みんな颯来の歌声が好き

──シングルのカップリング曲についても聞かせてください。初回限定盤A収録の「夜空にきらめく花」は、「花火と漫画とチョコと雨」と同様に切ない恋心を歌ったサマーソングです。

雨宮　「夜空にきらめく花」は「花火と漫画とチョコと雨」のアンサーソングとも言える曲で、ストーリーがつながっているんです。私たちの表現力が試される、夏休みの終わりに失恋しちゃう切ない内容のバラードなので、歌を一生懸命練習しています。

澪風　切ない歌詞だけど感情を込めすぎて暗い雰囲気を出してもいけないし、かと言って笑顔で歌う曲でもないし。「夜空にきらめく花」ならではの表現をお客さんに届けるのが難しいですね。

華山　自分たちのものにして、夕暮れどきの野外で歌ったらロマンチックな雰囲気になる曲だと思います。

──この曲では作曲を奥華子さんが、作詞を川村結花さんが手がけています。

森　レコーディングでは奥華子さんをイメージしながら歌いました。

──また初回限定盤Bには、塚本さんをフィーチャーした「陰陽 -Yin Yang-」が収められます。

塚本　ド頭のサビを私1人で歌っていて。ここに魂を込めてます。

──この曲のメインパートを務めることを知らされたときは、どう思いました？

塚本　「やったぜ！」と思いました。しかも3rdシングルの収録曲の中で最初に「陰陽 -Yin Yang-」の音や歌詞が届いたので、この曲が表題曲だと思い込んじゃって。結果的に表題曲ではなかったんですけど、メインパートを歌えることがすごいうれしかったです。この機会を無駄にせず、曲を自分のものにしていきたいです。

──曲調としては、はちロケ史上最も激しいロックナンバーですね。

森　力強い曲調が颯来に合ってると思います。メンバーみんな颯来の歌声が好きだし、聴いていて気持ちいいです。

塚本　この下り、3回くらい繰り返して載せてください（笑）。

雨宮　普段はセンターの自分がみんなの基準にならなければという気持ちで踊ってるんですけど、この曲では自分の表現したいようにパフォーマンスできて楽しいです。

森　でも落ちサビは颯来じゃなくて雨宮さんが歌っていて、ちゃんとオチがあるのがはちロケらしいです（笑）

いつも泣きながらレコーディングしてる

──そして通常盤にはハロー！プロジェクトのグループへの楽曲提供で知られる児玉雨子さんが作詞、ももいろクローバーZ「走れ！」などを手がけたmichitomoさん作曲の「MOTTO MOTTO!!」が収録されます。

澪風　ライブの終盤で歌いたい曲ですね。

塚本　キーが高い曲で、聴いていて心地いいと思います。

──レコーディングで歌うのは大変だったんじゃないですか？

播磨　「サビに向かってだんだん強く歌うように」とスタッフさんから言われたんですけど、キーが高いから難しかったですね。でも歌っていて楽しくなる曲です。

澪風　私は早口で「さらさらさら」って歌うパートが苦手で。普段は多くても2、3テイクで録り終わるんですけど、この部分は8回も録り直しました。

森　「さらさらさら」や「ぐるぐるぐる」っていう歌詞は聴いていて楽しいと思います。あと最後の「La la la…」という部分は2、3人ずつまとめてレコーディングして、“大人数感”が出るようにして録りました。ライブではファンの方に一緒に歌ってくれたらうれしいですね。

──ハモリのパートは誰が歌ったんですか？

森　私が上のハモリを担当しました。もともとメインの音程が高いので、レコーディングでは「これ以上は出ない！ ヤバい！」って焦ったんですけど、両腕を広げながらなんとか高い声を出しました（笑）。

──森さんがハモリを担当することが多いんでしょうか？

森　だいたい私と塚本ですね。

塚本　私はハモリが苦手なのでいつも泣きながらレコーディングしてます。主旋律を気持ちよく歌うのが好きなんですけど、ハモリは考えながら歌わなきゃいけなくて、わけわからなくなっちゃうんです。でもカラオケの音源にハモリが入ってるのを聴くと、挑戦してよかったなと思います。

播磨　ちなみに「陰陽 -Yin Yang-」では塚本が主旋律を歌っているので、同じバラエティ班である私が代わりにハモリを担当しました。

この夏はちロケ焼け、しちゃわない？

──皆さんは「花火と漫画とチョコと雨」を携えてこの夏を駆け抜けていくことになると思いますが、最後に意気込みを聞かせてください。

華山　はちロケと夏を過ごしてよかったなって多くの方に思ってもらいたいですね。いただいた素敵な楽曲をもっともっと自分たちのものにして、ライブを観てくださる方にしっかり届けていけば、はちロケにいい波が来るんじゃないかと思います。

雨宮　フェスなどで軽い気持ちでライブを観てくれた人が新曲を聴いて「はちロケいいじゃん！」と思って、私たちの現場に来てくれるようになったらうれしいです。

──現在開催中の「花火と漫画とチョコと雨」のリリイベツアー「はちロケと平成最後の夏優勝しようツアー」のタイトルは、雨宮さんが考案したんですよね。

雨宮　今年の夏は平成最後の夏であるのに加え、はちロケがメジャーデビューしてから初めての夏で。ファンの方に今までの夏の中で一番楽しかったと思ってもらいたいし、私たちもそう思えるようにがんばりたいです。

公野　「この夏“はちロケ焼け”、しちゃわない？」をキャッチコピーに夏を駆け抜けます！