ジャムセッション感が出てる曲

──ほかにもいろいろなタイプの曲が収録されていて、今作はバラエティに富んだ内容になっていますね。

MA'LIL　「願い事」はブラックミュージックテイストのミドルバラード。全体的に元気で盛り上がる曲が多い中、1曲は大人っぽいテイストも入れたいなと思って入れました。この曲は私がメインで作ってて、すれ違う男女の思いを歌っています。私、けっこう暗い曲を書くのが好きで、これもド頭からインパクトのある言葉が並んでいるんですよ。

──歌詞を見てドキッとしましたよ。「どうかしてる 突然愛せないなんて」という始まりに、「いったい何があったんだ!?」と。

MA'LIL　そうですよね。

HODAKA　どうした？ どうした？ってなりますよね。

MA'LIL　でもサビに来るとちょっと感情が爆発した感じを表現してて。そこも聴いてもらえたらと思いますね。あとこの曲はHODAKAが唯一がっつり歌っています。

HODAKA　本来はシンガーだからもっと歌ってもいいんだけどね（笑）。「願い事」は基本MA'LILと同じキーで、女性の高さで歌っています。

MA'LIL　あとはインディーズ時代から歌ってて今までCDには入ってなかった「Ride on」とか、HODAKAがメインで作った「What's doin'?」も聴いてほしい。

HODAKA　「What's doin'?」はもともと遊びみたいな感じで作ってた曲で。僕の趣味趣向が全開のR&Bで、ちょっと偏り過ぎてるから最初アルバムには入らないと思ってたんですよ。でもスタッフさんが推してくれて。この曲が一番2人の掛け合いが多くてジャムセッション感が出てるんじゃないかと思いますね。

──「What's doin'?」は生音のアレンジもテンション上がりますよね。

HODAKA　そうなんですよ。アレンジャーの方が僕らには到底思いつかないようなベースラインを考えてくださってて、それが本当にカッコよくて。

MA'LIL　昨日も改めて聴いて「ベースラインがヤバい！」って感動してたもんな。

HODAKA　ベースがめっちゃ前に出てきてるのに曲の雰囲気を崩さないっていうのがすごいなって。自分も今アレンジを勉強中なので、余計にそのすごさがわかるんですよね。

僕たちがネクストジェネレーションになりたい

──2ndミニアルバムの発売から約2カ月が経ちましたが、反応はいかがですか？

MA'LIL　やっぱり「come again」の反響は大きいですね。カバーって、どうしてもいろんな声が届くじゃないですか。私たちも正直バッシングとか覚悟してたんですけど、有線放送（キャンシステム）11月度の「関西地区J-POPリクエストランキング」で2位を取らせてもらったり、テレビ番組のエンディングテーマに使っていただいたりで、反応は予想以上ですね。

HODAKA　原曲が素晴らしいだけに、どこまで自分たちの力なんだろうって心配してしまうところもあるんですけどね（笑）。でも素直にうれしいです。あとはYouTubeで公開してるMVも高い評価が圧倒的に多くて。

MA'LIL　それ、めっちゃうれしそうに話すよなあ。

HODAKA　だってすごくない？ ああいうのって、めっちゃ有名な曲でも低い評価が多かったりするから。コメント欄にもうれしい言葉が並んでるので、ありがたいなと思ってます。

──最後に、今後の活動について教えてください。

MA'LIL　3月18日に大阪でワンマンライブがあるのと、4月からはクラブでのマンスリーライブをやっていく予定です。3月でデビュー1周年なので、どちらも気合いを入れて臨みたいですね。現在は関西が拠点なのですが、ゆくゆくはそこを飛び出していろんな場所で皆さんに見ていただけるように。まずはJamFlavorという名前だけでも覚えてもらえたらなと思います。

HODAKA　僕たちがこのJ-POPシーンでネクストジェネレーションになれるようにがんばっていきますので、ぜひチェックしてもらえたらうれしいです。