音楽ナタリー PowerPush - 堀江由衣

ほっちゃんが作り上げた“世界の果て”の庭

堀江由衣が通算9枚目となるニューアルバム「ワールドエンドの庭」を完成させた。ベストアルバム「BEST ALBUM」のリリースを挟みつつ、前作「秘密」からおよそ3年ぶりのオリジナルアルバムとなる今作。インタビューではアルバムの構想や各楽曲に込めた思いを聞くとともに、3月に開催を控える2DAYSライブ「堀江由衣をめぐる冒険V~狙われた学園祭~」に関する話題や2015年の目標も話してもらった。

取材・文 / 臼杵成晃

 
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生活改善で早寝早起き!

──2014年はいかがでしたか?

なんだろう……ちょっとぼんやりしていた1年でした(笑)。アルバムのジャケット撮影でイギリスに行ったりとか特別なトピックスもあったんですけど、いつも通りバタバタと過ぎていった1年というか。でもいつもほど仕事が詰まってなくて、多少時間に余裕があったから、プライベートでも新しい発見や変化があるのかなと期待してたんですけど……。

──なかったようで(笑)。

あははは(笑)。私、時間の使い方がヘタで、仕事もパッと終わってパッと帰ればいいんですけど、現場でダラダラしちゃったり余裕があったぶん、本当に時間の使い方がヘタだなーと反省した1年でした。なんでもいいんですけど、例えばヨガ教室やお料理教室に行くとか、そういうのをやろうと思えばやれる1年だったはずなんですけど、うまく時間が使えなくて。先に今年の目標を言ってもいいですか? 早寝早起き。

──ものすごく普通の目標ですね。

堀江由衣

規則正しく生活することで朝の時間を有効に使うとか、自分自身をダラダラさせないようにという意味が込められていて。夜早く寝ようと思ったら当然、やらなきゃいけない仕事は前倒しで片付けなくちゃいけないし。そんなふうに生活全体を変えないとダメだなって。

──定時で終わるサラリーマン仕事でもないから、規則的な生活というのはそもそもハードル高いですよね。多少ズレるのはしょうがない中で、少しずつ。

はい。早め早めに全部終わらせて寝る、早く起きて活動を始める、みたいな。「朝、仕事の前にヨガに行ってきました」とか憧れるんですよ(笑)。そういうのが無理なくできる人間になりたい。スッとした人になりたいんですよ。いるじゃないですか、スッとした人。朝からハーブティーをブレンドして飲んでるみたいな。家のテーブルは木なんですよ、木。

──まずは茶器を揃えるあたりから始めると自然とそういう生活になるんじゃないですかね。

まず茶器を置くスペースを作らなくちゃいけない(笑)。ずっとそういう人になりたいと思っているのに全然なれないから、単発で「ジムに行く」とかそういう目標じゃなくて、もっと大きい生活改善を。早寝早起き! ただしお正月を除く!(笑)

アルバムの作り方を忘れちゃって

──去年は反省点の多い生活だったと言っても、このアルバム制作が着々と進められていたわけですよね。去年の5月の段階でアルバムのリリースと3月に行われる2DAYSライブの発表があって(参照:次は学園モノ!ほっちゃん「めぐる冒険V」で女子高生に)。

オリジナルアルバムがほぼ3年ぶりなんですって。私たちも気付いてなかったんですけど、3年も空いてたんだなって。だからなのか、作業に慣れなかったです(笑)。

──アルバムの作り方を忘れていた(笑)。

忘れちゃってて、どうも作業がスムーズに進まないなと思ってたら、3年ぶりだからかーって。けっこう余裕あったはずなのにだんだん時間がなくなってきて「……がんばろう!」みたいな感じになって。

──アルバムの全体像はどのように固めていったんですか?

