ナタリー PowerPush - Hemenway

2ndシングル「バイマイサイド」 注目アニメ主題歌に込めた思いを語る

自由度の高い「Dear Junior」

──もうひとつのカップリング曲「Dear Junior」はCharmさんが作った曲ですが、イントロのリフを含め、ギタリストが作った曲だなという印象を受けました。

Charm はい、ギタリスト感が出てると自分でも思います(笑)。これはボストンに住んでた頃に作った曲ですね。

インタビュー風景

Toshi 僕がCharmと一緒に住んでた頃なので、できた当時、聴かせてもらったことがありました。曲全体の雰囲気は、作った頃と変わってないです。

Charm そうですね。作った頃からあまり変わってないです。でもこの曲は音と音の間に余白があるので、プレイヤーとして自由に演奏してもらいました。

Ogaching 「バイマイサイド」や「Dust」と比べると自由度が高いので、演奏はかなり遊ばせてもらいましたね。

Toshi うん。プレイヤーの色を入れやすい曲だと思います。こういうタイプの曲は、何度レコーディングをしても同じテイクにはならないし、ライブで演奏しても毎回違う感じになるんじゃないかな。演奏していて楽しいし、スリリングです。

Ogaching 実際、ライブで演奏するごとに良くなっています。

Isaac ボーカリストとしても歌いがいのある曲ですね。最初の歌詞がない部分はちょっと抑えめに歌って、サビはメロディックなのでのびのびと歌い、「君は一人じゃない 僕はいつでもここにいる」というブリッジでは叫ぶように歌っています。

前作に続きギターをフィーチャー

──そしてもう1曲、「バイマイサイド」の新バージョン“Flying Guitar Ver.”が収録されていますね。ボーカルの代わりにギターが大フィーチャーされているバージョンが。

インタビュー風景

Charm 「Listen」の時も“Burning Guitar Ver.”が入っていましたが、今回も同じシリーズということで(笑)。

──「Burning」じゃなくて「Flying」というのは、曲のイメージから来てるんですか?

Charm そうです。「Listen」の時は熱い感じだったので、まさに「Burning」だったんですけど、「バイマイサイド」はさわやかなイメージに合わせて、青空を飛んでいる感じを意識して弾いたので「Flying」がいいんじゃないかなって。

Isaac 初回限定盤の特典DVDにこの曲をCharmが実際に弾いている映像も入ってるので、見てやってください(笑)。

Charm こういうインストバージョンもHemenwayの持ち味ですから、今後も続けられるようにがんばります。

MCですべっても許してくれるんじゃないかな(笑)

──このシングルをリリースした後、3月に大阪と東京でのワンマンライブが決定しましたね。どんなライブにしたいですか?

Charm ワンマンライブということは、僕たちだけを観にきてくれるわけですから、その期待に応えないといけないと思っています。

Isaac Hemenwayにしかできないライブにしたいですね。曲の演奏はもちろんですが、MCでも自分たちの思ってることや考えていることを素直に伝えられたらいいなと思っています。MCに関しては、言語的な心配はありますけど、僕らを観にきてくれるお客さんなので、ちょっとすべっても許してくれるんじゃないかなって(笑)。

──すべったら隣のOgachingさんがフォローしてくれるから大丈夫ですよ、きっと。

Ogaching あ、いや、この前のライブでは僕がすべっちゃいましたからね。フォローできるかどうか(笑)。

Isaac そうなんですよ。このワンマンライブの告知をOgachingがやることになってたんですけど、日にちも場所も間違えて。

Toshi お客さんから突っ込まれてたよね。

Ogaching すいません……。

──じゃあ、IsaacさんがMCで困ったら後ろにいるToshiさんにフォローしてもらってください。

Isaac そうします(笑)。

先輩方のステージから吸収していきたい

──先日、ポルノグラフィティのライブ会場で偶然お会いしましたけど、いろんなバンドのライブを観に行ったりしてるんですか?

Isaac はい。いろいろ観させてもらって勉強しています。

インタビュー風景

Ogaching 広い会場でのライブだと、ステージの端から端まで走って移動しながら演奏したりするじゃないですか。自分もあれを練習しないといけないなって。

Toshi まだそれは必要ないんじゃない?(笑) まずは音やプレイのことを優先して考えようよ。

Ogaching あ、そうだよね!(笑)

Toshi 先輩方のステージを観ていたら、ステージでの立ち姿もかっこいいんですよ。これまでにたくさんのライブを経験してきた中で培ってきた自信みたいなものが感じられるんです。いろんなバンドのライブを観て、貪欲に吸収していきたいと思っています。いいライブを観た後は「負けたくない」って燃えてきますし、早く自分たちも同じ土俵で勝負できるようになりたいなって。

Charm 去年、日本武道館で観たユニコーンさんのライブもすごかったね。3曲目ぐらいでギターのテッシー(手島いさむ)さんがワイヤーを使って飛んで、次の曲でベースのEBIさんが飛んで、その次の曲では2人が飛んでました。

──そういうのをやりたい?

Charm いえいえ、まだまだ飛べるところまで僕たちは行けてませんから。

Isaac でも“Flying Guitar Ver.”でCharmだけでも飛んでみたら?

Charm いつかできるようにがんばります(笑)。

Toshi とにかく3月のワンマンライブは、今自分たちがやれることをすべて出す気持ちで臨みます。

Charm これまでは40分のステージが最長だったので、尺的にも一番長いライブになりますし、まだ音源化していない曲もたくさんお聴かせできると思います。楽しいライブにしますので、ぜひ遊びにきてください!

2ndシングル「バイマイサイド」 / 2012年1月25日発売 / Ki/oon Records

  • 初回生産限定盤 [CD+DVD] 1575円(税込) / KSCL-1924/5 / Amazon.co.jp
  • 通常盤 [CD] 1223円(税込) / KSCL-1926 / Amazon.co.jp
CD収録曲
  1. バイマイサイド
  2. Dust
  3. Dear Junior
  4. バイマイサイド (Flying Guitar Ver.)
DVD収録内容
  • バイマイサイド(Music Video)
  • バイマイサイド(Flying Guitar Ver.) Studio Live
Hemenway 1stワンマンライブ
「Everybody, Listen!」
  • 2012年3月16日(金)
    大阪府 福島LIVE SQUARE 2nd LINE
    OPEN 18:30 / START 19:00
    一般発売日:2012年2月4日(土)
  • 2012年3月30日(金)
    東京都 Shibuya O-Crest
    OPEN 18:30 / START 19:00
    一般発売日:2012年2月25日(土)
Hemenway(へめんうぇい)

アメリカ・バークリー音楽大学を卒業した韓国系アメリカ人のIsaac(Vo, G)、Charm(G)、日本人のOgaching(B)、Toshi(Dr)の4人からなるロックバンド。2010年にIsaacとCharmが来日し、日本に帰国していたOgachingとToshiとともにバンドを結成した。楽曲制作やライブ活動を行いつつレコード会社にデモテープを送り、キューンレコードからのメジャーデビューが決定。2011年11月にメジャーデビューシングル「Listen」を発売した。アメリカで学んだ音楽理論や技術を反映したハイクオリティなサウンド、美しいメロディ、日本語と英語を柔軟に交えた情感豊かな歌詞で、徐々に注目を集めている。2012年1月にはテレビ東京系アニメ「NARUTO -ナルト- 疾風伝」のエンディングテーマに起用されたニューシングル「バイマイサイド」をリリースする。