日本工学院ミュージックカレッジ presents「HACHI-ON 2018 / 2nd SHOW」特集|Gero×BAND-MAID 学生運営ライブができるまでの一日を14時間!表も裏も完全密着レポート

前半は戸惑いも隠せないのがBAND-MAIDのライブ

──長い準備期間を経て本番を迎えたわけですが、実際に2組のライブを観ての感想を聞かせてください。

野田 お二組のファン層はちょっと異なると思うのですが、Geroさんのファンの方もBAND-MAIDさんのファンの方も関係なく皆さん一緒になって楽しんでいる姿を見れたので、改めてお二組に出ていただけてよかったなと思いました。

──そのあたり、実際にステージから客席を見ていていかがでしたか?

Gero 確かに、僕らはずっとインターネットを中心に活動してきたこともあって、お客さんの層は全然違いますよね。BAND-MAIDさんのファンの方はとまどった部分があるかもしれませんが、それでも「楽しもう」という気持ちが客席から伝わってきて。観ている人がそういう気持ちになれたのは、スタッフさんの1つひとつの丁寧なお仕事があったからだと思うんです。僕も照明や音を気にしながら歌っていたんですけど、「本当にカッコいいな」と思いながらやらせていただきました。そういうところも含めて、本当にいいライブだったんじゃないでしょうか。

小鳩ミク(G, Vo / BAND-MAID)

小鳩 BAND-MAIDは基本的にご主人様(男性ファン)のほうが多いんですけど、今回のライブだとお嬢様(女性ファン)の割合のほうがちょっと多かったのかな。そういった環境でライブできる機会が少ないのでとてもいい経験になりましたし、Geroさんのファンの方がすごく優しかったので。一緒に手を上げて楽しんでいただけているのを見て、うれしいなと思いましたっぽ。小鳩がこんななので、「この子大丈夫かなっぽ?」って目をされることもあるんですけど、今日は後半になると受け入れてくださる方もたくさんいて。

Gero あはは(笑)。前半はダメだったんですか?

小鳩 前半はちょっと戸惑いも隠せない、みたいな(笑)。でも小鳩がぽっぽ言ってたら、それは仕方ないんですっぽ。いつものことなので。

Gero そうなんですね。

小鳩 でも今日は最後には一緒に「くるっぽ!」って言ってくださる方がいっぱいで。そういう盛り上がりも、照明だったりステージのいい環境がないと作れないと思うので、学生さんにはステキなステージを作ってくださって感謝ですっぽ。

ズバズバ物を言ってくれる人がいい

──卒業後には多くの学生さんが音楽業界に進まれると思います。GeroさんとBAND-MAIDのお二人から、「こういう人が現場にいるとうれしい」といったアドバイスはありますか?

Gero 僕は単純に、いい気持ちにさせてくれる人だと思いますね。一番嫌なのは、ピリピリした空気を出す人。「てめえこの野郎!」みたいな、怒鳴ってる人もたまにいるじゃないですか。ああいうのはやっぱり怖い(笑)。ビビって歌えなくなってしまうんですよ、メンタルが弱いので。愉快な現場にしてくれるスタッフさんだと、僕らもステージでがんばれると思います。だから空気を読む力と、人間性が大切かな。

小鳩 そうですっぽね……まず、BAND-MAIDが扱いづらいので……。

Gero そんなことないですよ(笑)。

彩姫(Vo / BAND-MAID)

彩姫 気を使わないで、ズバズバ物を言ってくれる人のほうがいいよね。

小鳩 そうっぽね。

彩姫 思ったことを率直に言ってくれる方のほうが、お互いに成長できると思うので。(学生に向かって)なんでも正直に言ってくださいね。

学生一同 はい!

自分らしさやオリジナリティを伸ばしてほしい

──スタッフの皆さんから聞いてみたいことはありますか?

バローチ 今までに「これは感動した」って照明はありますか?

Gero そうだなあ。好みもあると思いますけど、照明の色だったり、光量、タイミング、いろいろな仕掛けが楽曲の雰囲気に見事にマッチしたときは、歌っていて拍手したくなります。曲と光の関係って、ライブにおいて本当に重要ですよね。

小鳩 そうですっぽね。ギターソロやベースソロに合わせて照明が変わったりするのを見ると、曲を聴き込んで構成とかもわかってくださっているのかなって、うれしくなりますっぽ。

Gero あとは何度かお仕事した方が、アドリブに合わせて仕掛けを入れてくれたりすると「あ、見てくれてるんだな!」って。

──学生の皆さんは、今日を迎えるまでにセットリストの楽曲を100回は聴いているとか。

Gero へえー! ありがたいです。

市川 特に照明とPAは、何をしているときも常に流していました。

Gero ライブになると構成が変わったりするから、ややこしいですよね。

小鳩 うんうん。BAND-MAIDの場合はツインボーカルなので、2人が交代で歌うところは照明も交互に振ってもらったりとかして、皆さんちゃんと聴いてくださってるのがすごく伝わりましたっぽ。

──最後に、学生の皆さんにメッセージをお願いします。

左からGero、小鳩ミク(G, Vo / BAND-MAID)、彩姫(Vo / BAND-MAID)、学生スタッフたち。

Gero 日本にはアーティストさんもスタッフさんもたくさんいらっしゃる中で、その全員に言えることだと思うんですけど、自分らしさやオリジナリティを武器に、それをどんどん伸ばしていってほしいですね。そして心病まずにすくすくと生きて、楽しく年を取って死んでください。よろしくお願いします!

