音楽ナタリー PowerPush - GRANRODEO

KISHOWとe-ZUKAが誘う リアルとファンタジーの狭間

GRANRODEOの6枚目のアルバム「カルマとラビリンス」がリリースされた。

1月にはさいたまスーパーアリーナでのワンマンライブ、初夏には全国15公演の「MAGICAL RODEO TOUR」を敢行し、さらには「Animelo Summer Live 2014 -ONENESS-」や「ランティス祭り」「氣志團万博2014 ~房総大パニック!超激突!!~」などの大規模フェスに積極的に打って出るなど、2014年中盤戦までをタフに駆け抜けてきたKISHOW(Vo)とe-ZUKA(G)。そんな2人の約2年ぶりとなるオリジナルアルバムは、“豪快なハードロックアルバム”という彼ら本来のフォームを踏襲しつつも、「カルマとラビリンス」というその名の通り、不可思議でアンバランス、そしてどこか不穏な空気を漂わせた1枚に仕上がっている。

今作に通底するムードの正体とは? 2人に聞いた。

取材・文 / 成松哲

 
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自分たちのことを客観視するのは難しい

──「カルマとラビリンス」は、2012年10月リリースの前作「CRACK STAR FLASH」以来、ほぼ2年ぶりのアルバム。これまで1年から1年半くらいのペースでアルバムを発表してきたお2人が、今回リリース期間を少し空けたのはなぜなんでしょう?

e-ZUKA(G) うーん……なぜなんでしょう?

KISHOW(Vo) ははははは(笑)。

e-ZUKA 僕らはこれまでずっと、アルバムを作ってその収録曲をシングルカットするっていう曲の作り方はしていなくて。シングル曲が貯まってきたら「そろそろかな」って感じでアルバムの制作に入る。そしてアルバムができたらツアーに出る、っていうサイクルで活動してきたんですけど、この2年間はシングルのリリースタイミングでツアーを回ったりとか、特にリリースのない状態でもツアーに出たりとか、わりとライブ主体で活動していて。だからアルバムのリリース期間が空いたってだけのことなんだと思います。

──じゃあこの2年間「ライブだ!」っていうモードになっていた理由って?

GRANRODEO

KISHOW これが本当に申し訳ないんですけど、オレら自身には理由らしい理由がないんですよ(笑)。その質問はおそらくウチのプロデューサーにインタビューしたほうが早い気すらしますし。

e-ZUKA うん。スタッフに「とりあえずあいつら働かせておくか」って感じでスケジュールを組まれてました(笑)。

──あはははは(笑)。

KISHOW ただツアーを積極的に組んでもらえるのは、やっぱり気分いいですよね。幸いにも「ライブやっても埋まんないからなあ」とかってことでツアーの本数を減らされたり、ハコを小さくされたりっていうことも今のところないですし。ただ自分たちのことを客観視することは難しくて。「今のGRANRODEOならこのくらいの規模感のツアーだろう」とか「このハコでやろう」みたいなことを考えることはなかなかできない。いっつも「ホントにたまアリで?」「ホントに大阪城ホール?」って感じになってますし。ほかの会場についても「ソールドアウトです!」とかって言われると「スゲーなあ」って思っちゃうし。

アーティスト気質は一切ないですから

e-ZUKA 僕は一応、市場調査をしてるんですけどね。

KISHOW 平たく言うとずーっとネットを見ているってだけのことなんですけどね。

e-ZUKA エゴサーチという名の市場調査ですから(笑)。

──ついつい「GRANRODEO」でTwitterやブログを検索しちゃう、と(笑)。

e-ZUKA あと「飯塚さん」でも(笑)。で「飯塚さん、かわいい」みたいなツイートを見つけて「おっ!」っと思ったら……。

KISHOW 東京03のツッコミの人の話だった(笑)。

e-ZUKA みたいなことがよくありつつ(笑)、でも「ライブを観たい」っていう人は確かにけっこういてくれて。しかも、こういうことを言っちゃうと調子に乗ってるみたいでイヤなんですけど、その人たちが言うにはZeppクラスのハコだとチケットが取れないらしくて……。

KISHOW(Vo)

KISHOW ホントに調子に乗ってるねえ!(笑)

e-ZUKA いや、でもホントにそうらしいんですよ。……なんていうんだろう。プレミアチケット?

