全部は言えないけど、人生プランいろいろ

──今作にはさらに「イマジネーションゲーム」の主題歌も収録されます。改めて振り返って、あの映画への出演は板野さんにとってどんな収穫がありましたか？

「イマジネーションゲーム」は「女性の幸せとはなんなのか」を考えさせられる映画です。私自身、今後の人生や目標について深く考えていた時期だったこともあって、自分のやりたいことをやらないとすごく後悔が残るだろうなと気付かせてくれました。私の演じた池内葵は、夢を捨てて親の言いなりになって結婚したから冷めきった夫婦生活をしているという専業主婦で、久本雅美さんが演じた早見真紀子は恋人が欲しいけどいない仕事一筋のキャリアウーマン。互いに持っていないものを持っている2人が出会って、自分なりの生き方を考えながら生きていくというストーリーは、自分自身がこれからどうしたいのかを考えるきっかけにもなりました。

──ご自身の過渡期と重なった映画だったんですね。

そうですね。ちょうど1月にDVDとBlu-rayが発売されたばかりなので、ぜひ観ていただきたいです！ 主題歌はもともと配信リリースだったので、今回のタイミングでCDに収録されたこともうれしく思っています。

──シングル発売後、6月1日には約1年ぶりのマイナビBLITZ赤坂公演が開催されます。まだ発表できない予定などもあるかと思いますが、2019年はどんな1年になりそうですか？

平成から元号が変わるし、新たなスタートを切りやすい時期だと思うので、いろんなことに挑戦したいです。制作を進めている曲をライブで披露したりできたらうれしいですし、音楽以外ではお芝居ももっとやっていきたいです。「これを絶対やりたい！」というよりは、今考えていないことでも、自分で自分の制限をかけずに挑戦ができたらいいなって。

──BLITZライブの構想は？

まだ全部決めてないのでこれからですね。アルバムを携えてのライブとかではないから、選曲は自由なんですよ。最近はダンスナンバーを出していないけどライブではやりたいので、今はライブに向けてトレーニングに入っています。ダンサブルな曲もあれば、かわいらしい曲もあるので、セットリストを考えるのも楽しみです。例えば「ふいに」（2011年発表の2ndシングル）は同じラブソングでも今回のシングルとは雰囲気が違いますよね。もう8年も前の曲だし。そんな楽曲たちを同じステージで歌うのって、なんだかエモいですね（笑）。「Gimme Gimme Luv」（2015年発表の7thシングル）みたいなダンスナンバーもセットリストに組み込める自由なステージにしようと思っているので、すごく楽しみです。

──ではアーティストでも役者でもなく、“人間・板野友美”としての2019年の目標を挙げるとすれば？

私自身の目標ですか？ まあいろいろと人生プランは考えているんです……全部は発表できないですけど（笑）。とにかく若いうちにしかできないことがたくさんあるから、それをやり遂げないと結婚はできないかなと思っています。だからお仕事だったり自分の夢だったりを悔いのないようにできるように走り続けたいなと思っています。それが一番かな。

──板野さんはもし結婚したら引退しますか？

引退はしないけど、1つの区切りになるのかな。やっぱり結婚となったら出産や育児を含めて家庭を築くイメージが大きいので。仕事と家事を両立させたいけど、今みたいに自分だけのことを考えて仕事に没頭するのは難しくなるだろうから、1人のうちにやりたいことを全うしたと思えなければ、結婚はしないだろうな。じゃなきゃ後悔しちゃう。

──やることリストはけっこうたくさん埋まってる？

やりたいことのリストは怖くて作れない（笑）。「こういうのいいんじゃない？」と言ってもらったことに挑戦して、形にできたらいいかなって。