですね。

佐々木彩夏

佐々木彩夏

──皆さん、自分のパートの歌詞を最初に読んだとき、どういう印象を受けましたか?

千浜 私は自分のことをベビーフェイスって思ったことがなかったから、「私ってベビーフェイスなんだ!」という発見がありました(笑)。

田中 自分から「私はこうなんです!」と伝えて歌詞を作ってもらったのではなくて「こういう子ですよ」と他己紹介をしてもらっているような感覚なので、「私ってこう思われてたんだ!」という発見がありました。だからこそ「そこが自分の強みなのかな? じゃあ伸ばしていこうかな?」と考えるようにもなりました。

雪月 私は浪江女子発組合に加入したときから、「いつか『桜梅桃李夢物語』を歌う日がきたら、私のパートも作ってもらえるのかな?」とずっと楽しみにしていたんです。歌詞の中でメンバーが1人ひとり、それぞれの特徴や性格に沿ってお花に例えられているんですけど、自分がどんなお花で表現されるのかドキドキしていて。桃の花と知ったときはすぐに花言葉を調べました。

──桃の花言葉は「天下無敵」「チャーミング」「愛嬌」などがあるようですね。

雪月 そうなんです! 私、みんなのお花の花言葉も全部ネットで調べてスクショしました(笑)。

田中 「誰がどのお花かな?」って予想してたもんね。

佐々木 ちゃんとこだわりが感じられるお花のセレクトだったよね。

播磨 初めて知るお花もありました。

内藤 スタッフさんたちの愛を感じました。

“浪江女子発組合のファン”を増やしていきたい

──楽曲のリリースやライブの開催以外にも、今年8月に浪江町のふるさと応援大使に就任するなど、浪江女子発組合は活動の幅を広げつつあります。皆さんはこれからこのグループをどんな存在にしていきたいですか? あるいは、今後どんなことに挑戦していきたいですか?

播磨 初めて行く場所で私たちから名乗らなくても「あ、浪江女子発組合だ!」と言ってもらえる日が来るように、全国の方々にたくさん会いに行きたいなと思っています。

内藤 最近はいろんな土地のイベントやアイドルフェスに出るようになって。そこで出会った方から「浪江町のことももっと知りたいと思いました」と言っていただくことが増えているので、もっといろんな方と出会って輪を広げていきたいです。

里菜 EPの発売に合わせてリリースイベントを開催しますし、ファンの方と交流してどんどん距離を縮めていきたいです。

青山 私は浪江女子発組合に入ってから初めて挑戦することが多かったのですが、これからもいろんなことにチャレンジしていきたいです。SNSなどを通していろんな世代の方に、グループのことも浪江町のことも知っていただきたいと思います。

浪江女子発組合

浪江女子発組合

雪月 いろんなところに輪を広げに行けるのが浪江女子発組合としての活動の魅力だと思っているので、1つひとつの出会いを大切に、感謝の気持ちも忘れず、1人残らず虜にしていきたいです。

千浜 私も浪江女子発組合に入ってから、ミュージックビデオ撮影とか初めてのことを経験させてもらうことが多くて。そういうところで出会った方との縁を大事にしたいですし、自分と関わった方々との輪をもっと広げていきたいなと思います。組合員さんもみんな優しい方ばかりなんですよ。

田中 浪江の輪を広げていきたいのはもちろん、私はいつか47都道府県を制覇したいという夢があって。この8人なら47都道府県にとどまらず、世界にまで浪江の輪を届けられるんじゃないかと思っているので、いつか実現させたいです。

佐々木 今まではももクロのファン、CROWN POPファン、スタプラ研究生ファンのみんながライブに来てくれているイメージだったんですけど、最近は「浪江女子発組合のファンだからライブに行くよ」と言ってくれる方々も増えていて。これからはもっとそういう方を増やして、大きな会場でライブをできるようになりたいです。

プロフィール

浪江女子発組合(ナミエジョシハツクミアイ)

ももいろクローバーZの佐々木彩夏が総合プロデューサーを務めるアイドルグループ。「浪江発の風に乗せて、笑顔が皆様に広がりますように…」というキャッチフレーズを掲げ、人と土地を結ぶ”縁結び”をグループならではのスタンスで活動している。福島・双葉郡浪江町の花であるコスモスのピンク色。2019年11月に浪江町で行われた「復興なみえ町十日市祭」にてお披露目され、これまで東京・LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)、宮城・仙台PIT、東京・Spotify O-EAST、東京・NEW PIER HALLなどで単独ライブを行ってきた。2022年2月に1stアルバム「花咲む」、2024年12月に1st EP「会いに行っていいですか」をリリース。メンバーはプレイングプロデューサーである佐々木のほか、内藤るな、播磨かな、田中咲帆、雪月心愛、里菜、千浜もあな、青山菜花からなる。