ナタリー PowerPush - HOME MADE 家族

新曲はHMKU流“口説きソング” 異色タイアップ曲の裏側告白

ライブの1曲目からお客さんに丸投げはあり得ない(笑)

──「お家芸 feat. みんな」のトラックはどんなイメージで作ったんですか?

U-ICHI

U-ICHI 最初はマイケル・ジャクソンの「ビリー・ジーン」とか、あの辺を意識したモードで作ってたんです。だから、初めはもうちょっとBPMが速かったんですけど、みんなに参加してもらう曲にしたいっていうことになって、テンポを落としたんです。

──確かに、この曲には80'sっぽいキラキラ感やいい意味でのチープさがありますよね。あと、そこはかとなくメランコリーを感じるトラックだなと思ったんです。ライブが楽しければ楽しいほど、盛り上がれば盛り上がるほど、「ああ、もう終わっちゃうかも」と一抹の寂しさを感じるときがありますよね。そういう楽しさと寂しさが共存した情感があるなって。

KURO なんか、それ、わかりますね。80's感って、そういうところがありますよね。切ないっていうか、セピア感があるっていうか。

──だから、ライブの終盤で歌われたらたまらない曲なんじゃないかなあって。

MICRO あー、そうかもしれないですね。っていうか、1曲目じゃないですよね。1曲目からお客さんに丸投げはあり得ないから(笑)。ある程度、お客さんとの思い出ができた上でそろそろ行こうかっていう曲。……だけど、誰も歌わなかったらどうしよう!? そしたら、すぐ次の曲に行こ(笑)。

野音は遊べる夏祭りにしたい

──今、ライブの話が出ましたが、8月11日に日比谷野外大音楽堂で「HOME MADE 家族 presents HOTな家族の夏祭り!」が開催されますね。これは2006年に行った「HOME MADE 家族 SUMMER Fes.06'~夏休み集中講座in野音」の第2弾ということになるんですか?

MICRO そこはつながってないですね。僕らは名古屋で「家族Fes.」をやってますけど、東京って夏にイベントがあまりないというか。「SUMMER SONIC」みたいな大型のフェスはありますけど、もうちょっと手頃なサイズのフェスがあまりないから、そういうのをやりたいなっていう発想から始まったんです。あと、東京でやれば、関東以北のファンも来やすいだろうし、自分たちも東京で音楽活動をしてることが多いので、東京でも遊べる場所を作りたいなって。

──前回は、水着姿や浴衣姿のお客さんが多かったですよね。今回のライブの副題に「水着なの? 浴衣なの? ねぇどっちが好きなの?!」と付けたのは、少しリンクしてるんですか?

MICRO それは単純に、また浴衣姿と水着姿を見たかったっていうだけです(笑)。

KURO 前回は水着で来るとステッカーがもらえるよっていうアナウンスをしたんですよ。で、それをいいことに客席に放水したり、最後は僕らも浴衣姿で出たりして。

MICRO でも、そういう遊べる部分は残したいと思ってますよ。今回も夏祭りにしたいと思ってるので。

──前回、U-ICHIさんは水鉄砲を持って客席に降りましたよね。

U-ICHI はい。じゃあ、今回はドリンクを客席にサービスして回りましょうか? 野球場とかでビールサーバーを背負ってる売り子さんがいるじゃないですか。開演前にああいう感じで売って回りたいかもって、今、考えてます(笑)。

「家族Fes.」は地域密着型にしたい

──その後、10月13日には3回目となる「家族Fes. 2012」を開催。実施に向けて、今、どんな気持ちですか?

KURO 今年は真価が問われるなと思ってます。1回目はラッキーというか、まずは興味を示してもらえるじゃないですか。結局、雨が降って思いどおりにいかないことがたくさんありましたけど、昨年の2回目は晴れて、ようやく「こういう感じのフェスなんだ」って、みんな思い始めたと思うんです。今年の3回目は「毎年の恒例行事にしていこう」とか「また来年も来よう」って思ってもらえるかどうかの分水嶺となると思うので、すごく自分たちの中ではハードルが高いなと思ってます。もちろんそれを乗り越えたいなと思ってますしね。

──前向きな意味で、今までの反省点は?

MICRO 「なぜ愛知県でやってるのか」っていうところがもっと色濃く出るべきだなと思ってます。地域に根付いてほしいと思いますし、愛知県中に「家族Fes.」という名前が広まってほしいと思ってるんです。そのために3回目にして、今年新しくやろうと思ってるのは、「家族」というキーワードで曲を作ろうと。いろんな方に「家族とは?」と訊いて、その答えを集めて、それを元に曲を作ろうと思ってます。

──それを愛知県に住んでいる方に向けてキャンペーンしようと。

MICRO そうです。とにかくもっといろんな人たちを巻き込みたいなって。こういう話をしていてよく例えに出すのは、安城市に住んでるおばさんが「私、洗濯物を畳むのが超早いんです」っていうんだったら、その人がステージ上で洗濯物を畳んでもいいっていう(笑)。それくらいなんでもありの場を作って、地域密着型にしていきたいなって思ってます。

──ライブ自体はどのようなステージを見せたいと思っていますか?

U-ICHI そこまではまだ内容が詰められていないんですけどね。

KURO でも、新曲を混ぜてやれればいいなと思ってます。

MICRO そう。さっき言った、家族をキーワードにして作る曲は確実にやりますしね。「家族Fes.」が僕たちの新曲初披露の場になればいいなって思ってます。

写真左からU-ICHI、MICRO、KURO。
HOME MADE 家族(ほーむめいどかぞく)

1996年に結成された2MC(MICRO、KURO)+1DJ(U-ICHI)スタイルのユニット。インディーズでの活動を経て、2004年5月にアルバム「Oooh!家~!」でメジャーデビュー。2005年の3rdシングル「サンキュー!!」をはじめ「少年ハート」「サルビアのつぼみ」などのスマッシュヒットを連発し、全国区のブレイクを果たす。2009年には、グループとしての夢だった日本武道館単独ライブを実現。2010年10月には地元愛知で初の主催野外フェス「家族 Fes. 2010」を成功させ、2011年10月にも「家族 Fes. 2011」を開催した。2010年にはアメリカ、2011年には台湾でのライブを敢行し、2011年9月リリースのアルバム「AKATSUKI」は台湾でもリリースするなど、海外での活動も積極的に展開している。2012年1月25日にNAOTO(ORANGE RANGE、delofamilia)を共同プロデューサーに迎えたシングル「琥珀色に染まるこの街は」を発表。同年5月、「CR 天才バカボン4 ~決断の瞬間(とき)~」のテーマソングであるシングル「気分はまるでJackpot!」をリリースする。