学生一同 あはは(笑)。

彩姫 でも、いいこと言われたと思います(笑)。

小鳩 皆さんは今すごくいい環境にいると思うので、この経験を生かして、自信を持って先に進んでもらいたいと思いますっぽ。少なくともスタートする位置は、普通の方に比べたら一歩先にいると思うので。そして、BAND-MAIDの仕事が来たときには嫌がらずに仲良くしてもらいたいなって思いますっぽ。

彩姫 (笑)。音楽業界って、私みたいな何考えているかわからない人もいれば、変なこと言うような人もいて。

小鳩 いろんな人がいるっぽね。クセが強い人が。

彩姫 そういうのを気にせずに、より強いクセを持って……。

Gero あはは(笑)。それを超えるね。

彩姫 はい。それくらいのクセがあったほうが、みんなに覚えられるんじゃないかな(笑)。がんばってください。

学生一同 ありがとうございました。

日本工学院ミュージックカレッジ
日本工学院ミュージックカレッジのコンサート・イベント科は、コンサート制作コース、コンサートPAコース、コンサート照明コース、コンサート舞台コース、イベント企画コースの5コースで構成される学科。コンサート・イベントの最前線で活躍するスタッフを育成している。八王子キャンパスでは学校内にある1000人収容のホールで授業および実習が行われ、プロの現場と同じ環境で学ぶことが可能。毎年夏と冬には東京・マイナビBLITZ赤坂やオリンパスホール八王子で、学生たちの手によって作り上げられたイベントが開催される。
Gero(ゲロ)
Gero
兵庫県生まれのボーカリスト。2009年、ニコニコ動画に投稿した“歌ってみた”動画が話題を集め、本格的な活動をスタートさせる。多くの同人CD / DVDへの参加、イベント出演などを経て、2011年には自身初のフルアルバム「Gourmet」をリリースし、インディーズながらオリコン週間アルバムランキングで7位を獲得した。2013年7月、テレビアニメ「BROTHERS CONFLICT」のオープニングテーマ「BELOVED×SURVIVAL」でメジャーデビューを果たす。2017年4月には自身の主催ライブ「ちゃんげろソニック2017」を成功させ、同年7月にフルアルバム「EGOIST」を発表。同年8月からは同アルバム名を冠した全国ツアー「Gero Live Tour 2017-EGOIST-」を開催。2018年5月12日には東京・お台場野外特設会場にて2年目となる「ちゃんげろソニック」の開催を控える。

ライブ情報

ちゃんげろソニック2018

2018年5月12日(土)東京都 お台場野外特設会場
OPEN 10:00 / START 11:30

<出演者>
Gero / ぐるたみん / ゴム / that / 灯油 / ピコ / YURiCa/花たん / チームニコライ / PointFive(.5) / +α/あるふぁきゅん。 / あらき / __(アンダーバー) / トゥライ / めいちゃん / nero / 野宮あゆみ / halyosy / やまだん / CLEANERO

バンド:王族バンド / [Mint] / Geroバンド

BAND-MAID(バンドメイド)
BAND-MAID
2013年7月に秋葉原のメイド喫茶で働いていた小鳩ミク(Vo, G)を中心に、彩姫(Vo)、KANAMI(G)、AKANE(Dr)、MISA(B)の5人で結成されたガールズロックバンド。メイド服を身にまとい、ライブを“お給仕”、ファンを“ご主人さま”、“お嬢さま”と呼ぶスタイルで活動している。2016年3月にアメリカ・シアトルで実施された日本文化のコンベンションイベント「SAKURA-CON」に出演し、約3000人の観客を前にパフォーマンスを行った。同年5月に3rdミニアルバム「Brand New MAID」を日本クラウンよりリリースしメジャーデビュー。6月に国内で初の全国ツアーを行い、10月からはメキシコ、イギリス、ドイツ、フランス、ポーランド、イタリア、スペイン、香港をめぐるワールドツアーを成功させた。2017年1月には初のフルアルバム「Just Bring It」、7月にシングル「Daydreaming / Choose me」をリリース。2018年2月14日に最新アルバム「WORLD DOMINATION」を発表した。
BAND-MAID「WORLD DOMINATION」
2018年2月14日発売 / 日本クラウン
BAND-MAID「WORLD DOMINATION」初回限定盤A

初回限定盤A [CD+Blu-ray]
5500円 / CRCP-40545

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BAND-MAID「WORLD DOMINATION」初回限定盤B

初回限定盤B [CD+DVD]
4500円 / CRCP-40546

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BAND-MAID「WORLD DOMINATION」通常盤

通常盤 [CD]
2900円 / CRCP-40547

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CD収録曲
  1. I can't live without you.
  2. Play
  3. One and only
  4. DOMINATION
  5. FATE
  6. Spirit!!
  7. Rock in me
  8. CLANG
  9. Turn me on
  10. Carry on living
  11. Daydreaming
  12. anemone
  13. Alive-or-Dead
  14. DICE
初回限定盤A Blu-ray収録内容

2017/11/23『BAND-MAID お給仕TOUR Autum-Winter 2017「燃えるの?萌えないの?どっちなの!?」』Tour Final@東京・新木場STUDIO COASTお給仕(ライブ)映像

初回限定盤B DVD収録内容

2017/11/23『BAND-MAID お給仕TOUR Autum-Winter 2017「燃えるの?萌えないの?どっちなの!?」』Tour Final@東京・新木場STUDIO COASTお給仕(ライブ)映像