周りのバンドはみんなそっくり

──オフィシャルサイトに載っているバンドのプロフィールには「北斗神拳」「キモオタ」など、厨二病全開な紹介文が添えられています。なぜこういう文章を載せているのでしょうか？

エンドウ.　正直に言うと、6年前に作ってから変えてないっていうだけなんです（笑）。読んでて面白いほうがいいんじゃない？って当時思って。「ふざけてるんだな、こいつら」ぐらいに思われればっていいかなってくらいです。あと、なんとなくこういうプロフィールみたいなもので伝わる部分もあるじゃないですか。

──ただ音を聴かせるだけじゃ物足りなくて、プロフィールとかも含めてGEEKSの世界みたいなものを示したいってことでしょうか？

エンドウ.　すごくいいんで、そういうことにしましょうか（笑）。……まさにそうなんですよ。

ミツ　プロフィールとかって、堅苦しいとつまんないじゃないですか。

エンドウ.　格好もプロフィールもそっくりなバンドが周りに多いので、僕らはちゃんとやろうかなって。

──ちゃんとやろうとした結果が……。

エンドウ.　ああなっちゃったんです（笑）。

カオル　覚えていただければいいんです、それでも。

世の中にはハーモニーのないバンドが多すぎる

──GEEKSの音楽は全員参加のボーカルが特徴的な、ライブで盛り上がれる曲が多いという印象を持ちました。こういう音楽性は結成当初から変わっていないのですか？

エンドウ.　そうですね。僕らはなるべく変わらないようにやってます。いい意味で変わらずにいたいんです。

──結成当時からこの音楽性なら戦っていける確信があった？

エンドウ.　戦っていけるとかはあんまり考えてなかったです。僕らが好きな音楽、主に洋楽なんですけど、それを自分たちでやるならこうっていうのをやり続けてます。

ミツ　自ずとこうなったというか。

──ちなみにどんな洋楽が好きだったんでしょうか？

エンドウ.　The Beatlesとか、The Rolling Stonesとか。

ミツ　RamonesとかMetallicaとか。

エンドウ.　Deep Purpleとか。あとバンド全員がコーラスするようなバンド、けっこう好きでしたね。QueenとかKissとか。

カオル　コーラスというより、メンバー全員で歌うというか。

──GEEKSがサビだけじゃなくAメロからバンバン声を重ねていく由来はそこにあるんですね。

エンドウ.　音楽はメロディ、リズム、ハーモニーの3つなんですよ。なのに日本にはハーモニーのないバンドが多すぎて。僕、オペラとかクラシックが好きで、中高生の頃、図書館でそういうCDばっかり借りてたんですよ。なのでそういう音楽に近いことがやりたいと思っています。周りのバンドの音を聴いてると、どうしてもハーモニーが欲しいなと思っちゃいますね。

──エンドウ.さんは上坂すみれさんや、佐藤聡美さんといった方々に楽曲を提供していますよね。それこそなんでも手広く作れるエンドウ.さんが、バンドでは一貫して洋楽由来の曲を発表し続けているのはなぜなんでしょうか？

エンドウ.　手広くとはいえ、好きでやってる声優・アニメ系の楽曲提供ばかりですけどね（笑）。いろいろ作ることはできるんですけど、GEEKSは僕らの完全な趣味丸出しバンドでやりたいことが明確なんですよ。だからいろんな方向には行かないようにやってます。