「バイマイサイド」はメッセージを届けやすい曲

──「Listen」に続くニューシングル「バイマイサイド」がいよいよリリースされますね。

Charm（G）　はい。「Listen」と同じく、かなり初期の曲です。最初にすごくいいギターのリフが作れて、このリフを使えばさわやかな曲が作れるんじゃないかなって思って、イメージをふくらませていって作ったのが「バイマイサイド」なんです。

Isaac（Vo, G）　「Listen」よりもポップで明るい曲になっていて、歌詞も「自分のそばにいてほしい」と恋する相手に思いをぶつけるような内容なので、歌詞に込められたメッセージを届けやすい曲なんじゃないかなって思います。メロディも滑らかなので、とても歌いやすいですし。

──リズム隊の2人はレコーディングのときにどういう気持ちで臨みましたか？

Toshi（Dr）　すごくキャッチーで、歌詞も物語性が強いので、そのストーリーに沿って感情的に盛り上げたほうがいいんじゃないかと思いながら演奏していました。例えば、2つ目のバースの「答え ありがとうね」のあたりから、その次の「バイマイサイド」にかけて段々と盛り上がっていくことを意識しました。歌詞が抽象的じゃなく具体的なのでイメージしやすかったです。

Ogaching（B）　「ストーリーに沿って」というアイデアをToshiくんが出してくれたので、僕も演奏しやすかったです。ストレートで疾走感のある曲なので、演奏的には難しいことを盛り込んだりはしませんでした。曲の流れを止めないように気をつけながら、できるだけシンプルに弾くことを心掛けましたね。

日本の文化を海外に出していくアニメの影響力

──この曲はテレビ東京系アニメ「NARUTO -ナルト- 疾風伝」のエンディングテーマとして、既に放送中ですね。

Charm　「NARUTO」は海外でもすごい人気があるアニメで、僕もアメリカに住んでるときから大好きで、マンガも韓国語に翻訳されたものを読んでいました。なので、僕らの曲がエンディングテーマに決まったとき、すごくうれしかったです。うちのメンバーは全員、アニメやマンガが好きなので喜んでます。

──アニメの放送後、いろんな反響があったのでは？

Toshi　ビックリするぐらい反響がありましたね。

Isaac　Twitterの書き込みにも、うれしいコメントがたくさんありました。

Ogaching　そういうコメントを読んで、みんなでニヤニヤしてました（笑）。

──IsaacさんとCharmさんは以前から日本のカルチャーに興味があったそうですが、興味を持つようになったきっかけを教えてください。

Charm　僕は小さい頃、ロボットが大好きだったんです。それで、ほかの国と比べて日本のロボットものアニメがカッコよかったのが、興味を持つようになったきっかけでした。

Isaac　日本のアニメと日本の音楽って、関係性がすごく近いと思うんです。面白いアニメの主題歌やエンディングテーマにはカッコいい音楽が使われていますからね。僕もCharmも日本のアニメをきっかけに、日本のバンドの音楽をたくさん知ることができました。

Charm　うん。あと、日本の歌は耳に入りやすいんです。メロディや音の響きなど、聴いていて心地いいなって。

Isaac　僕も同じ。メロディが好きで日本の音楽を好きになりました。

Toshi　そう考えると、日本の文化を海外に出していくアニメの影響力ってすごいですよね。年を追うごとにその影響力は大きくなっているような気がしますし。

──今度は、「NARUTO」を観た人たちがHemenwayの音楽を聴いて……。

Isaac　僕たちの音楽を好きになってもらえたらいいですね。