まず前作の「秘密」(参照:堀江由衣「秘密」インタビュー)以降のシングルを入れるとなると、「The♡World's♡End」(参照:堀江由衣「The♡World's♡End」インタビュー)は確実に入るので……「The♡World's♡End」はタイトルも曲もすごく強いから、これが入る器を作らなくちゃというのが最初の取っ掛かりで。楽曲制作を始める前にジャケット撮影はイギリスに行くって決まってたので、イメージとして少し重めな雰囲気で、ゴシックやクラシックの要素も入った神秘的な方向に振りたいなというのはなんとなく話してました。

──「The♡World's♡End」が持つ清竜人さん独特のストレンジなムードと、イギリスの雰囲気とのイコール部分を探しながら。

そうですね。お城や石造りの建物の雰囲気だったり。とはいえファンタジーではない日常的な楽曲も入れたいし、バランスを取りながら。最初はどうなることかと思ったけど、最終的に「あ、意外とまとまったな」って(笑)。

──「The♡World's♡End」からタイトルを持ってきつつも、日本語で「ワールドエンドの庭」としたのはなぜですか?

いろんな意味を込めつつもなんですけど、単純に字面がきれいだなと思ったのが一番ですね。

──この明朝体ではっきりと書かれている感じがアートワークとしてすごくいいし、アルバムのムードにも合ってるなと思いました。

ニュアンスとしては、世界は広いようで狭いようで……みたいなことが表したくて。世界の果ても自分の庭というテリトリーの中にあるような、でも一方で一歩踏み出せば違う世界が開けているかもしれないし、みたいな。それを表すのに、文字の雰囲気もよかったし、自分の思い描いている風景に近いのかなと思ってこのタイトルにしました。

ニューアルバム「ワールドエンドの庭」2015年1月7日発売 / スターチャイルド
初回限定盤RED [CD+写真集] 3086円 / KICS-93122 / Amazon.co.jp
初回限定盤BLUE [CD+写真集] 3086円 / KICS-93123 / Amazon.co.jp
通常盤 [CD] 3086円 / KICS-3122 / Amazon.co.jp
収録曲
  1. プロローグ~edge of the unknown~
    [作詞:山崎寛子 / 作曲・編曲:大川茂伸]
  2. The♡World's♡End
    [作詞・作曲・編曲:清竜人]
  3. Stand Up!
    [作詞:あさのますみ / 作曲・編曲:大川茂伸]
  4. Happy End
    [作詞:川田瑠夏 / 作曲・編曲:Tak Miyazawa]
  5. Sweet & Sweet CHERRY
    [作詞:YUKAKO / 作曲・編曲:Kohei by SIMONSAYZ / ストリングスアレンジ:長谷川智樹]
  6. ミステリー…
    [作詞・作曲・編曲:清竜人]
  7. 半永久的に愛してよ♡
    [作詞・作曲・編曲:清竜人]
  8. ほんのちょっと
    [作詞・作曲・編曲:川田瑠夏]
  9. Golden Time
    [作詞:吉田詩織 / 作曲・編曲:Kohei by SIMONSAYZ]
  10. この場所で
    [作詞:吉田詩織 / 作曲:SHIKI / 編曲:大川茂伸]
  11. innocent note
    [作詞・作曲:宮崎まゆ / 編曲:浅野尚志]
  12. Girl Friend
    [作詞・作曲・編曲:清竜人]
  13. Garden
    [作詞・作曲・編曲:山崎寛子]
堀江由衣をめぐる冒険V~狙われた学園祭~
  • RED DAY
    2015年3月7日(土)東京・国立代々木競技場第一体育館
    OPEN 16:00 / START 17:00
  • BLUE DAY
    2015年3月8日(日)東京・国立代々木競技場第一体育館
    OPEN 16:00 / START 17:00
堀江由衣(ホリエユイ)

東京都出身の声優アーティスト。1997年に声優としてのキャリアをスタートさせた後、1998年に歌手デビュー。「ほっちゃん」の愛称で親しまれ、永遠の少女然とした自身のキャラクターと重なるオリジナル音楽作品をコンスタントに発表している。アニメやゲームのキャラクターソングも数多く手がけ、2005~2007年には声優ユニット「Aice5」としても活躍。2009年9月には声優として歴代4人目となる日本武道館公演を2日間にわたって行い、大成功に収めた。2012年9月には初のベストアルバム「BEST ALBUM」を発表。2015年1月には通算9枚目となるオリジナルアルバム「ワールドエンドの庭」をリリースし、3月には東京・国立代々木競技場第一体育館にて2DAYSライブ「堀江由衣をめぐる冒険V~狙われた学園祭~」を行う。