──うわっ、さらに調子に乗った(笑)。

e-ZUKA すみません!(笑) でもそういう声があるから、例えば今年の頭のたまアリなんかも実現したんでしょうね。で、大きなハコでやると今度は「ライブハウスツアーを」っていう人が出てきたりするんですよ。イスがあったりするところじゃなくて、オールスタンディングでもみくちゃになりながら観たいからって。だから5月からはライブハウスツアーが組まれたんでしょうし。いろんな人たちが「GRANRODEOのライブを観たい」って思ってくれてるから、スタッフもライブに力を入れてたんじゃないのかあ。

KISHOW ホントにそんな感じなんですよね。オレらに(同席のレーベルスタッフに向かって)「ライブをやりたいからツアー組んでよ」って言っちゃうような、アーティスト気質みたいなものは一切ないですから(笑)。

ニューアルバム「カルマとラビリンス」2014年9月24日発売 / Lantis
初回限定盤 [CD+DVD] 3780円 / LACA-35430 / Amazon.co.jp
通常盤 [CD] 3240円 / LACA-15430 / Amazon.co.jp
CD収録曲
  1. Blue Pandora Box
  2. silence(「musicるTV」9月度オープニングテーマ)
  3. 変幻自在のマジカルスター(「黒子のバスケ」第2期新OP主題歌)
  4. ボルケーノ
  5. DARK SHAME(「CODE:BREAKER」OP主題歌)
  6. baby bad boy(PS3用ゲームソフト「スーパーロボット大戦OG INFINITE BATTLE」OP主題歌)
  7. The Other self(「黒子のバスケ」第2期OP主題歌)
  8. 桜色第2ボタン
  9. 偏愛の輪舞曲(「カーニヴァル」OP主題歌)
  10. 絶頂ポイズン
  11. Pink Phantom
  12. wonder color
  13. DAWN GATE
初回限定盤 DVD収録内容
  1. カルマとラビリンス(Music Clip)
  2. OPENING ※
  3. 欲望∞ ※
  4. メリーゴーランド ※
  5. NO PLACE LIKE A STAGE ※
  6. OPENING ※※
  7. SUPERNOVA ※※
  8. Y・W・F ※※
  9. メズマライズ ※※

※:GRANRODEO LIVE TOUR 2014 MAGICAL RODEO TOUR@Zepp Tokyo 2014.6.28 男子限定ライブ

※※:GRANRODEO LIVE TOUR 2014 MAGICAL RODEO TOUR@Zepp Tokyo 2014.6.29 女子限定ライブ

ライブBlu-ray / DVD「GRANRODEO LIVE 2014 G9 ROCK☆SHOW」2014年10月22日発売 / Lantis
「GRANRODEO LIVE 2014 G9 ROCK☆SHOW」
Blu-ray3枚組 / 12744円 / LABX-8081~3 / Amazon.co.jp
DVD3枚組 / 10584円 / LABM-7156~8 / Amazon.co.jp
DISC1
  • G9 ROCK☆SHOWさいたまスーパーアリーナ公演
DISC2
  • G9 ROCK☆SHOW大阪城ホール公演
DISC3
  • 「MAGICAL RODEO TOUR」メイキング映像
  • 「MAGICAL RODEO TOUR」ツアーファイナルZepp Tokyo公演ダイジェスト
GRANRODEO(グランロデオ)

GRANRODEO

KISHOW(谷山紀章)とe-ZUKA(飯塚昌明)からなるユニット。2005年結成。同年11月、アニメ「IGPX」のオープニングテーマにして、ユニットの1stシングル「Go For It!」のリリース直後から、声優としても活躍するKISHOWの表現力豊かなハイトーンボーカルと、e-ZUKAによるハードロックマナーに則ったヘヴィでメロディアスな楽曲群で人気を博す。以来コンスタントにリリースを重ねる一方で、2010年には東京・日本武道館で結成5周年記念ライブを実施。その後も神奈川・横浜アリーナ、大阪・大阪城ホール、埼玉・さいたまスーパーアリーナなどホール、アリーナクラスでのワンマンライブを敢行する一方で「Animelo Summer Live」などの大型フェスでヘッドライナークラスのポジションを確立する。そして2014年9月、6枚目のアルバム「カルマとラビリンス」をリリース。なおメンバーをモデルにした初のオリジナルアニメ「ぐらP&ろで夫」の放送も決定。10月よりBSフジ「ロデオ倶楽部~season II」内でオンエアされる。またランティスYouTubeアカウントでも配信予定。