7人組ダンスボーカルグループの原因は自分にある。が、1月13日に1stアルバム「多世界解釈」をリリースする。
一度聞いたら忘れないそのグループ名に加え、疾走感あふれるピアノロックサウンドに言葉遊びに満ちた哲学的な歌詞を乗せた楽曲で歌い踊るという、独自のスタイルを持つ彼ら。2019年夏のデビュー以降、その独自性で早くも注目を浴びている“げんじぶ”の1stアルバムには、デビュー曲「原因は自分にある。」などの既発曲に加え、YOASOBIのコンポーザーとしても活躍するAyaseが提供した「スノウダンス」、100回嘔吐の手による「ネバーエンドロール」など、ネット発の人気クリエイターたちが手がけた新曲も多数収められた。
グループの世界観や表現力をぐっと広げた1stアルバムのリリースに際し、音楽ナタリーではメンバーに初のインタビューを実施。原因は自分にある。というグループについて、「多世界解釈」という作品について、聴き手の解釈を深めるための話を聞いた。
取材・文 / 三橋あずみ 撮影 / 斎藤大嗣
原因は自分にある。とはいったい何者なのか? 音楽ナタリー初登場に際し、不可思議なグループ名を背負ったこのグループを解釈するための7つのキーワードを、メンバーに1つずつ挙げてもらった。7つの鍵を手に、“げんじぶ”が提示する独自の世界への扉を開けてみよう。
グループとしての個性もメンバーの個性もすごく濃いと思います。メンバー7人はそれぞれにまったく性格が違うので、きっと見飽きないはず。そんな7つの個性が1つになったときのグループの形も、とても面白いものになっていると思います。(大倉空人)
久下真音さんの作るピアノロック調の楽曲をはじめとして、エッジの効いた楽曲は僕らの大きな特徴です。僕たち自身、楽曲によってげんじぶの世界観に導かれる感覚があります。ダンスボーカルグループが好きな方のみじゃなく、ボカロ曲だったり、ネット発の音楽が好きな方にも僕らの曲は響くと思う。たくさんの方に聴いてもらえる入口を用意してます!(武藤潤)
げんじぶの曲の歌詞は1つひとつに哲学があって、一筋縄では理解できないけれど毎回考えさせられる。哲学的な歌詞は大きな魅力だと思います。(小泉光咲)
僕たちの曲は世間一般が思うアイドルの曲ではないから、パフォーマンスにも僕たちにしか出せない空気感があると思う。観ている皆さんが驚くような化け方をすると思います。僕たち自身も、普段の自分から化けてげんじぶの世界観に入っている感覚があるし、その感覚を大切にしなきゃいけないと思っているんです。(杢代和人)
負けず嫌いな7人が集まったグループが原因は自分にある。です。みんなの話を聞いていると、それぞれにこのグループにかける強い気持ちを感じます。勝負の場面になると、そんな負けず嫌いな一面がすごく発揮されるんです。(桜木雅哉)
メンバーは、EBiDAN研究生時代から同じ夢を持ってがんばってきた仲間。同じグループのメンバーになっていっそう仲間意識が芽生えて、めちゃくちゃ仲がいいんです。楽屋でも誰かしらがずっとしゃべっていて沈黙がないし、みんなが疲れて少し静かになっても、(武藤)潤は1人でしゃべってる(笑)。帰宅するときも必ず7人がそろってから帰ります。すぐ先の道で分かれるのに(笑)。(長野凌大)
1stアルバム「多世界解釈」のリリースをきっかけに、原因は自分にある。というグループの存在を皆さんにもっと知らしめるべく発信していこうと思っているので、そういった意味を込めて。出発進行です!(吉澤要人)
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インタビュー
グループ名を聞いたとき、周りの大人を恨んだ