「come again」のカバーはプレッシャーもあった

──2016年3月にリリースしたメジャー1stミニアルバム「恋い焦がれ恋に瀕死」はどんな1枚でしたか？

HODAKA　「聴くとお酒がおいしくなる」をテーマに作った、ちょっと懐かしさを感じる歌謡テイストの1枚ですね。僕らのコンセプトからはちょっとかけ離れてる感じもするんですけど、そこにはちゃんとR&Bの要素も掛け合わされていて、若者から大人世代まで楽しんでもらえる新しい音楽ができたんじゃないかなって。

MA'LIL　懐かしさの中に、ラップが入ってるという新しさもあって、特に30代後半から40代の方からの反響が大きかったです。

──そこから約8カ月という短いスパンで発表されたのが、昨年11月にリリースした2ndミニアルバム「What's Jam?」ですね。

HODAKA　2ndは、5曲中4曲は自分たちで作った曲で、残りの1曲はm-floさんの「come again」のカバーです。

──「come again」を収録することになった経緯は？

HODAKA　スタッフさんからの提案なんですけど、僕は世代的にもm-floさんの影響を大きく受けてて。学生時代からよく聴いていたので、m-floさんサイドに許可をいただけて、カバーできるってなったときはすごくうれしかったです。

MA'LIL　私はドンピシャの世代ではないんですけど、「こういう曲があるよ」って人に教えてもらって聴いてすごい好きになって。

HODAKA　しかもそれは今回のカバーが決まる前なんだよね？

MA'LIL　そう。たまたま教わって好きになって、カラオケでもよく歌ってて。だから私は正直プレッシャーも感じましたね。LISAさんのちょっとセクシーなボーカルをそのまま表現すればいいのか、自分風に変えてみてもいいのか……けっこういろいろ悩みました。で、LISAさんの場合は歌うというよりささやいてるようなイメージが強いんですけど、私はもっと「歌う」感じにしてみようかと。あと原曲より少しだけ元気さも加えてみました。

──ラップのリリックはHODAKAさんが新たに書き下ろしたそうですね。

HODAKA　はい。僕はもともとシンガーなので、ここまでがっつりラップをするのは初めてに近いんですけど、まず原曲とは被らないラップにしたいなと。VERBALさんみたいな刺々しいカンカンカンとしたラップが今の僕には技術的に無理だというのもあるんですけど、それともまた違う、流れるようなラップにしたいなと思いました。

──オリジナルとはまた違う味わいが新鮮でした。

HODAKA　ありがとうございます。2番ではラップの途中にMA'LILの歌が入ってきて、JamFlavorらしい掛け合いも楽しんでもらえるんじゃないかと思います。ただ全体的に見ると僕らの「come again」はわりと原曲に近いというか。ほかにもこの曲をカバーされてる方は多いんですけど、2ステップのリズムも忠実に再現しているし、m-floさんの世界観を崩さない雰囲気に仕上げたつもりです。

美しすぎる男女3人が登場するMV秘話

──その他の収録曲についても聞かせてください。「fallin' snow～このまま二人で～」はどんな楽曲ですか？

MA'LIL　タイトル通り冬の恋愛ソングです。まだ友達同士の2人なんだけど、実はお互いに好意を持ってて、そこからストーリーが展開するっていう。

HODAKA　白い雪をバックに恋の駆け引きをする男女、みたいな。雪のシチュエーションがキラキラした音でも感じてもらえるようなロマンチックなアゲ曲ですね。

MA'LIL　結末はあえてわからなくしているところもポイント。

HODAKA　自分たちの中ではだいぶポップな仕上がりになりました。「come again」とは対照的な1曲だと思います。

──「fallin' snow～このまま二人で～」はミュージックビデオも撮影されたそうですね。

MA'LIL　はい。MVには“リアルバービー人形”として話題のダコタ・ローズさん、TBS系「ランク王国」にて好きな読者モデル投票1位に選ばれたバトシンさん、“日本一かわいい女子高生”の称号を持つりこぴん（永井理子）さんが出てくださってて。三角関係のちょっと切ないラブストーリーになってるんですけど、この3人がもうキレイすぎて！ 「途中でインサートされる私たちの歌唱シーン、いらんのちゃう？」って（笑）。

HODAKA　それ思った（笑）。画が美しすぎて。

MA'LIL　撮影を見ててもCMみたいなやなって思いましたね。HODAKAは女性2人に見とれてました（笑）。

HODAKA　「なんでこんな美しいんやろう？」って思って。

MA'LIL　あはははは（笑）。でもこのMVができたことで歌がさらにキラキラするんじゃないかと思いますね。

HODAKA　ほかにも、今回は「女子高生ミスコン」とコラボしていて、りこぴんさんに次ぐ“日本一かわいい女子高生”候補14名がエキストラとして出てくださっているので、ぜひ注目してみてください。