音楽ナタリー Power Push - いい音で音楽を

report LiSA meets ノイズキャンセリングヘッドフォン

アニソンシーンだけでなく、近年はロックフェスに積極的に出演するなど活躍の幅を広げているLiSA。彼女にはSONYのノイズキャンセリング機能付きワイアレスヘッドフォンMDR-1000Xの実力を試してもらった。日頃から複数のヘッドフォンを使い分けているという彼女の感想は。

取材・文 / 大橋千夏 撮影 / 佐藤類

SONY MDR-1000X

SONY MDR-1000X

完全に「1人の世界」に入れる

──今回は、ご自身のAPPLE iPhoneの音源でMDR-1000Xを試していただきました。感想はいかがですか?

ノイズキャンセリング機能、すごいですね。音楽が鳴ってなくてもヘッドフォンを着けた瞬間に性能の高さがわかるくらい。なんだろう……耳栓してる感じ(笑)。今聴いてたのはSalyuさんの曲なんですけど、息遣いとか、のどの奥の方の癖みたいなものまで聴こえてきて。しっかりと声が聴きたいアーティストの曲をこのヘッドフォンで聴くのは、ボーカルの研究になりそうですね。でも完全に“1人の世界”に入るって意味では、ストレス発散としてロックとかを聴くのにも合ってると思います。(Green Day「Revolution Radio」を再生して)うん、いいですねえ。Green Dayの新譜が出ると、もうそればっかりになっちゃうんです(笑)。

──ちなみにこのヘッドフォン、雑音を遮りながらアナウンスなどの人の声だけを拾ってくれる機能もあるんですよ。右のイヤパッドを手のひらで囲ってみてください。

……本当だ! 外で流れてる音はあんまり聴こえないけど、周りの人が何を喋ってるのかはさっきよりもわかる。すごーい! あ、このヘッドフォン、飛行機の中とかで使うのにもぴったりですね。飛行機で映画を観ても、席に付いてるイヤフォンだと雑音がすごくて、何をしゃべってるのか全然わからないじゃないですか。だからこういうのを持ってるとすごくいいなって。

MDR-1000Xの外音取り込み機能を試すLiSA。

MDR-1000Xの外音取り込み機能を試すLiSA。

──LiSAさんはツアーなどで日頃から移動が多いと思いますが、その間も映画を観たり音楽を聴いて過ごすことが多いんですか?

そうですね、移動中は基本的にずっと音楽を聴いてます。小林武史さんの音楽が好きなので、小林さんのピアノ曲とかLily Chou-Chouとか。都内を車で移動するときはアッシャーとかアリアナ・グランデみたいなゆったりしたR&Bを聴くことが多いです。車のスピーカーはローが強いから、バンドの音が聴きづらいんですよ。それに都会ってみんながセカセカしてるから、その分BGMはユルいほうがいいなって。基本的にはリラックスできる音楽を選ぶんですけど、ライブ前になると突然ウルフルズとかシャ乱Qを聴いてテンションを上げてみたり(笑)。気分によって聴く音楽は全然変わってきます。

ヘッドフォンはビジュアルも重要

──LiSAさんは普段からヘッドフォンを愛用されているとお聞きしました。

ヘッドフォンが大好きなので、いっぱい持ってるんです。今日いくつか持ってきたんですけど、レコーディングで使うものに近い性能のものは自宅で歌を録ったりするときに使う仕事用、軽くて小さいものはもっと気軽に音楽を聴きたいときのプライベート用、街を歩くときに使う外出用……といった感じで、用途によって使い分けてます。

──イヤフォンもお持ちなんですね。

普段はこのイヤフォンとiPhoneの組み合わせが多いです。自分の音源をチェックするときもそう。高性能なもので聴いて自分だけ満足していても意味がないというか、リスナーのみんなと近い感覚で聴きたいと思うので。

LiSA

LiSA

──LiSAさんがヘッドフォンを選ぶ際の基準やこだわりは?

一番考えるのは、どこでどう使いたいかということですね。でもビジュアルも同じくらい重要です! MDR-1000Xは色もかわいいし、大きさもちょうどいいですよね。女の子は外にお出かけする用のヘッドフォンならビジュアルで選んでもいいと思いますよ。

──ファッションの一部でもあるということですね。

冬はイヤーマフの代わりにヘッドフォンを着けてもかわいいと思います。ファーが付いたモコモコのヘッドフォンとかあったらいいのになあ(笑)。

ハイレゾは「夜景のキレイな星空」

──MDR-1000Xはハイレゾにも対応しているので、ハイレゾ対応のWalkmanでご自身のハイレゾ音源も試聴していただきましょう。

……おおー。ハイレゾって音自体が都会的というか、粗がなくなって一気にきれいになりますよね。キラキラした感じも、暗闇も、より鮮明になる。「夜景のキレイな星空」ってイメージです(笑)。

──いい例えですね(笑)。LiSAさんはレコーディング作品のみならず、ライブ音源もハイレゾでリリースしていますよね。

ハイレゾの一番の魅力って、空間が広いことだと思うんです。だから私はハイレゾにはライブ音源がとても向いていると考えていて。会場の空気とか臨場感がちゃんと伝わって、ライブの世界に飛び込める……でも実は、私自身はもうちょっとマイルドな音というか、レコードやカセットの音が最近は好きなんですよ。

LiSA

LiSA

──LiSAさんはアナログ盤も出していらっしゃいますもんね。

自分の作品でアナログ盤をリリースするときに、初めてアナログレコードの音を聴いたんですけど、それで魅了されて。今は日本でも海外でもキラキラしたデジタルな音が主流になってるから、ボリュームを大きくしすぎると「痛いな」って思うこともあるんですよね。

──では、LiSAさんにとっていい音の基準とは?

難しいけど、音が整ってることだけがいい音じゃない気がしてます。例えばどれだけ環境の悪い場所でライブをやっていても、バンドメンバーとの息が合った瞬間に「気持ちいい!」って思うこともありますし。やっぱり感覚とか自分の気持ち次第ですよね。

プロフィール

LiSA(リサ)

6月24日、岐阜県生まれのボーカリスト。2010年春にテレビアニメ「Angel Beats!」の劇中バンド「Girls Dead Monster」の2代目ボーカル・ユイ役の歌い手として注目を集め、2011年4月にはLiSA名義のミニアルバム「Letters to U」でソロデビュー。アニメソングで多くのヒットを飛ばしながら、各種ロックフェスでも活躍し、幅広い支持を集めている。2014年1月には初の東京・日本武道館単独公演を開催。翌年1月には同じく日本武道館で2DAYS公演を行い、同年7月にはそのライブ音源がハイレゾ配信された。好きな言葉はブログや書籍のタイトルにも使っている「今日もいい日だっ」。独自のワード選びも個性の1つで、自身の作品を「ラブレター」、ライブを「デート」と呼ぶ。

Lisa「Brave Freak Out(Special Edition)」
LiSA「Brave Freak Out(Special Edition)」
ハイレゾ
購入はこちらから
mora
e-onkyo music
VICTOR STUDIO HD-Music.

2016年12月21日更新