原因は自分にある。「蝋燭」インタビュー|魅惑の灯火に誘うハーモニー 7人で新たな扉を開いて (4/4)

桜木雅哉と吉澤要人のQ&A

──「EBiDAN THE LIVE」をもって、和人さんがグループに復帰しました。7人での活動が再開しての思いや、“完全体”に戻ったげんじぶの今の空気感は?

桜木雅哉 正直なことを述べると、ぴあアリーナまで大変なことがたくさんあると覚悟しています。というのも、ありがたいことにげんじぶの知名度が上がっていて、和人が活動制限をしていたこの1年間は目に見えて成長を感じられ、ステージの規模という観点からも大幅に成長したと思える1年でした。さまざまなステージを6人でパフォーマンスしてきているので、和人は和人でさまざまな面で大変だし、6人も以前とは異なる、成長したげんじぶに追いついていかなければと感じています。

吉澤要人 やっぱりげんじぶは7人だ。7人がそろうたびにそう感じています。もちろんステージ上に立つ7人が原因は自分にある。ですが、ふとしたときにケラケラと笑い合ってるそんな姿を見たときに和人が帰ってきたんだなってうれしくなります。

──「EBiDAN THE LIVE」 での一番の思い出は?

雅哉 シャッフルユニットのコーナーです。SUPER★DRAGONさんのジャン海渡くん役をやらせていただいたのですが、光栄なことにジャンくんはバスケに行ったりとプライベートで遊んでくださる先輩でもあるため、歌い方や煽りを徹底的に教えていただいたのが印象的でした。

要人 新大久保ユニット(スペシャルユニット)で披露した「invader」です。自分の低い声をたくさんの人に聴いてもらえた瞬間だったし、その場で反応をもらえたこともとてもうれしかったです!

──ドラマ「沼オトコと沼落ちオンナのmidnight call」で、自身が演じた役についての思いを教えてください。

雅哉 僕は、アイドル役ということでなるべく「桜木雅哉」になりすぎないことを心がけていました。グループで最年少であることなど、共通している部分が多かったため演じやすかったですが、今回のテーマである「沼」というのを、アイドル役でどう表現するかという面では難しかったです。

要人 自分が演じたぺぺは人の懐に入り込むのが早いけど、飽きっぽく人に好かれることを好まないという少し謎めいた役でした。自分とは違う部分がかなり多かったので探り探りではありましたが、自分の守備範囲を自ら越えに行くことを意識していました。飛び込んでみてその場で何が起こるのかを現場で試しながら、役を作っていった感じです。

──自分以外のメンバーが演じた“沼オトコ”で、特に印象深かったのは?

雅哉 同じ話の空人さんですね。三角関係というのが僕の中での新しい挑戦だったので、ぜひともドラマを観て、「こういう沼もあるんだな」だったり、「共感できるな」だったり、いろんなことを感じていただきたいです。

要人 不器用沼の潤くんが最高に好きです。ヒーローのポーズをするシーンを見たときに「好きだわ~」ってなりました(笑)。あの役をなじませた彼の技量もすごいですし、何より“武藤潤”を発揮していたと思います!

──「蝋燭」の印象や好きなところを教えてください。

雅哉 要人の低音とメンバーのハモリが好きです。

要人 「すごくチルな曲だな」と最初聴いたときは思いました。いつ聴いてもいい意味で邪魔をしないというか、いつも見る景色が少し彩り豊かに見える、そんな力を持つ曲だと思います。今回はサビ以外のほとんどを歌わせていただいているのですが、自分の声が入ってないからこそスッと入ってくるサビがとても好きです。

──要人さんがほぼ全編にわたって主線を担当している「蝋燭」の歌割りを見たとき、どんなことを感じましたか?

要人 純粋にめちゃくちゃうれしかったです! 自分の低い声をこのグループで生かしたいとずっと思っていたので、それが実現した喜びがとても大きかったのとともに、責任感もありました。

──自分のパートを歌うにあたって意識したことは?

雅哉 新しい挑戦が多い楽曲なので、もっと努力しようと思いましたし、要人といいハーモニーを奏でようと意識しました。

要人 メンバー1人ひとりの声や歌い方をよく聴いてそれに合うように歌いました。低い声が一人歩きしてもダメだし、上のパートを歌うメンバーの声も一人歩きしてしまったらいい曲にはならないと思ったので、とにかくマッチするように慎重に録りました。

──完成した楽曲を聴いたときの感想は?

雅哉 要人の低音がオススメだなと思いました。

要人 安心しました(笑)。みんな上のパートを優しく歌ってくれていて、そこに重みのある自分の声が重なったことで、重すぎもせず軽すぎもせずちょうどいい、まさしくチルな雰囲気になったなと思います。みんなの力のおかげです!

──日常の中で、2人が“チルアウト”する瞬間は?

雅哉 睡眠が僕にとってのチルタイムだと思っています。

要人 最近はチルアウトしたいと思ったらまずはサウナに行きます! 整ったあと、家に帰って韓ドラを観ながら寝落ちするのが僕にとって最高のチルアウトです。

──11月のぴあアリーナ公演へ向けての意気込み、観測者の皆さんへのメッセージをお願いします。

雅哉 今までのげんじぶのワンマンライブで1番規模が大きい会場に立てることはとてもうれしいことですが、アリーナに立てればいいという話ではなく、アリーナに見合うグループでなきゃいけないと思っています。そして、目標であるドームに見合うレベルまで持っていかなければなりません。そのため、ぴあアリーナだからと言って何かを変えるのではなく、普段と変わらず努力をし続けたいと思っています。会場の規模が大きくなるということは、それに比例して努力する量も多くしていかないといけないと思っているので、残りの日々を有効に使っていきたいと思います。1日限りのエンタテインメントをぜひ皆さんの目に焼き付けて、肌で感じていただければなと思っています。

要人 11月5日の原因は自分にある。の姿を見て、皆さんが明日への希望を抱いてくれたらいいなと思っています。僕らの存在が誰かの希望だったり、活力になる。そんな原因は自分にある。を見せれるように全力でんばります! 何より一緒にたくさんの笑顔を生み出しましょ!

ライブ情報

原因は自分にある。ARENA LIVE 2023 因果律の逆転

2023年11月5日(日)神奈川県 ぴあアリーナMM

プロフィール

原因は自分にある。(ゲンインハジブンニアル)

大倉空人、小泉光咲、桜木雅哉、長野凌大、武藤潤、杢代和人、吉澤要人による7人組ダンスボーカルグループ。グループ名には「原因」という言葉を肯定的に捉え、自身が引き起こす事や作り出す物を“原因”として音楽シーンに新たなインパクトを与えたいという意味が込められている。2019年10月に1stシングル「原因は自分にある。」でCDデビューし、2021年1月に1stアルバム「多世界解釈」をリリース。4月に初のワンマンライブを成功させ、12月には2ndアルバム「虚像と実像」を発表した。2023年1月には3rdアルバム「無限の終わり」をリリースし、パシフィコ横浜 国立大ホールでグループ史上最大規模のワンマンライブを行った。3月に「Mr. Android(feat. izki)」を、4月にテレビアニメ「デュエル・マスターズWIN 決闘学園編」のエンディングテーマ「放課後ギュッと」を配信リリース。6月に3rdシングル「Foxy Grape」を発表した。8月には7人が主演を務めるテレビ東京系ドラマ「沼オトコと沼落ちオンナのmidnight call~寝不足の原因は自分にある。~」がスタートし、その主題歌「蝋燭」を配信リリースした。